普段TVに接続している、プレーヤーはSONYのBlu-rayディスク(以下BD)レコーダーBDZ-AX1000をTVボードに置いて、HDDに撮りためた番組を視聴したり、映画ソフトを鑑賞していたが、部屋の最後方に設置したプロジェクターからは距離があり、BDZ-AX1000からプロジェクターに接続しているとHDMIケーブルが長くなって映像出力がちょくちょく不安定になる。試しに10mのケーブルを接続してみたら全く映らなかった。まぁ、安物のHDMIケーブルだから仕方ない。
直線距離なら問題無い距離だが、そんなことしたら、部屋のど真ん中をケーブルが貫き、線を足で引っかける危険もあるうえ、何より見た目が見苦しい。ケーブル類を壁に這わせる分、どうしてもHDMIケーブルの信号が安定する限界、5mを超えて長くなってしまう。HDMIリピーターをかませ、何とか視聴できるようにしていた。
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ケーブルが複雑になりすぎて3D映像が視聴できなくなった
長さの問題もさることながら、BDレコーダーをテレビに繋いで、同時にAVアンプにも繋ぎ、テレビの音もAVアンプから出せるようにして、AVアンプのHDMI出力からプロジェクターに繋いで・・・あーして、こーして、などと複数の機器を接続し、配線した事によるHDMIケーブルの複雑化。そのうちHDMIケーブルの分配器が必要になり、更にケーブルが複雑化。もう一度イチから繋ぎ直しやがれとケーブル類を全て引っこ抜かれそうになったら、土下座してでも阻止しようとする自分の姿が容易に想像できる程のケーブル事情になってしまっている。そんな複雑化した中、プロジェクターで3D映画を視聴しようとしたら「ご使用の環境では3D視聴はできません」などというフザけたメッセージが画面いっぱいに表示された。何で?今まで視聴できてましたヤン!?
映画専用プレーヤー
試行錯誤した結果、どうやらテレビは3D対応していないのに分配器によって同時にテレビにも接続してしまっているのが原因の様。「うぁ…イチからケーブルの接続見直しか?」心の底から固くお断りしたい。でも3D映画は見たい!それにしても複雑すぎるケーブル事情も問題なので、ここは何とかせねば…。
色々考えたあげく、ソファから立ち上がってTVボードまでメディアをセットするのも面倒だし、いっそのことソファ近くのラックに映画専用のプレーヤーを置いてみようと。どうせプロジェクターで見るのは映画だけだし、プロジェクターでゲームはしないし、普段のテレビ番組をプロジェクターで視聴する事も無ければ、録画する事も無いのでアンテナケーブルも引き回す必要無し。プレーヤーとAVアンプ、プロジェクターが繋がればそれでOK。配線もスッキリ!ってなわけで映画鑑賞用に専用プレーヤーを探すことになった。
OPPO UDP-203導入
どうせ専用プレーヤーを買うならUltra HD Blu-ray対応で、3Dソフトも数本あるので3D対応も必須。アンプに繋ぐので、ついでにCDやSACDも再生できるモノなら尚良しと探していたら、当時Ultra HD Blu-ray再生が可能なBDプレーヤーがパナソニックかOPPOしか候補が無かった。
ゴメンなさい、私はどうもパナソニックに対してAV機器等いわゆる「黒モノ家電」に関してはダメなのだ。たまたま個人的なアタリなのだろうが、昔にはコンポ、最近では薄型テレビ用のサウンドバー(シアターバー)で購入早々に故障。リモコンのボタン配置も手に馴染まず、筐体がプラスチックでも私にとって余計な機能を充実させているので値段はそれなりにするという、私個人にとってはどうも好きになれないメーカーなのだ・・・ホント、あくまでも個人の見解と私情。
というわけで結果、OPPO UDP-203に決定。CDから4K UHD BDまでのほとんどのメディアが再生可能で、SACDも再生できる。しかし、プレーヤーなのに約10万円(2017年7月現在)と値段が結構する。こうなったら、アキンド魂で値段交渉!ために貯めた家電量販店のポイントを全投入!伝家の宝刀クレジットカード切り!入手完了!即お持ち帰りっ!重いっ!
