Blu-ray仕様:本編95分、2.35:1
英語:5.1ch ドルビーデジタル、日本語:2.0ch リニアPCM
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今回はNetflixでの視聴。Amazonプライムビデオ、U-NEXTでも登録されていて絶賛上映中だが、アナモフィックレンズによるシネスコ上映にはNetflixの字幕だけが読める。Amazonプライムビデオ、U-NEXTの字幕は下半分が切れて見えなかった。Blu-rayやDVDを購入すれば良いのだが、紹介のためにパッケージ写真を載せていて言うのもなんだが、こういう映画こそNetflix等のビデオ・オン・デマンド(VOD)で観られて良かったと思う。正直、こう言う映画は映画コレクターならまだしも、オチが大事で、オチを知ってしまうと何度も観ない。
「NEXT -ネクスト-」あらすじ
ラスベガスの小さなクラブでマジシャンとしてマジック・ショーを日々行い過ごしているクリス・ジョンソン。彼は自分に関わる未来を僅か2分先までではあるが予知する能力を隠し持っていた。一方でテロリストグループがロサンゼルスに潜入し核爆弾をどこかに仕掛けたという史上最悪の事件が起こる。そんな中、クリスの予知能力に気付き目をつけたFBIのカリー・フェリスはテロを防ぐため、クリスに事件解決の協力を依頼するが、彼はそれを拒む。だが、彼の最愛の恋人リズがテロリストグループに捕らわれてしまう…。
と、私なりに掻い摘まんだ「あらすじ」はこんな感じになるのだが、これそのまま鵜呑みにしないでもらいたい。こんなテンポよく話が進まないし、クリスがFBIのカリーから核爆弾のテロと聞いてもなお拒む理由が分からない。拒むあまりにひたすら能力を使って逃げる。核爆弾を放って置いて、このFBIとの逃走劇の方が長い。FBIもそんなに個人に執着して頼らずに、もっと他の方法も探せと言いたくなるが、それではニコラス・ケイジの出番がなくなってしまうので…。クリス・ジョンソン役にニコラス・ケイジ、FBI捜査官のカリー役にジュリアン・ムーア(Julianne Moore)、クリスの恋人リズ役にジェシカ・ビール(Jessica Claire Biel)が演じている。あらすじでは登場しないが、「刑事コロンボ(原題:Columbo)」のピーター・フォーク(Peter Michael Falk)がアーヴという年老いた友人役で少しだけ出演しているので、ちょっと嬉しかった。
謎だらけの映画
色々な謎や「何で?」が残る映画だった。視聴者(観客)ほったらかし映画。映像もコレといって斬新なものもなく、何故能力を持ったのか、何故リズに関する事は2分以上未来が見えるのか、テロ組織も、テロに狙われる理由も、FBIに目を付けられるのも、拒む理由も、他、全てが謎のまま。ここまで制作者目線だけで作られる映画も珍しい。途中からはそういう映画なのだと自分に落とし込んだらスッキリし、楽しめた。この映画に各理由など求めてはいけない。上映時間ありきで考えると、確かに一つ一つを説明していたら95分なんかに収まらない。ご都合主義な映画だからこそ、この内容が95分に入るのだな。
「NEXT -ネクスト-」は色んな意味で面白い映画
なかなか酷評も多い映画だが、ツッコミながら観ると面白い映画。映像の時間軸が2分先の未来だったり現在だったりがワザと混乱させるように見せている。しかもクリスは普段なら自分に関する2分先までしか見えないのに、何故か恋心抱いたリズに関した未来は2分以上先が見えるので、もうパラレルワールドのように未来の映像なのか現在の映像なのか、どっちの世界か解らなくなる。制作側もそれを狙っているのだろう。でもこうなると何でもアリで、話の都合によって実は「予測の未来の映像でした」ともできるし「現在の映像です」ともできる。観ながら「どっちだ?どっちだ?」とおもってたら「オイ、未来(妄想)かい!」とか「これは現在か?」とか想像しながら観て欲しい。多分その方がこの映画は楽しい。理由付けにこだわると面白くない。さて、ラストはドンデン返しがあるのか、ドンデン返さないのか、はたまたドンデン返しと言えるのか、観ている映像は現在なのか少し先の未来か楽しんでいただきたい。
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