ハンス・ジマー ライブ・イン・プラハ,ホームシアター,プロジェクター

ハンス・ジマー ライブ・イン・プラハ(英題:Hans Zimmer 「Live in Prague」)

ハンス・ジマー(Hans Florian Zimmer)のライブ映像をNetflixで見つけたのでスピーカーのエッジも馴染んだところもあり鑑賞。現代的な言い方をすれば「鳥肌モノ」だった。ハンス・ジマーの楽曲は映画を観たことがある人は誰もが聴いたことがあるはずの今では有名な映画音楽作家。手掛けた作品は「レインマン」、「ブラック・レイン」や「ライオン・キング」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」、「ダークナイト」、「インターステラー」、「ダンケルク」、「ブレードランナー2049」など挙げだしたらキリがない。ライブ映像なので「その他」カテゴリーなのだが…映画音楽に関するものなので「映画」カテゴリーにも入れた。

Blu-ray仕様:本編138分 アスペクト比:1.78:1
英語:ドルビーアトモス/LPCM2.0、日本語:なし(輸入盤)
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Blu-rayでは輸入盤(日本未発売)になるため残念ながら字幕には対応していない。ライブ映像なのでそれほど必要ないかと思うが、Netflixではしっかりと日本語字幕が対応していたのでハンス・ジマーがライブ途中に話す内容もしっかりと字幕対応。これは嬉しい。Blu-rayはドルビーアトモスか、リニアPCMのステレオだが、Netflixでは5.1chサラウンドになっている。

映画音楽のライブコンサートがここまでエンターテインメントになる

まいった、観て聴いて圧巻だった。映画音楽も好きでたまには音楽だけでも聴くという人には是非オススメしたい。ハンス・ジマーは正直、私にとっては「スター・ウォーズ」の楽曲を担当するジョン・ウィリアムズ(John Towner Williams)ほど目立つ存在でもない。しかし、このライブコンサート映像で全く認識が変わった。ジョン・ウィリアムズのコンサート映像は音楽は良いが、ステージとしては普通のクラシックコンサートとさほど変わらない。あれこそ「ナマで聴いてナンボ」の世界だ。音楽は聴くが映像にしてまでステージを必ず見たいとまではならない。

ハンス・ジマーが凄いのか、このライブコンサートをプロデュースした人が凄いのか…。音楽もさることながらステージでの奏者ひとり一人が凄いので目でも楽しめる。ステージ上の光(ライト)の演出も格好いい。映画を観た人誰もが聴いたことのあるであろう曲を演奏されると、やはりテンションが上がる。「ライオンキング」の楽曲がスタートすると“あの歌の声”の人(レボ・M / Lebo M)が“あの声”で歌いながらステージに入ってきたときは「ぉお!」と思った。

映像があってこその単調な映画音楽でも、観ていない映画で知らない曲でも、演奏しているライブ映像があって演出が格好いいので飽きることなく最後まで楽しめる。元「ザ・スミス」(1982〜1987)のギタリスト、ジョニー・マー(Johnny Marr)も参加している。特筆すべきは大勢の奏者の中でもチェロ、バイオリン、ベース、パーカッション、ギターなど各主要パートでの女性奏者の存在が目立つ。そして、それがとても格好いいのだ。

ステージ裏側から映像が始まる。ステージに向かうハンス・ジマー。とても多くの映画音楽を手掛けている。

微かなスティック音が連続する楽曲「Journey To The Line」

上手くホームシアターの音響システムを組んでいる人はバッチリ聞こえるのかもしれないが、楽曲「Journey To The Line(映画シン・レッド・ラインより)」は結構ギリギリだった。それは、パーカッションの女性がスティック(バチ)を叩いてチッチッチッチッ…と終始ずっと一定のテンポで叩くのだが、他の楽器の音が徐々に増えて大きくなっていきスティック音が微かに聞こえるか聞こえないか程度まで埋もれる。後半少しでも気を逸らすと見失う。同じテンポの他の音でマスクされていき、映像では叩き続けているのに後半盛り上がりで結局、私の耳はスティック音を見失った。

