スター・ウォーズ,STAR WARS,映画,感想,プロジェクター,アナモフィックレンズ

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(原題:Star Wars: Episode IV A New Hope)

とうとうアナモフィックレンズを使って「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」を上映したら、めっちゃテンション上がった。私なんかの駄文でヘタに紹介しても全くこの映画の良さなんて伝わらないが、何故ここまで「スター・ウォーズ」には熱狂的なファンがいて、1977年の本作公開から現代の2017年まで40年も愛され続けられるのか。そういう映画なんてそうそうあるモノでは無い。舞台は宇宙だが「戦争」という決して娯楽ではないテーマ。かつてはSF作品という一部の人(しかも男性が多い)が喜びそうなジャンルが、ここまで誰もが楽しめるエンターテイメントなジャンルになるとは子供の頃だから尚更想像もしていなかった。

Blu-ray仕様:本編125分、2.35:1
英語:6.1ch DTS-HD マスター・オーディオ、日本語:5.1ch DTS
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Blu-ray スチールブック・パッケージのアートワークは裏面。公開当時のポスターイメージに近いのでこちら側を表示しているが…。表面はダース・ベイダーとなっている。あと、Blu-rayの仕様を見てお気づきだと思うが、6.1chになっている。5.1chのサラウンドに加えてモノラルのバック・スピーカー(真後ろに配置したスピーカー)を1ch加えた仕様になっている。当時の映画館がどうだったのか全く覚えていないが、少なくともDTSなんて規格は当時なかったから、Blu-rayは劇場そのままの音ではないことになる。当時ドルビー・ステレオと呼ばれ、本作の「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」が初め。それを家庭でも楽しめるようにしたのが今でも耳にする「ドルビー・サラウンド」で、スター・ウォーズはこんなところでも貢献している。家庭で当時の劇場公開時の音響に近づけようと思うと、左右(フロント2ch)、中央(センター1ch)、後部(リア1ch)の計4chと小型スピーカーなら、低音を補うサブウーファー(.1ch)で構成すると近いかも知れないが、わざわざそんなことしないか。

アイキャッチ画像は子供頃に映画館で観たときに度肝を抜かれたオープニング・シークエンス。帝国軍の戦艦「スター・デストロイヤー」がプリンセス・レイアが乗った「タンティヴIV」を追って頭上を通過していくシーン。大人になった今観てもやっぱり凄いと思う。奥行き感といい立体感といいアナモフィックレンズ効果絶大!

「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」あらすじ

帝国の台頭から20数年の時が流れた頃、砂漠の惑星タトゥイーンで農夫として暮らしていた青年ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)は、長きにわ たって身を潜めていたオビ=ワン・ケノービ(アレック・ギネス)との出会いを果たす。やがてジェダイになるための修業をはじめたルークに、オビ=ワンは帝国軍と反乱軍の戦闘や“フォース”について語りはじめる。その後、ふたりは報酬を目当てに現れたハン・ソロ(ハリソン・フォード)と名乗る敏腕の宇宙船操 縦士と彼のウーキー族の相棒チューバッカとともに、帝国軍の総統ダース・ベイダーが指揮を執る巨大要塞デス・スターから反乱軍のリーダー、レイア(キャ リー・フィッシャー)を助け出すため同軍に参加するのだった。

20世紀FOX公式サイト「スター・ウォーズ エピソードⅣ/新たなる希望」より引用。
™ and © 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. © Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

シリーズでは第1作目となる本作、1977年公開されたジョージ・ルーカス(George Walton Lucas, Jr.)監督のスペースオペラ大作映画。以前にも思い出話と四方山話を綴ったし、もう今更語ることはないと思うが、映画にまつわるブログを書いておきながら本作のエピソード4は外せない上、アナモフィックレンズによる「家キネマ」上映をしたので堪らず改めて書くことにした。といっても、いつも通りあらすじのみでネタバレは勿論、ストーリーすら語らずに本作にまつわる話だけで終わるけど。

今改めて観て思うが、誰が観ても分かる単純明快で面白いSF映画だとつくづく思った。確かに現代においてはSF映画として古さは感じるものの、映画としての構成や要素は不動のものがある。私の場合は、初めて映画館で見たSF映画としての思い入れもあり尚のこと、映画の面白さに加えて懐かしさも相まって、当時を思い起こし感動する特別な映画。ジョージ・ルーカス監督が描いた映像とジョン・ウィリアムズ(John Towner Williams)が手掛け指揮する迫力の交響楽が、デジタルリマスターされ、クリアで美しい映像と音響で鑑賞できるのは本当に良い時代だ。本作の主人公ルーク演じるマーク・ハミル(Mark Hamill)が今年2017年12月15日に公開される、「スター・ウォーズ」エピソード8、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ(原題:Star Wars: The Last Jedi)」にも登場。エピソード7でも出演したが、僅かしか出演がなくセリフもなかったが、エピソード8は結構ガッツリと出演してくれる事を期待している。

