Chromecast with Google TV,ホームシアター

Chromecaset with Google TVを導入(視聴篇)

昨年末に導入したChromecast with Google TV。前回の「セットアップ篇」に続き、今回は実際に視聴するために触って感じたことをレビューする「視聴篇」。前置きは短くして、さっそくいってみよう。

Google Chromecast with Google TV

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各配信会社まとめての横断検索は便利

Chromcaset with Google TV最大の特徴ともいえる検索機能。私は現在Amazonプライムビデオ、Netflix、U-NEXTの3社に加入しているが、それらから配信している映画やドラマ、アニメなどが横断検索ができると聞いていたので非常に期待していた。これまでのデバイスでは、各配信会社のアプリを開き、アプリ内で個別に検索しなければならなかったのがホーム画面から一気に検索できるらしい。これが目的で今回導入したようなもの。

ホーム画面を見ると「おすすめ」には映画やドラマ、アニメなどが各配信会社ゴチャ混ぜに表示される。各配信映画キャッチ画像の下にどの配信会社から提供されているか表示されるが、そこにリモコンを使って移動しない限り画像のみ表示されているので少し不親切に感じる。ポスターイメージやパッケージ映像ならまだしも、1枚のスクリーンショットのような画像だけ見てタイトルが分かる人は相当な映画オタク。これを逆手にとって、映画クイズ「この映画タイトルなんでしょう」でもして楽しむべきだろか。

複数の配信会社から提供されている場合は観たい動画を選択すると「観る方法は○通り」と現在視聴できる配信会社の数が有料配信も含めて表示され、どの配信会社で視聴するか選択できる項目が現れる。確かにこれは便利だが、実質動画を視聴するまでに2ステップ踏む事になるので、ここを煩わしく感じる人もいるだろう。また、有料配信も含まれるため、あくまでも無料配信のみで視聴したい場合は一瞬期待してしまい「なんだ、有料かぁ〜」とガッカリすることも。

Chromecast with Google TV,ホームシアター

視聴したい映画が複数から配信されている場合、「観る方法は○通り」ボタンが表示される。


Chromecast with Google TV,ホームシアター

それを選択すると有料配信も含めて視聴できる配信会社が表示される。

Chromecast with Google TVの横断検索も完璧ではない

ホーム画面の一覧から「何を観ようかな〜」と何気なく映画を探す分には確かに横断検索は便利だ。しかし、実際の「キーワード検索」になるとウリにしている全ての配信会社での“横断検索”はできない場合がある。例えばキー入力もしくは、音声入力(Googleアシスタント)を使って映画タイトルで検索してもAmazonプライムビデオだけは候補として表示されない場合がある(表示される場合もある)。加入すらしていないhuluやdTVまで表示されるのにだ。U-NEXT、Netflix、Google TV(レンタルもしくは購入)は比較的問題なく候補として表示される。

試しに私が加入している中でAmazonプライムビデオのみ無料配信されているテレビドラマ「スーパーガール」を検索するとAmazonプライムビデオは候補として表示されず“hulu(登録)”と表示された。「観たけりゃhuluに加入して観ろ」ということらしい。いやいや、「スーパーガール」はAmazonプライムビデオで(2021年1月17日現在)セカンドシーズンまで無料配信されているぞ?どうなっているのだろう。もちろんChromecast with Google TV上のAmazonプライムビデオアプリを開いて検索するとヒットする。…謎仕様。

Chromecast with Google TV,ホームシアター

huluは表示されるのに、Amazonプライムビデオで無料配信されている「スーパーガール」が検索されないぞ?


Chromecast with Google TV,ホームシアター

2021年1月17日現在、Amazonプライムビデオでセカンドシーズンまで無料配信されている「スーパーガール」をhuluに加入するか、有料のGoogl TVで視聴しろってか?


ならば、Amazonプライムビデオで4K UHD、ドルビーアトモス配信している「ジャック・ライアン」はどうだ。…全く候補に表示されず。U-NEXTから配信されている同じ原作者トム・クランシーの「レッド・オクトーバーを追え!」や、「パトリオット・ゲーム」など、小説「ジャック・ライアン」シリーズが映画化された作品は候補として表示されるが、主人公の名前がタイトルになっているAmazonプライムビデオの「ジャック・ライアン」だけは表示されない…なぜだ。この辺りは今後改善されるのだろうか。

ところで…Chromecast with Google TVのキー入力で「・(中黒)」ってどうやって入力するのだろう。どなたかご承知の方、ご教示お願いします。

Chromecast with Google TV,ホームシアター

Amazonプライムビデオのオリジナルドラマ「ジャック・ライアン」も検索されない…どうなっているのだ?

余談だが、検索では映画やYoutube動画でも見つからない場合は、Googleマップなどを表示し、近くの飲食店名を検索して表示させるのは「そこまで検索しなくても…」と笑った。

既に観たものは「おすすめから」外す機能も

本ブログ記事のキャッチ画像でも表示されている「ローグ・ワン/スターウォーズ・ストーリー」を始め、ホーム画面の「あなたへのおすすめ」に並んでいる映画が先にも書いた通り、各社からの配信動画が混ざって表示されている。偶然なのか、なんとも私好みな映画がチョイスされ表示されているのは凄い。これなら確かにタイトルが表示されなくても分かるがアベンジャーズだけは微妙だな。しかし、せっかく「おすすめ」と表示されているが既に観たものばかり。そういう時は表示されている映画を選択し、続けて表示される「視聴済みですか?」にチェックを入れると以降「おすすめ」には表示されなくなる(継続的に表示されなくなるかどうかは不明)。これもChromecast with Google TVの便利機能の1つ。他のデバイスでは既に観た映画が何度でも表示される。

