変な言い方になってしまうが、マーベルコミックのヒーローよりもDCのヒーローは「大人向けのヒーロー」といったイメージ。「元漫画ヒーロー映画」という枠で考えると、”大人向け” って言い方はホントどうかと思う。
Blu-ray仕様:本編152分、2.4:1
英語:5.1ch ドルビーTrueHD ドルビーアトモス、日本語:5.1ch ドルビーデジタル
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私は日本語で対応できるこちらの「DVD Fantasium(https://www.fantasium.com/)」からイタリア版を購入した(日本語字幕付き)。アルティメット・エディションも付いた3枚組。4K UHD版が必要無い方はこちらの方がいいかもしれない。為替レートによって値段は変動するが普通にクレジットカードも使える。日本では何故この組み合わせの販売がないのかは「大人の事情」ってやつだ。
「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」あらすじ
──この戦い、勝つのはどっちだ!?──
過大な力は、害をもたらす。
クリプトン星人の正体を隠し、昼は真面目な新聞記者として生きる心優しい男、クラーク・ケント。危険が迫った局面には、スパーマンとして地球の平和のために戦い、幾度も人類を救ってきた。しかしその超人的なパワーは、皮肉にも人類の平和を守ると同時に街を破壊し、甚大な被害を出してしまう。やがて世の非難が集中し、”正義の味方”であったはずの彼の心は、やがて悪に染まる─。
──人類の希望は、バットマンに託された。──
大富豪にして華やかなプレイボーイの側面を持ちながらも、闇夜で正義を果たしてきた男、ブルース・ウェイン。この事態を受け、バットマンはスーパーマンを倒すことの出来る唯一の切り札として、人類の希望を背負い、戦いの表舞台へ立つことになる。神に等しい力を持つスーパーマンに、”生身の人間”バットマンが勝てるはずがない、ほとんどの者はそう予想するだろう。しかし天才的な頭脳、鍛え上げられた肉体、特殊な装備を武器に、想像もしえない戦術でバットマンはスーパーマンを追い込む!
「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」公式サイトより引用。© 2016 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. TM & © DC Comics
バットマン役にベン・アフレック(Ben Affleck)、スーパーマン役にヘンリー・カヴィル(Henry William Dalgliesh Cavill)が出演している。バットマンはバットマンとしての前回紹介した「ダークナイト ライジング(原題: The Dark Knight Rises)」のブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール / Christian Charles Philip Bale)と配役が代わっている。ベン・アフレックは2003年にマーベル・コミックのヒーロー映画「デアデビル(原題:Daredevil)」に主演のデアデビル役で出演しているから「ヒーロー変わっとるがな!」と、なんとも微妙な配役となっている。もう少し考えたら良いのに…。
ジャスティス・リーグ vs アベンジャーズ
本作ではアルティメット・エディションのパッケージからも分かるようにバットマンとスーパーマンの2人と一緒に写っている「ワンダーウーマン」も登場する。マーベル・コミックの「アベンジャーズ」みたいなもんをDCコミック版でもやっちゃえといった感じなのだが、実はアメコミヒーローが集結する「アベンジャーズ」は映画こそ先でもコミック出版ではDCのジャスティス・リーグが先。漫画のジャスティス・リーグがウケたので、マーベルに「アベンジャーズ」を作るきっかけを与えてしまった。もうそれぞれのヒーロー大集合の状態なのでこうなったら次は、コミック同様に「ジャスティス・リーグ vs アベンジャーズ」の映画化も実現するかも知れないが、個人的にはちゃんと個々のヒーロー映画として長くシリーズ化してもらいたいのだが、どうも個々では今ひとつウケが悪いのか、ヒーローがどんどん集結し「これだけヒーローが集まれば、見たい目当てのヒーローが1人くらい居るでしょ」的な発想でAKBのようになってきている。
ヒーローが複数出ると見どころ一杯どころか分散してしまう
1人のヒーローの活躍を映画にするとそのヒーローの戦いや苦悩を、じっくり見ることが出来るが、ヒーローが集まってくると1人1人がおざなりになってしまい、せっかくの戦いのインパクトも薄くなる。映画ではどうしても人気のキャラクターが中心人物になったり、まとめ役になるのでそれ以外のヒーローの影がどうしても薄くなる。戦いにしても各ヒーローのカットの長さが全然違ったりするので、やはり個々のヒーローで映画を作ってもらいたいと思うのだが、不人気キャラクターを映画にしても「観客動員数=売上げ」が映画制作費と見合わなくなるのだろう。難しい要望なのかも知れない。
バットマンが出演するとやはり映像が暗い
バットマンはヒーローなのだが日中戦うことが少なく夜活動することが多い。なので映画になると必ず暗いシーンでのアクションが多い。しかも雨まで降ってしまうこともある。2Dでも画面が暗くて見えるけど… ”見えづらい”。結果3D映画には向かないキャラクター映画になってしまう。暗い中でうごめかれても3D感が余り感じられない。かと言って太陽の光がさんさんと降り注ぐ真っ昼間に大活躍するとバットマンのイメージが完全に崩れてしまうのでそうもいかず。なのでバットマンは3D泣かせなキャラクターである。
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