設置完了!いざ視聴テスト
ケーブルが単純になったのでラックに押し込み、セッティングは速攻で完了。電源投入。お試し映画BDはなんとなく目に入った「トランスフォーマー/ロストエイジ(原題:Transformers: Age of Extinction)3D版」をディスクトレイにセット…読みこ…はやっ!メディアの読み込みがビックリするほど早い。BDの読み込みに今まで「SONY BDZ-AX1000」では十数秒待たされたのに、数秒でメニュー画面がプロジェクターから投影された。映画を見るのにBDでは読み込みに時間が掛かるので、ちょっとしたイライラしたが、これなら読み込みにストレスがない。購入検討時に読み込み速度までは考えていなかったので、かなりうれしいオマケだ。いや、これだけでも結構な価値アリ。
2つのHDMI出力端子でクリア音響
OPPO UDP-203には1つのHDMI入力端子と2つのHDMI出力端子があり、出力側の1つは音声出力専用のHDMI端子になっているので、それをAVアンプに接続。HDMIケーブル1本で映像と音を同時に担当させていたのが別ケーブルにすることによって音の解像度が上がりクリアになった。数値的なデータは取っていないが、多分”プラシーボ効果”ではないと思う。
後の計画、アナモルフィック(アナモフィック)レンズにも対応できる
今は金銭的に手が出せないでいるアナモルフィックレンズ導入計画。映画好きの人ならご存じの映像の画面比率「シネスコサイズ(2.35:1)」をプロジェクターで実現するためのレンズだが、これを使用するにあたり映像を垂直方向に伸長(Vストレッチ)する必要がある。シネスコサイズの実現にアナモルフィックレンズとVストレッチの必要性は後日お話しするとして、それを実現する「Vストレッチ」機能をOPPO UDP-203は持っている。他のVストレッチ機能をもった機種でも3D映像を受信したら制限が掛かってできない機種もあるが、試したら3D映像でも容赦なくVストレッチしてくれた。VストレッチはリモコンのZoomボタンで実行できる。ただ残念ながら本体メモリーに記憶はされないので起動毎に実行する必要がある。
プロジェクター側でもこのVストレッチ機能を持った機種はあるが、入門機程度の安物では搭載されていない。それがプレーヤー側でできるのであればどんなプロジェクターでも対応できるという事だ。Vストレッチのためだけにプロジェクターを買い替えないで済むのは有り難い。
ファームウェアのバージョンアップで機能充実
OPPO UDP-203は2017年6月8日のファームウェアバージョンアップによりDolby Visionに対応した。バージョンアップがネット経由(Wi-Fi対応)でできるのも便利。AV機器の製品としては今回初めて海外メーカーの製品を購入したが、購入当初は無かった機能が追加され、動作も安定していくのは国内モデルとは何か製品に対するアプローチの仕方が違うというのか、ただ文化の違いというのか・・・。取り敢えずフレキシブルにハードは作って、「一先ず完成したから世に出しちゃえ!不具合があったり、バージョンアップはソフト関連だったら後からでもできるっしょ!」って感じだ。豪快というか、乱暴というか。国内モデルなら、今持っている技術をハードもソフトも完璧に組み込んで世に出して、追加機能や新たな仕様ができたら、今の機器は下取りかヤフオクにでも出して、それらを組み込んだ製品をまた買ってね!って感じる。我々日本人の良き文化である「MOTTAINAI」文化どこいった?
しかも、ホニャララなキットを購入して使えばマルチリージョンに
もう国内盤だけの映画では満足できない方や、日本語対応が無くても良いから国内発売よりも早く、海外で発売されている映画ソフトを個人輸入してでも見たい方はどうぞ。「OPPO UDP-203 MULTI-REGION KIT」で検索するとebayなどでヒットすると思う。基本的に上位機種のUDP-205でも使えるようだ。筐体を工具などを使って開けることになるが、マルチリージョンにすることができる。キットの取付自体はハンダなども必要無く比較的簡単にできるはず。しかし、お約束事だが「自己責任」ってことで。私は不必要なので付けない。ちなみに、リージョンフリーにはならない。正しくは“マルチリージョン”。リージョンコードによって再生できないDVDはリモコンボタン操作と再起動でリージョンコードが変更する必要がある。
何はともあれ、これでソファで寛ぎながらBDソフトの入れ替えまでできる様になりった。もう一歩も動かない。ダメ人間完成。
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