このスティックを叩く音が最後まで消えることなく何とかギリギリでも最後まで聞こえるなら、我が家の音響セッティングは合格ラインに達していることになるのだろうか…そんな事を考えてしまう。あの盛り上がりで他の楽器にかき消されて当然なのか、もしくは、Netflixのビットレートの問題なのか…もしくは、本当は最後まで普通に聞こえているはずなのに、私の耳の音分解能力が衰えてきたのか…。それはそうと、よく崩れることなくあの一定のテンポで終始バチを叩き続けられるものだ。全てをデジタルに頼らないところがいい。この曲が終わったら絶対手がジンジンしているんだろうな…と、プロ魂を感じる曲だった。

Journey To The Line(映画シン・レッド・ラインより)の演奏時はステージもバックで赤いライトが細く光り、それが徐々に広がってゆく。

ライブコンサート映像をプロジェクターの大画面で観る価値

普段は映画が多いプロジェクターの出番。映画は現実ではない世界を楽しむが、これをライブコンサートなどの映像を映し出すと自分とライブとの一体感が俄然迫力を増して体感できる。完全に気持ちはそのライブ会場に行っている。そして、ふと横に目をやると見慣れた生活空間なので現実に引き戻される…。

カメラが少し引いてステージ全体を映しているときはプロジェクター投影のために周りも暗いので会場に行って覧ている気分になれる。これぞプロジェクターの大画面でライブコンサート映像を観る醍醐味だ。そして許される限りの大音量で完全に入り込める。想像以上に楽しいのだ。もし、終始客席からの定点カメラの映像で流れるライブ映像があったら、本当にライブ会場に行っている人達の1人になれそうで、それはそれで面白いのだろうなと想像してしまう。

プロジェクターによる大画面でのライブコンサート映像は会場にいるかのような気持ちになれる。

Netflixで観たが、これはBlu-rayが欲しい!

Blu-rayならLPCM2.0(非圧縮のステレオ音声)かドルビーアトモス対応なので音優先でLPCMで聴くか、会場の雰囲気優先でドルビーアトモスで観るか。アトモスなら会場そのままに感じられるのではないかと思うとBlu-rayで欲しくなる。だがしかしアトモスの環境がないのが悔しい。今回はNetflixの5.1chでも良かったのだが「少しでもいい音で」と思い、ごく僅かな映像のズレを気にせずOPPO UDP-203からのアナログ出力によるステレオ2.0chで聴いたがこれが大正解。音としてのクオリティは5.1chよりも良かった。

曲目リスト

最後にライブの曲目リストを収録映画タイトルと共に記しておくのでご参考までに。

Driving 「ドライビング Miss デイジー(Driving Miss Daisy)」
Discombobulate 「シャーロック・ホームズ-2009年映画-(Sherlock Holmes)」
Zoosters Breakout 「マダガスカル(Madagascar)」
Crimson Tide 「クリムゾン・タイド(Crimson Tide)」
160 BPM 「天使と悪魔(Angels And Demons)」
The Wheat 「グラディエーター(Gladiator)」
The Battle 「グラディエーター(Gladiator)」
Elysium 「グラディエーター(Gladiator)」
Now We Are Free 「グラディエーター(Gladiator)」
Chevaliers De Sanger 「ダ・ヴィンチ・コード(The Da Vinci Code)」
Circle Of Life (Prelude) 「ライオンキング(The Lion King)」
King Of Pride Rock 「ライオンキング(The Lion King)」
Captain Jack Sparrow 「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(Pirates of the Caribbean: The Curse of the Black Pearl)」
One Day 「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(Pirates of the Caribbean: The Curse of the Black Pearl)」
Up Is Down 「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド(Pirates of the Caribbean: At World’s End)」
He’s A Pirate 「パイレーツ・オブ・カリビアン(Pirates Of The Caribbean)」
You’re So Cool 「トゥルー・ロマンス(True Romance)」
Main Theme 「レインマン(Rain Man)」
What Are You Going To Do When You Are Not Saving The World 「マン・オブ・スティール(Man Of Steel)」
Journey To The Line 「シン・レッド・ライン(The Thin Red Line)」
The Electro Suite 「アメイジング・スパイダーマン2(The Amazing Spider Man 2)」
Why So Serious? 「ダークナイト(The Dark Knight)」
Like A Dog Chasing Cars 「ダークナイト(The Dark Knight)」
Why Do We Fall 「ダークナイト ライジング(The Dark Knight Rises)」
Introduce A Little Anarchy 「ダークナイト(The Dark Knight)」
The Fire Rises 「ダークナイト ライジング(The Dark Knight Rises)」
Aurora (補足参照)
Day One 「インターステラー(Interstellar)」
Cornfield Chase 「インターステラー(Interstellar)」
No Time For Caution 「インターステラー(Interstellar)」
Stay 「インターステラー(Interstellar)」
Half Remembered Dream 「インセプション(Inception)」
Dream Is Collapsing 「インセプション(Inception)」
Mombasa 「インセプション(Inception)」
Time 「インセプション(Inception)」

