Blu-ray仕様:本編105分(エクステンデッド・バージョン131分[吹替無し])、1.78:1(ビスタサイズ)
英語:5.1ch DTS-HD Master Audio、日本語:2ch DTS
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このBlu-rayは製作25周年記念版として、劇場公開版に26分ほど未公開分も再編集し追加したエクステンデッド・バージョンも収録されている。しっかり再編集されているので全体を崩すことなく、より深くドラマが楽しめる内容になっている。
「ビッグ」あらすじ
ある日、目覚めたらオトナに!? ──12才のハートのまま、30才のボディで未知の世界に放り出されたジョッシュ。そう、全ては遊園地の不思議マシーン“ゾルター”から始まった……。
20世紀FOX公式サイト Blu-ray「ビッグ」より引用。™ and © 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
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公式サイトのあらすじ(Blu-rayパッケージ裏面の紹介文と同じ)が余りに短すぎてこれでは流石に内容が分かりづらい。もう少しだけ映画の冒頭部分を補足すると、30才のボディになってしまうには理由があるわけで…それは子供の頃に親や周りの大人達から感じる ”子供扱い” 。しかも身体がまだ小さいから、やってみたいことや乗ってみたい乗り物が、できなかったり乗れなかったり。好きな女の子(もしくは男の子)の前でいいところを見せたい。「もっと大人だったら…」と子供の頃に一度くらいは想うことがあるはず。そんな想いをある夜、遊園地の一角にあった願い事を占うマシーン “ゾルター(Zoltar Speaks)” に「僕を大きくして」と願いをかけたら、翌朝本当に大きくなってしまった…しかも身体だけ…えぇぇ、どうしよう。そんな感じの映画。
不思議マシーン “ゾルター”
「不思議マシーン “ゾルター” 」と紹介されているが、劇中ではちゃんとゾルターに ”Make your wish(願い事を言え)” と表示されていることから占いマシーンだと分かる。映画ではメダルゲームの様にコインをタイミング良く口に投げ入れるとカードが出てきて、”Your Wish is Granted(願いは叶った)” と書かれている…そして実際に願いが叶うと信じるか信じないかはあなた次第と…。そういう遊びのマシーンらしい。ただし映画では電源コンセントに繋がっていないのに動いたので ”不思議マシーン” と言っているのだろう。このゲーム機、アメリカには実際に存在するらしく。この形自体は映画の後から作られたモノなのか、元々存在するものなのかは分からないがアメリカ旅行記などのブログを拝見するとたまに遭遇する。必ず「映画ビッグの…」と紹介されているので映画を見て探しに言ったのかも知れない。なんとも羨ましい。残念ながら映画そのままの形では存在していないようだが、このような占いというか「おみくじ」的に遊ぶマシーンは映画以前の古くからあったようだ。 ”Fortune teller machine” で検索すると年代物のモノから新しいモノまでゾルターに似た「占い師マシーン」が検索出来る。中には米国の大統領トランプを模したモノまである。
何故「大きくなりたい」と願っちゃったのか
「私は大人になりたい」と言えば良かったのだが、「I wish I were big」って言ったら「私は大きくなりたい」。確かに願いは叶った。初め映画を見た時は「大人」になったと思っていた。見る人皆がそう思ったはず。だが「大きくなりたい」と願ったばかりに本当に「大きくなっただけ」で ”いや、そうじゃない” 感が笑える。占いマシーンは間違っていない。大きくなったジョッシュ(トム・ハンクス)の身体でも中身は子供のままなので、行動がすべて子供。ここからが役者トム・ハンクスの見せ所で素晴らしく子供らしい行動を演技する。トム・ハンクスは凄いと思った瞬間だった。そして、それが劇中至るところで「ああ、子供ってこういう動きや行動するなぁ」と思えることをやってのけるその演技力に驚いた。コメディ映画なので、あり得ない設定だからリアルさは無いはずだがいつの間にか映画に引き込まれ、トム・ハンクスが普通の子供に見えてくる。
巨大足踏みピアノのシーンに感動
劇中に登場するオモチャ屋さんで大きくなったジョッシュ(トム・ハンクス)が玩具メーカーのマクミラン社長(ロバート・ロッジア / Robert Loggia)と一緒に演奏する巨大な足踏みピアノ。Blu-rayのパッケージにもなっている。本作では有名なシーンなのだが、そのピアノの演奏に感動する。勿論中身が子供(の設定)だから決してスマートには演奏しないし、子供でもできる楽曲を奏でる。「Heart and Soul」を弾き始め、途中で促されて「Chopsticks」の演奏に移行する。ここでもやはり「あぁ、子供の頃にコレを弾いたことある」と思い出し、たどたどしくもあり楽しそうに演奏するジョッシュ(トム・ハンクス)がカット割りはあるもののフルで見せるので感動した。「Chopsticks(チョップスティック)」は学校の音楽室にあるピアノでも遊びで弾いた事がある人もいるだろう。「Heart and Soul(ハート・アンド・ソウル)」はアメリカの作曲家でピアニストのホーギー・カーマイケル(Hoagy Carmichael)の曲。けっして ”AAA(トリプル・エー)”や ”浜崎麻里” の同名曲「Heart and Soul」ではない。
ちなみに、この巨大な足踏みピアノはニューヨーク5番街に実在した玩具店FAOシュワルツ(FAO Schwarz)ブランドのもの。FAOシュワルツは残念ながら2009年にトイザらスが買収して傘下になってからは次々と店舗は閉店になり、2015年には舞台にもなったニューヨーク5番街の店舗が最後に閉店した。しかし2016年(昨年)にトイザらスがFAOシュワルツを玩具・雑貨製造大手のスリーシックスティー・グループに売却する事になり、スリーシックスティーはFAOブランド玩具を2017年中に復活させ製造と卸売りを始める考えを示している。今、FAOシュワルツのホームページ(http://www.fao.com/)にも復活の兆しが…。また、あの巨大ピアノを置いてくれるだろうか。
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