映画デビュー5作目となるウィル・スミスが若い!元々は歌手(ラッパー)なのでMTVでも見た事があったので(当時は、DJ Jazzy Jeff & the Fresh Princeというヒップホップ・デュオでの名前だった、ウィル・スミスがThe Fresh Prince)、映画デビューしたときは違和感があったが、俳優業もすっかり板につき、今では映画プロデューサーまで務めるようになった。ウィル・スミスが俳優としての出演ではなく、制作にたずさわっている映画で有名どころと言えば「ベスト・キッド(原題:The Karate Kid)」(2010年版)が浮かぶが、実の息子を主役にする辺り、プロデューサーと言う立場を利用したなかなかの親バカぶりを発揮している。
Blu-ray仕様:本編145分、2.35:1(16:9 シネマスコープ)
英語:5.1ch DTS-HD Master Audio、日本語:5.1ch DTS
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こちらのBlu-rayは劇場公開版(オリジナル)でDVD版には10分程度の未公開シーンを追加した「特別版」があった。4K UHD版にも入っているらしいが、私は所有していないので不確定。今見ると随分と合成感あふれる映像だが当時は驚いた。VHS、いわゆるビデオテープ時代にレンタルで見た時は何も感じなかったのにBlu-rayになると鮮明な分、粗が目立つ。合成映像のちょっとしたエッジが目に付くようになり合成感丸出しに。映画内容よりもそっちが気になってくる。やはり何でもかんでも画質を上げれば良いわけでは無いなと感じる。プロジェクターのピントを少しボカしたぐらいが丁度良くなるので本末転倒だ。
「インデペンデンス・デイ」あらすじ
宇宙センターで衛星アンテナが奇妙な音をキャッチした。報告によると、質量が月の4分の1もある巨大な物体が地球に接近しつつあるという。その正体は異星人の宇宙空母であった。彼らは人類への攻撃を開始し、主要都市は一瞬にして廃墟と化す。絶滅の危機にさらされた人類は、ついに史上最大の作戦を開始する!
20世紀FOX「インデペンデンス・デイ」公式サイトより引用。 © 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
月の1/4サイズの異星人の宇宙空母(UFO)から地球に向けて侵略され攻撃されるのだが、それまでに地球側が攻撃するわけではなくまずは「歓迎ヘリ」を飛ばして光で交信しようとするあたりはスティーブンスピルバーグ(Steven Allan Spielberg)監督の「未知との遭遇(原題:Close Encounters of the Third Kind)」みたいで面白い。やっぱり光で交信しようとするんだな。あのシンセサイザーの旋律がなかったから攻撃されたのでは無いか?
敵となるUFOがとにかくデカイ
ジャケットアートにある街全体を覆うほどのUFO(宇宙船)がとてつもなくデカイ。ジャケットのUFOは母艦から切り離された一部のUFO。それが複数存在する。母艦となるUFOは月の1/4程もあるデカさ。こんな巨大なUFOが地球に飛来する映画なのだ。これを初めに見た時はこの巨大感に衝撃を受けた。SF映画などで宇宙戦艦やUFOはよく目にするが、大体が宇宙空間だったりするので大きさが今ひとつ掴めないところがあるが、これが大都市ニューヨークなどに出現するとビル郡との対比となり、その大きさが実感できる。アイキャッチに使っている画像が宇宙空母から切り離された ”子” UFOが地球上に飛来し出現するシーンの瞬間。出現演出が抜群にいい。当時はその巨大さにゾワっとした。これこそテレビではなくプロジェクターで見る映像の醍醐味。従来のベタなUFOみたいにキラキラ光っても無いので反って不気味さを煽る。
防衛力、攻撃力もハンパない
とてつもなくデカイUFOなのだが、その防御力も未知のバリアが張られて全く地球人の攻撃が効かない。そして地球を攻撃した時のその破壊力たるやである。あらすじにもあるように主要都市が一瞬にして廃墟になるほどの攻撃力。こんなものが地球上のあちこちに展開されているのなら地球がぶっ壊れてもおかしくない。宇宙人ならもっと知的な化学兵器があっても良さそうな物だが…。そして巨大なUFOを攻撃すると中からウジャウジャとこれでもかと言うほど無数に敵の小型UFO見たいな戦闘機が出撃してくるのでもうメチャクチャ。こんなデカさと物量で攻撃してくるSF映画はいままで無かった。こいつらは宇宙から地球に飛来するだけの知能を持っているくせに、全く知的な感じがしない。しかし、これがこの映画の宇宙人のキャラクター付けにもなっていて劇中にも説明となるセリフがある。
ID4の表記
本作プロモーション用の略記「ID4」。ジャケットのタイトル上にも大きく記されている。”ID” はIndependence Day(独立記念日)の頭文字。では ”4” はどこから。これはアメリカの独立記念日である7月4日の4で、7はどこかへ行ってしまった。もともとアメリカの独立記念日を ”Fourth of July” と呼ぶことから頭の ”Fourth” だけ取ったのでは無いかと推測している。
やっぱり模型撮影は凄い
最近の映画ではVFXを駆使し、建物の破壊シーンはCGで加工される事が多いが、本作に関しては都市を模型で作り爆発させて撮影している。その際に炎と煙が上昇する特性を利用して、模型を立てて設置し地を這うような炎に見せるため更に模型を手前に倒し込んで撮影している。この撮影のアイデアが、あのド迫力の素晴らしい映像を完成させている。言葉では説明しづらいので、このあたりの現場風景はメイキング映像で確認してほしい。
Amazonプライムビデオ版は・・・
過去の映画などは、わざわざディスクをセットしなくても、Amazonプライムビデオにあれば手軽に映画が見られるので、すっかりお世話になっている。しかし、この「インデペンデンス・デイ(字幕版)」をAmazonプライムビデオで見ていて何か違和感を覚えて気がついた。なんてこった…映像の左右がトリミングされていてテレビ放送の様なビスタサイズになっている。上下に若干黒帯が出ているので正確な比率は測っていないがアメリカンビスタ(1.85:1)かもしれない。テレビで見るには全画面近くで見られて良いのかも知れないが、オリジナルのアスペクト比ではないのは、あまりいただけない。Blu-rayは2.35:1サイズなので映像の左右幅がもっとあるので映像にもっと迫力が出る。iPhoneで適当に撮影してしまっているので正確とは言えないが、比較すると色味も彩度が若干上がっていてコントラストも強く暗部が潰れ気味になっている。
比較して初めて知ったが、Blu-ray版とこれほど違いがあるとは思わなかった。私は余り気にしないが、こういった事に映画内容が入ってこないほど気になるようなら、今回の様な事実がある以上Amazonプライムビデオの動画配信で見るのは難しいかも知れない。他、Netflixやhulu、U-NEXTなどではどうなっているのか興味のある所だ。今回アスペクト比が大きく違ったので気づいたが、普段見ている分には細かい色調の違いや僅かなトリミング位置の違いまでは気づかない。
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