Chromecast with Google TV,ホームシアター

既に観た映画が「おすすめ」に表示された場合、チェックを付ければ今後非表示にできる。

また、映画評価サイト「Rotten Tomatoes(https://www.rottentomatoes.com/)」の評価表示がでているのも面白い。あの野菜の「トマト」をフレッシュなトマトから腐ったトマトまでのアイコンで映画評価を表している有名なサイトの評価がアイコンそのままに掲載されている。それを参考に映画を探してみるのも楽しいかもしれない。個人的には他人の評価、時に映画評論家の評価でその映画を観る観ないの判断はしたくないので、私の場合は映画を観終わった後にサイトを見ることはあっても、観る前に先入観を持ちたくないため、非表示にできる機能があればいいのにと思う。

Chromecast with Google TVの対応音声フォーマット

音質に関してはAmazonプライムビデオやApple TVと変わらない。以前はApple TVが良いと思っていたが、少し前に本ブログでも紹介した通り、調べたら機器からの出力レベルが他と比較して高いだけで音質自体はほとんど差がなかったので、後はどれだけ各配信会社からの音声フォーマットに対応しているかがカギになりそうだ。

Googleが配信している「Google TV」にはドルビーアトモスを含む全音声フォーマットに対応しているのは当然として、NetflixとAmazonプライムビデオもドルビーアトモスまでChromecast with Google TVで視聴できる。ただ、私が愛用しているA/Vアンプ、marantz SR8012の問題なのかもしれないが、「ドルビーアトモス」音声モードで映画を視聴した後に通常の5.1chの映画を再生すると自動的に「ドルビーデジタルプラス+ドルビーサラウンド」になり、トップスピーカーを含む全てのスピーカーが使用されつつ、5.1chとして再生される。包囲感はあるが、音像がボヤけてしまうのであまり好ましくない。

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ドルビーアトモス配信の映画はドルビーアトモスで視聴できるが、5.1ch配信の映画を視聴すると…。


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5.1ch配信は「ドルビーデジタル・プラス+ドルビーサラウンド」に。

正しい5.1chサラウンドにしようとするとアンプ側の音声モードをわざわざ「ドルビーデジタルプラス」に変更しなければならないので少々面倒だ。アトモス配信の映画を視聴する時はまたモードを元に戻すという手間が増える。この音声モードの挙動はFire TVも同じなので、やはりA/VアンプSR8012側の問題だと思う。Apple TVではアンプ伝送されるコンテナフォーマットが違うせいなのか正しいサラウンド音声に切り替わって動作する。

私がもう1つ加入しているU-NEXTに関してはドルビーアトモスを含めドルビーサラウンドに対応しておらず、2chのステレオ再生になってしまうようだ。大人向けコンテンツ「その他」もChromecast with Google TVデバイスとして制限が掛かっているので項目は表示されるがペアレンタルを設定するまでもなく視聴は不可。それ以前に項目が表示されなければ尚良いのだが、一先ずお子様には安心。

Chromecast with Google TVの映像画質

画質に関しては4K UHDまで対応しており、クロマの指定などApple TVほど細かい指定はできないものの特に大きく不満を感じることはない。解像度とリフレッシュレートの切り替えられる設定項目自体は多い。ただし、コンテンツに合わせた自動対応はしておらず、この辺りの表示モードは設定項目から毎回コンテンツに合わせて手動で切り替える必要がある。映画などでの標準的なフレームレート(24fps)を適切なリフレッシュレート(24Hz)で観たい時など、かなり不便。リフレッシュレートを60HzにしてYoutubeを観た後に、Netflix等で映画コンテンツを標準的な24Hzで映画を観ようとしたら設定項目から選んで手動で切り替えなければならない。またその逆も同様。

Chromecast with Google TV,ホームシアター

フレームレートに合わせてリフレッシュレートを変更するのは全て手動切り替え。映画視聴に特化するなら「24Hz」固定でいいのかもしれない。

リフレッシュレートに「smpte」とあるのは、NTSCカラー同期(29.97fps)フレームレートとなるSMPTEタイムコードのなのか、変動型のフレームレートに合わせるリフレッシュレートなのか、私にとって知識不足もありこの辺りは実際にリフレッシュレートを計測する手段もないので実測値は不明。

Chromecast with Google TV,ホームシアター

リフレッシュレートの「smpte」の使い所はどこで…。

Youtubeをよく観る人で配信会社に複数加入している人には便利なデバイス

Chromecast with Google TVは総合的にみて非常に使いやすいデバイスであることには違いない。開発がGoogleだけにYoutubeとの親和性は高くリモコンの専用ボタンやホーム画面からのアクセスなどやはり他のデバイスよりも使いやすい。

個人的にはAmazonプライムミュージックに未対応なこと、U-NEXTのドルビーサラウンドに対応しておらず全てがステレオ再生になってしまうこと、コンテンツのフレームレートに合わせたリフレッシュレートを自動設定できないこと等、細かい点で不満な部分はあるがApple TVほどの処理スピード(他のデバイスと比較するとApple TV 4Kはダントツで画面スクロールなどの処理速度が速い)を求めないならこのChromecast with Google TVに必要な性能・機能は備わっているので十分な気がする。特に複数の配信会社に加入している人は各配信会社の映画や動画がホーム画面にオススメとして表示されるので各種配信用アプリを開いて確認するよりは便利だ。


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