© 2014 Universal Studios. All Rights Reserved SUITS/スーツ トレーラー
今更感は否めませんが、Amazonプライムビデオで海外ドラマ「SUITS/スーツ(原題:Suits)[字幕版]」にハマっています。
元々ツタヤディスカスでDVDをレンタルしようと思っていましたが、届くのが2枚ずつなので、普段ちょっと時間ができた時にスグに見られるAmazonプライムビデオのほうが便利。現在(2017年07月)はシーズン1から、シーズン5までプライムビデオで見ることが出来ます。
勝ちにこだわる敏腕弁護士と天才的な記憶力をもつ「ワケあり」弁護士がスタイリッシュな世界観で繰り広げるアメリカ弁護士(リーガル)ドラマです。
ストーリーはテンポ良く展開し、登場人物が個々にさまざまな問題を抱えながらも奮闘し、解決に向けて戦う姿勢と、男女間のもめ事や恋愛など盛りだくさんの内容で、見ていて腹一杯になりながらも目が離せないドラマです。とくに海外ドラマにありがちなのですが、ドラマ内でそれまで笑いあってた2人が、一瞬目を離した隙に険悪なムードになったり、弁護で優勢だったのが、ほんの一言で劣勢に。その一言が字幕なので致命的。目を離した隙に何言った?と戻すこともしばしば。とにかく目まぐるしく展開します。
Contents
イントロ&おおすじ
あらすじ以外は細かい描写などネタバレしないように書いていますが、第1話序盤のほんの僅かでも知りたくない方は、このブログどころか、あらすじさえ読まない方が安全と思います。
大まかなストーリーとしては・・・
ハーヴィーは、マンハッタンの大手法律事務所ピアソン・ハードマンで働く敏腕弁護士。難しい訴訟を解決に導くクローザーとして一目置かれる存在だが、部下を持ちたがらず、面倒も一切見ない一匹狼だった。 そんな彼を見るに見かねた所長のジェシカは、シニア・パートナーへの昇進と引き換えに部下のアソシエイトを雇うことを命じ、仕方なくハーヴィーはアソシエイトの面接を始める。
(Wikipedia「SUITS/スーツ」より。あらすじ一部引用)
で。その面接会場に予期せず偶然、”逃げ込んで来た” マイクがもう一人の主役で、もの凄い記憶力を持つ天才的な人物。ハーヴィーは即決で彼を採用するのですが、働く法律事務所はハーバード大学のロースクール出身者しか採用しないことにしている。もちろんマイクはそこの出身者ではないのですが、ハーヴィーは強引にも経歴詐称を提案し、アソシエイトとして採用する。これでハーヴィーとマイクは絶対にバレてはいけない秘密を持ったまま、法律事務所で働くことになるのですが・・・・。
アソシエイトとは?
このドラマを見たとき、頻繁にアソシエイトという言葉が出てくるので「そもそもアソシエイトってなんぞや? 弁護士とは違うのか?」と思ったので調べてみました。
大事務所はアソシエイトと呼ばれる弁護士と、パートナーと呼ばれるマネジメント層の弁護士で構成されている。
出典2年目で肩叩き?エリート弁護士の出世競争 | 弁護士という民族 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準入所すると、まずジュニアアソシエイトからスタートし、数年でシニアアソシエイトになる。アソシエイトは顧客を自力で開拓し、自力で報酬を稼ぐことは基本的には求められておらず、もっぱらパートナーの下で下働きをやりながら修行を積む。
出典2年目で肩叩き?エリート弁護士の出世競争 | 弁護士という民族 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
…まぁ、一応弁護士らしい。ドラマでもアソシエイトは資料集めや下調べみたいなものばかりやらされてます。でも、マイクは 主役 優秀だから一番下っ端のはずのジュニアアソシエイトの中でも、ハーヴィーの部下という事もあり、かなり特別扱いされてますけどね。あとドラマ中「パラリーガル」という職も良く出てきますが、もう引用も面倒なのでドラマ中では超要約して「パラリーガル = 弁護士業務の補助を専門とするアシスタント」と思っていただければ良いかと。日本の法律事務所ではもっと秘書に近い仕事もするようです。詳しくはグーグル先生に聞いてみて下さい。
期待と裏切りにハラハラ
マイク本人は勿論のこと、自身も弁護士剥奪のリスクがある経歴詐称の秘密はハーヴィーが黙ってさえいれば、例え法律事務所でも大丈夫かと思ったのですが、そこはやはりドラマですから…。2人の(正確にはハーヴィーの秘書を含めて3人)秘密を視聴者にも共有させるという手口を使ったドラマなので、バレそうになると見ているこっちもハラハラするのですが、それが楽しいのです。