補足:楽曲「オーロラ」は直接的に映画のサウンドトラックではないが、ハンス・ジマーが米コロラド州オーロラの映画館で「ダークナイト ライジング」の先行上映開始直後に起こった銃乱射事件に巻き込まれたすべての犠牲者、被害者とその家族に捧げるべく作った鎮魂の曲。

 



Live in Prague [Blu-ray] [Import]
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音楽ライブ映像ソフトはあまり購入しないが…これは欲しい!買おうっと。VODなどでラインアップされている映像付き音楽(私が聴くようなJAZZなど特に)に関してはライブコンサート映像よりもドキュメント映像が多いので、ライブコンサート丸撮りのこの映像は観ていてかなり楽しかった。余計なナレーションも一切無いのが私にとっては嬉しい。後でAmazonミュージックで同じ楽曲を探して音楽だけで聴いてみたが、そっちはやはり普通だった。これは是非映像と一緒に観て聴いてもらいたい。

Blu-rayは輸入盤だがリージョンALLなのでどのプレーヤーでも問題無く再生出来るはずだ。DVDも販売されているが輸入盤によりリージョンコードが[1(アメリカ・カナダ)]になっていたり、[2(日本・アジア)]になっていたり、「ALL(米国盤リージョンALL)」と情報がまちまち。とにかくリージョンコードに気をつける必要がある。

 


コメント

    • もみじ
    • 2019年 10月 30日

    ご返信ありがとうございます。
    動画配信の音声は仕方ないですね・・・
    ネットフリックスも「DD+」や「Dolby Atmos DD+」なのでビットレートでいえば1Mbps出てない感じでしょうか・・・
    映像に関しては配信コンテンツでもアップルTV4kなどのUHDはかなりの高画質らしいですね。
    アップルTV4kで観てる友人は、音も動画配信コンテンツの中では一番高音質・・・って言ってました。
    日本ではBDしか出ていない作品も4kHDRで観れるみたいです。
    ブロックノイズで思いだしましたが「ララランド」はウチの有機で観ると、UHDよりBDのがフイルムグレインが少なく安定した高画質です。
    (関係ない話ばかりすみません)

    ライブ・イン・プラハBD盤のアトモスは迫力ありますので機会がありましたらぜひご観賞ください。
    余談ですが「レ・ミゼラブル 25周年記念コンサート」(DTS/HD5.1ch収録)も高音質でした(笑

    • もみじ
    • 2019年 10月 30日

    連投失礼します。
    コレのBD盤アトモスはお聴きになりましたか?
    ネトフリでも配信されてますが、ネトフリのライブ配信は他のアーティストも含め残念な音質なので
    BDをご視聴されていなければ是非に!

      • ウチキネマー@管理人
      • 2019年 10月 30日

      もみじさん

      こんばんは。
      これ欲しいのですよね…Blu-ray。
      でも他にもどんどん欲しい映画ソフトが出現するので追いつけないのですよ。…お金が。
      NETFLIXのといいますか、全般的に映像配信の音質はやはりBlu-rayと全然違います。
      映像も違うのですが映像は動くのでよほどカクカク動いたり
      ブロックノイズが乗らなければそれなりに誤魔化されますが、
      さすがにサンプリングレートが低い音は誤魔化し切れていません。
      視聴するシステムがグレードアップする度にどんどん粗が目立つようになります。
      気にされない人は気にしないでしょうが、映画の音はかなり重要なので気になります。

      ハンス・ジマー ライブ・イン・プラハは音だけならそのままSpotifyで聞けるので
      ステレオ再生ですが、そちらの方がよほどマシです。
      フロントスピーカーにもしているJBL S3100でそれなりの大音量で聴いてテンション上がりまくりでした。
      ただ、あのライブはエンターテインメント性が高いので映像と共に聴きたいですよね。

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