アメイジング・スパイダーマン,映画,感想,3D,プロジェクター,アナモフィックレンズ,ホームシアター

アメイジング・スパイダーマン(原題: The Amazing Spider-Man)

映画としてはどちらかと言うと残念ながら「コケた」スパイダーマン映画。2012年公開のマーク・ウェブ(Marc Webb)監督によるヒーロー映画。前作まで手掛けたサム・ライミ(Sam Raimi)監督による実写版「スパイダーマン」のリブート作品。出演者も主演のトビー・マグワイア(Tobey Maguire)から、アンドリュー・ガーフィールド(Andrew Garfield)に。恋人役もキルスティン・ダンスト(Kirsten Caroline Dunst)からエマ・ストーン(Emily Jean “Emma” Stone)に変わった。

Blu-ray仕様:本編136分、2.4:1
英語:5.1ch DTS-HD マスター・オーディオ、日本語:5.1ch DTS-HD マスター・オーディオ
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「Mastered in 4K」というなんだか「?」な仕様。通常のBlu-rayプレーヤーで観ることができる。基が4K画質なのだがダウンコンバートで結局のところ解像度はBlu-ray画質という、なんだかな〜な仕様。販売元のソニーピクチャーズが4K画質を2Kにダウンコンバートしており、可変ビットレートでSONYの「4Kブラビア」テレビならアップコンバート時にダウンコンバートと同じアルゴリズムで4Kにアップスケーリングするので元の4Kに近い画質で視聴出来るらしいが…眉唾モノである。SONYの4Kブラビアを持っていないので確認のしようがない。

「アメイジング・スパイダーマン」あらすじ

ピーター・パーカーは、ちょっとサエない高校生。正義感は強いが、女子にはモテない。両親は彼が幼いときに謎の失踪をとげ、以来ベンとメイの伯父夫婦に育てられてきた。ある日ピーターは父の消息を探るため、オズコープ社で遺伝子を研究するコナーズ博士を訪ね、実験中の蜘蛛にかまれてしまう。翌日、ピーターの人生は激変する。蜘蛛のように自由自在に動き回れるパワーとスピード、超感覚で危険を感知する“スパイダーセンス”を身につけたのだ。ピーターはその能力で悪と闘い、“スパイダーマン”と呼ばれるスーパーヒーローとなる。

ソニーピクチャーズ公式サイト「アメイジング・スパイダーマン」より引用。 © 2017 Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc. All rights reserved.

出演者は勿論のこと、色んなところが前作までの「スパイダーマン」シリーズと違う。クモの糸も前作までは手首から直接糸が出たが、本作から糸を出す装置を手首につけて使っている。恋人との出会い方が違うしクモに噛まれる過程も違う。全作シリーズは叔父の死に関する苦悩があったが、本作は叔父よりも実の父親の謎の死に注目している。その辺りの絡みで基の設定は同じでも映画のストーリーが違って見えてくる。

個人的に「冴えなさ」はトビー・マグワイアの方良かった…

前作までのピーター・パーカー役のトビー・マグワイアは、本作のアンドリュー・ガーフィールドよりは「色白ぽっちゃり型」からクモに噛まれてからガッチリ型に。アンドリュー・ガーフィールドはどちらかと言えば「細マッチョ」。クモに噛まれる前の冴えなさは、どっちもアリな感じだが、トビー・マグワイアの方がそれっぽくて好きだった。クモに噛まれてからの体型はアンドリュー・ガーフィールドの方がスパイダーマンぽいが、マスクを被っていない時のキャラクターがわがまま系になって約束を破るのも早く我慢ができない性格のキャラクターに。トビー・マグワイアの時はもう少し引っ込み思案でひたむきなキャラクターイメージ感じがあった。

あと…何だろう、ファンの方には申し訳ないがアンドリュー・ガーフィールドは口元がだらしないのか特に笑顔になると美しくない。可愛いと言えばそうなのかも知れないが、常に作り笑いに見える笑顔はなんだか奥に秘めたるモノを持っていそうで、笑顔を素直に受け入れられない自分がいる。初めは「冴えない」感じをあの笑顔でワザと演じているのかと思ったらスパイダーマンというヒーローになってもあの作り笑顔のままだった…どうやら天然らしい。

黙っていたら良い感じなのに…。

3作目が作られないまま「ホームカミング」へ

アメイジング・スパイダーマンは2作目まで作られたが、3作目までには至らなかった。リブート版にしても特にやることは同じで目新しさもなく3Dになったくらいしか変化がない。わざわざリブート版を作った意義を感じられなかった。これならトビー・マグワイアのスパイダーマンで良かったのでは、と思ってしまう。しかし前作のままのキャストで続編を作ったら本作の恋人グウェン・ステイシーがエマ・ストーンではなく前作シリーズの3作目に出演のブライス・ダラス・ハワード(Bryce Dallas Howard)になるので年齢的に(20歳前後役は)厳しいか。今じゃトビー・マグワイアも40才超えてるし、スパイダーマンは中身が若造なヒーローだから、間を開けて作るとキャスティングが難しいのかも知れない。

興行収入もやはり前シリーズに比べるとイマイチだったらしいが、スパイダーマン自体はまだまだ人気のコンテンツ。なので実写版2回目のリブートとなる「ホームカミング」が製作・上映された。「アメイジング〜」で3作目が作られなかったのは興行収入以外の大人の事情もあるのだろう。

スパイダーマン初の3D版

スパイダーマンは3Dにして欲しかった映画の一つだった。ビルとビルの間を飛び回るスパイダーマンの目線で3D映像になると絶対面白いと思っていたからだ。映画の3Dは飛び出すよりも奥行きを感じさせるモノが殆どなので、クモの糸を使って高いビルから飛び降りる時にまるで巨大ブランコで遊んでいるような感覚になるかなと期待していた。

で、実際に3D版で観ると…う〜ん。今ひとつ…何故だと思ったら、まず本作は夜の活動が多く日中にあまり街を飛び回らないのと、暗いシーンが多いこと。そして何よりスパイダーマンと背景がパンフォーカス(背景までピントが合うこと)で撮影されていない。これは主役であるスパイダーマンにピントを合わせて背景が少しぼかすことにより、映像の主役に目線が行くようにする写真では通常のテクニックであり2D映画なら普通のことなのだが、3D映画でそうなると奥行きや立体をあまり感じなくなってしまう。仮にピントが合っていても動きで映像が流れるのでスパイダーマン以外はブレてしまい、上記と同じ背景ボカシ効果になってしまう。

動きがスローモーションになった時はビルの屋上から覗き込むような高さを感じるので楽しいが、それ以外は期待するほどではなかった。期待し過ぎたか。かといって3D映像ばかりを追求したカメラアングルや内容ではアトラクション的ではあるが映画として面白くない。アトラクション的な3D効果を余り期待せず、立体感はオマケ要素として観れば、2Dよりは映画の空間を感じられ充分な価値がある。

 


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今なら「アメイジング・スパイダーマン」はAmazonプライムビデオやU-NEXTで観ることが出来る。3D版は残念ながらこういったビデオ・オン・デマンドなどの配信サービスではサポートされていないので3D版を観たい場合はBlu-rayを購入するしかない。最近は3D映画が余り元気がない。映画館では3D上映があるものの、Blu-rayでは3D版だけ入荷がなかったり通販のみだったり。3Dは人によっては酔ったりもする上、必ず両目で見なければ立体視できないので、視力に左右差が極端にある方も立体視しづらい。こういった条件がつくのも今ひとつ人気が出ない原因だろうか。






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