映画,Amazonプライムビデオ,感想,ホームシアター,プロジェクター,評価

プラダを着た悪魔(原題:The Devil Wears Prada)

アン・ハサウェイ(=アン・ジャクリーン・ハサウェイ/ Anne Jacqueline Hathaway)、メリル・ストリープ(=メアリー・ルイーズ・ストリープ / Mary Louise Streep)主演の2006年に公開されたデヴィッド・フランケル(David Frankel)監督による映画。舞台となるのは出版業界でファッション雑誌の編集部で働く女性のお話。この業界ならではの ”苦労と厳しさ” も、表している映画なのだが…現実としては遠からず近からず。私はDVDで持っているので今回はAmazonプライムビデオで改めて鑑賞。

Blu-ray仕様:本編110分、2.35:1
英語:5.1ch DTS-HD Master Audio、日本語:5.1ch DTS
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Amazonプライムビデオの画質はDVDよりもキレイだったが、アスペクト比が違う。シネスコープサイズのはずがAmazonプライムビデオではビスタサイズ(16:9)になっている。この辺は以前に紹介した「インデペンデンス・デイ」の時と同じだ。

「プラダを着た悪魔」あらすじ

大学を卒業し、ジャーナリストをめざしてNYにやってきたアンディ。オシャレに興味のない彼女が、世界中の女性たちが死ぬほど憧れる仕事を手にしてしまった! それは一流ファッション誌“RUNWAY”のカリスマ編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタント。しかし、それは今まで何人もの犠牲者を出してきた恐怖のポストだった! ミランダの要求は、悪魔的にハイレベル。朝から晩まで鳴り続けるケイタイと横暴な命令の数々、その上「センス、ゼロ!!」と酷評され、アンディはこの業界が努力とやる気だけでは闘えないことを思い知らされる。キャリアのためとはいえ、私生活はめちゃめちゃ。カレの誕生日は祝えないし、友達にも愛想をつかされる。この会社で、このままでいいの? 私って、本当は何をしたいんだっけ?

20世紀FOX公式サイト Blu-ray「プラダを着た悪魔」より引用。™ and © 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
© Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

この映画にはこのブログでも紹介した海外ドラマ「メンタリスト」に出演しているサイモン・ベイカー(Simon Baker)が登場する。出どころは映画を見てもらうとして…アン・ハサウェイもそうだが、サイモン・ベイカーも特徴的な顔立ちなので記憶に残る。あとナイジェル役のスタンリー・トゥッチ(Stanley Tucci)がこの映画の良いスパイスになっている。この人はこんな役にピッタリとハマるな。

「プラダを着た悪魔」のカテゴリーに悩む

この映画はカテゴリーとして、ジャンル分けをどうしようか悩んだ。「ドラマ」・「洋画」は間違いない。そこに「コメディ」や「ラブロマンス」を入れるかどうか…。それと、原作となるローレン・ワイズバーガー(Lauren Weisberger)の小説「プラダを着た悪魔(原題:The Devil Wears Prada)〈上・下〉」では著者自らがあの超有名ファッション誌「VOGUE(ヴォーグ)」で編集長アシスタントをしていた経歴を元に実話として書かれている。しかし映画となるとやはり、脚本で誇張したり、ドラマチックにするために加筆したり変更したりで原作とは違ってくる。また人物も当然本名は出さないだろうから「ノンフィクション」カテゴリーには当てはまらない。

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で、悩んだ「コメディ」と「ラブロマンス」。映画では誇張している部分があるのでそれを「コメディ」と言えばそうなるし、仕事と恋愛に悩むから「ラブロマンス」とも言える。しかし、映画を見ている限り笑える要素はあるが思うほど「コメディ」でもない。ただ人間関係と仕事に悩むヒューマンドラマ。ある種のサクセスストーリーでもあるが…全体をそれと言うのも違う。では「ラブロマンス」はどうか。仕事と恋愛に挟まれて「どっちを取る」は恋人がいて仕事をする以上は必ずと言って良いほど出てくるテーマか。でもこの映画はそれを踏まえてアン・ハサウェイ演じるアンドレア・サックス(愛称:アンディ)の奮闘ぶりを描いているので、恋愛が中心になっている話でもない。この程度の恋愛描写でカテゴリーとして入れるのなら殆どの映画が当てはまってくる。私の結論としては実話を誇張して描いたという意味で一応「コメディ」カテゴリーにも入れた。