ハーヴィーが勝ちにこだわるキレキレの敏腕弁護士なので数々の訴訟や裁判を、時には違法ギリギリの手段で勝ち抜いていく手腕と、マイクの人に対する思いやり(ハーヴィーは甘いと言うが)や天才的な頭脳。この2人によって圧倒的に勝ち抜いていくのかと爽快感を期待していたら、結構その期待は裏切られます。そこはやはりドラマですから…。
目まぐるしい展開がテンポ良く
2人の掛け合いやウィットに富んだ会話、あえて映画のセリフを引用しまくる(字幕ではちゃんと “ ” で括られます)ジョークや会話、弁護士の金持ちっぷりや、上司との掛け合いや打診、口論、恨み、妬み、イジメ、裏切り、喜び、痛快、そして恋愛。それに訴訟や和解策などの内容がドラマ内に絡むので、もう見ている方も頭の切替えに大忙しです。
それでも場面展開がリズム良く、見ていて飽きない。しかしリズムが良いドラマづくりのためか端折られることも多く、場面が切り替わったら既に和解が成立していたり・・・。それまで散々苦労したのに、和解案を持ちかけて相手の表情をうかがうシーンなんてすっ飛ばされる事もしばしば。
問題解決までのプロセスが楽しい
依頼人からの仕事自体は突飛押しもない依頼ではないのですが、法律事務所だけに様々な人間が問題を抱えて登場し、人間関係によって邪魔され、不正され、壊され、または手を取り合い、ドラマチックに展開します。最後はどう解決に結びつくのかも気になる所ですが、それまでのプロセスの方がこのドラマは楽しく感じます。
もっとも、毎回裁判になって法廷で「ダン!」とジャッジ・ガベルを鳴らして「勝訴!俺たちが勝ったんだ!」って熱くシェークハンズ&ハグなど、このドラマの世界観に相応しくない野暮なシーンはないです(今後は知りませんが)。依頼人の結末は割とサラッといきます。それどころか依頼人が画面に登場すらしないときもあります。会話の中で解決したと分かる程度だったり。
ドラマ内景色の統一感
基本的には法律事務所内で話が展開するので、刑事ドラマのようにあっちへ移動、こっちへ移動、最後は何故か都会から離れて廃れた工場や採石場で発砲&爆発シーン。なんて事はありません。移動しても関連する場所がほとんどで、このドラマの世界観を大幅に崩すことはありません。こういう限られた場所で展開するドラマって景色も含めて世界観が崩されないので好きです。それをいえば「深夜食堂」とかも同じですね。ドラマ内に主となる場所がある。
1話完結型でも裏に大きなストーリー
この「SUITES/スーツ」は必ずではないにしろ、1話1話がショートストーリーのように終わります。ですがシーズンを通して大きくストーリーが展開していく様子もあるので、ショートストーリーのように気軽に見ていると、シリーズ通してのストーリーが今後どうなって行くのか気になってきて・・・・、かつてドラマ「ホワイトカラー(原題:WHITE COLLAR)」にハマった私は直感的にこのドラマを知ったときにハマるなと予感はしてましたが。やっぱり、まんまとハマってしまいました。
よもやま話
そう言えば、ホワイトカラーも男2人が主役のドラマで1人が天才的な頭脳と技術を持った役でした。捜査官から弁護士にテーマが変わって、ホワイトカラー(ワイシャツの白襟)からのスーツ(背広、今は言わない?)って似てる?
私がハマるドラマって、男2人が主役で、うち1人が天才的で、ホワイトカラーな仕事(スーツを着て仕事する人)のドラマ。そういうことか?
ところで、このドラマ「SUITS/スーツ」の主演2人。日本では「イケメン弁護士2人が」とか紹介されていたりしますが、見てくれは人それぞれなので置いといて、ドラマ上でイケてないことが多いです。勿論、演者本人はどうか知りませんが。
そりゃ、主役なのでそれなりに「結果イケてる」2人になったりしますが、「人としてどうなん?」ってこともいっぱいあります。もしこんな人が身近に居たら友達として付き合う?親友になれる?と話のネタ振りとして聞かれれば、私なら弁護士として弁護してくれるなら良いけど、友達としては遠慮します。頭のキレが良すぎて逆に怖いね。もう少しアホがいい。
もう一つオマケ
SUITSの”SUIT”って辞書で調べると「訴訟」「懇願」って意味もあるらしい。
へ〜、タイトルはその辺り掛けてるのかな。訴訟(Suit)と戦う弁護士達はスーツ(Suits)をビシッと着こなしドラマ終盤、恋人に結婚を求める(求婚:Suit)とか、なんとか。
それにしても、このブログで「家キネマ。」と言いながら、初めてのソフト紹介に映画ではなくドラマを紹介するとは思わなかった…。
ドンマイ。
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