編集長ミランダの覚悟

映画では訴えられるほどのパワハラな事を部下のアンディに押しつける編集長のミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)。ミランダほどではなくても、「こいつ殺してやりたい…」と心で思ってしまうほどの上司はどこの会社にも1人や2人はいる。しかし、ミランダは悪魔のような上司であって嫌われようと、ファッション業界を左右するほどの実力者。そんな人物は確固たる自信を持って物事を決定しなければならない立場でもある。その判断如何によってはファッション業界の多くの人に迷惑を掛け混乱を招くという重責も担っている。また仮に誤った判断があった場合は自身で責任を取る覚悟も持っている。決して部下や人のせいにはしない。自分が失敗できないだけに、それだけ部下に付く人にもいい加減なことをさせないし厳しく努めようとする。とは言ったもののミランダはやはり「やり過ぎ・ムチャぶり・理不尽」とは思うが。では、振り返ってみてその辺の会社にいる「悪魔な上司」はどうだろうか。それだけの重責と覚悟をもって仕事をしているだろうか。その上で部下を怒鳴り散らし、鼻クソほじりながら新聞を読んでいるだろうか…。責任も取らず失敗は常に人のせいにし覚悟もないような、ただの悪魔の皮を被ったバカ上司なら今直ぐにでも会社を辞めた方が良い。その上司からは何も得るものが無いし、限られた人生において時間の無駄遣いだ。「部下を使える」上司と「部下を使う」上司ではまるで違う。

海外ドラマ「アグリー・ベティ」

海外ドラマ「アグリー・ベティ(原題:Ugly Betty)」はコロンビア共和国で1999年からスタートしたテレビドラマ「ベティ〜愛と裏切りの秘書室」のアメリカによるリメイク版ドラマ。NHK-BS2で日本でも放送されていた。設定が「プラダを着た悪魔」と似ている。ベティ(アメリカ・ジョージーン・フェレーラ / America Georgine Ferrera)はニューヨークの出版会社 ”ミード ” の会長が、息子であり同出版会社のファッション誌 ”モード ” 編集長の秘書になる。女性に次々と手を出すプレイボーイの編集長が女に手を出さないようにするために会長が秘書として寄越したのがベティ。ベティはファッションもダサく、お世辞にもキレイと言えな…いや、ハッキリ言って不細工(役)な女性だ。そんな彼女がファッション誌の編集長秘書として奮闘する様子を描いている。「プラダを着た悪魔」も編集長のアシスタントとして奮闘する様子を描いている。同じ様にファッションにそれほど興味のない出版業界を目指す女性が、やはり同じ様にファッション誌の編集長アシスタントとなるところも同じ。よくパクリだと言われるが、かたや2003年出版小説からの映画化と、1999年からのドラマでパクリでもないように思える。コロンビアのドラマを見て直ぐに小説を書いたのなら話は変わってくるが、アメリカによるリメイク版ドラマは2006年からで映画と同じ年なので制作期間を考えると…真相は分からない。いずれにせよ決定的に違うのはスタートのファッションは共にダサいが、どんどん綺麗になっていくアンディに対してベティはそれほど変わらない…というかスミマセン、ベースが違いすぎる。下の「アグリー・ベティ」のDVDパッケージを見てもらえば分かるがドラマの狙いがバッチリ当たっていて、よくもまぁこれだけ絶妙な役者を抜擢したものだと感心する。でもドラマを見るとベティは誠実でとても良い子なのでアンディより全然好感が持てるという謎。ベティ役のアメリカ・フェレーラはこの作品でゴールデングローブ賞及びエミー賞の主演女優賞も受賞している。

 



プラダを着た悪魔 (字幕版)
「プラダを着た悪魔」は現在(2017年9月29日)Amazonプライムビデオで無料上映中!年間3,900円(実質月325円)で映画見放題はかなりおトク。U-NEXTはポイント制、Netflixで掲載されていなかった。Amazonプライムビデオは他社と比べると映画登録数が多いとは言えないがなかなかの健闘ぶりだ。これに、その時に見たい映画を補足する形でU-NEXTかNetflixを検討しているがまだ決め切れていない。私が申し込んだ試用期間の締め切り迫る!

アグリー・ベティは現在(2017年9月29日)、U-NEXTで無料視聴できる。シーズン1からシーズン4までで全85話…あっ!今見たら明日(2017年9月30日)で無料放送が終わる!残念!流石に1日で全85話はキツイ。また無料視聴出来る日も来るだろう。Amazonプライムビデオでは登録されていない。私は録画があるので興味がある方はDVDでどうぞ。


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