語りきれない「スター・ウォーズ」

劇場公開版から、特別篇、2004年版、2011年版とCG等大幅に修正が加えられている。この修正内容は映画をよりリアルに見せるためのものからエピソード間の補足等、様々な理由による。劇場版当時からの修正点で一番違いが分かるのがCGによる合成と惑星タトゥイーンの犯罪組織ハット・カルテルの首領ジャバ・ザ・ハットの登場シーン。子供の頃にあんな強烈なキャラクターを見ていたら覚えていないわけがない。明らかに後から足したモノだと分かる。しかし、特別篇で加えた演出によりエピソード5,6のハン・ソロに対する関係性が分かり易くなった。その他、トリビア的なものやメイキング、物語の背景も入れると全く語りきれない。

そもそも「エピソード4」や「新たなる希望」というサブタイトルは当時ついてなく単に「スター・ウォーズ」としか書いてなかった。「新たなる希望」と付いたのは、1980年公開の2作目「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(原題:Star Wars: Episode V The Empire Strikes Back)」からで、「エピソード4〜6」も正式には1999年公開の「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(原題:Star Wars: Episode I The Phantom Menace)」から。とか、ダース・ベイダーの顔は訳あって左右対称ではない…等、どうでもいい話まで含めて「ふ〜ん」や「へ〜」な話が沢山ある。

ダース・ベイダーの関連グッズは数え切れないほど。そのマニアックぶりに脱帽

ここまで話題を提供し、参考資料、関連グッズなど、様々なものが世に出回っている映画「スター・ウォーズ」。特にダース・ベイダー関連のグッズは多く、フィギュアからヘルメット・マスクのレプリカなど多岐に渡るが、残念ながらどれも私が見て分かるくらい、顔の作りやペイントが違う。本物は感心するほど絶妙な顔のバランスになっている。私もフィギュアを1体持っているが見れば見るほど違って見えてくる。マニアの中にはこの微妙な違いが許されず、劇中のマスクやヘルメットを再現しようと必死になっている人もいる。その熱量たるや凄いモノを感じる。海外では等身大のフィギュアを作るほどの熱狂ぶり。私から見たら「本物やん!」と間違えそうな位、本物に近いものでも本人達からすれば微妙に違うらしい。本物のマスクとヘルメットから型取りしたレプリカでさえ、型取りのシリコンが固まる際の縮みで「全然違う」という。

Star Wars EP4 Darth Vader

圧倒的な存在感!ダース・ベイダー。頬骨の角度も色も左右で違う絶妙なバランスのマスクとヘルメット。これが再現できない。

劇中でも本作から、エピソード5と6とそれぞれ変わっている。中でもエピソード3のダース・ベイダーが私から見ても一番酷い。あれは「スター・ウォーズ」の映画なのにダース・ベイダーではないと思ってしまうくらい違う。本作エピソード4の撮影時に被っていた本物のマスクは、今はフランスのコレクターの手に渡っていてるが、本人の名前も顔出しも一切NGなため誰だか分からない。頼む!3Dスキャンさせてくれ!

スター・ウォーズが支持される理由

まずはその単純で分かり易い魅力的なキャラクター達。ダース・ベイダー(演:デヴィッド・プラウズ / David Prowse、声:ジェームズ・アール・ジョーンズ / James Earl Jones)は帝国軍の悪い敵、ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル / Mark Hamill)はヒーロー役、その師匠となるオビ=ワン・ケノービ(アレック・ギネス / Sir Alec Guinness)、ハン・ソロ(ハリソン・フォード / Harrison Ford)はルークの戦友、その相棒のチューバッカ(演:ピーター・メイヒュー / Peter Mayhew)、レイアは(キャリー・フィッシャー / Carrie Frances Fisher)は、今や反乱軍のリーダーとされているが、当時は帝国軍に捕らわれた「お姫様」役。それと脇を固めるC3PO(演:アンソニー・ダニエルズ / Anthony Kingsley Daniels),R2-D2(演:ケニー・ベイカー / Kenny George Baker)などのアンドロイド達。それぞれの背景や設定はあるものの簡単に説明ができるキャラクターは、この映画を誰が観ても分かるように設定されている。

姫を助けて悪を倒すという非常に分かり易い構図に、スター・デストロイヤーやX(エックス)ウィングといった子供達が歓喜の声を上げる様なリアルでカッコイイ宇宙船や戦闘機が登場し、極めつけに光の剣ライトセーバーでの戦いである。私を含め男の子達が好きな要素がこれでもかと盛り込まれた映画だ。女の子達も「ルークが素敵!」と白馬に乗った王子様のような眼差しで鑑賞していた。衣裳もドレープの付いた白衣裳だったから尚更だ。子供達だけに留まらないのがその当時のSF映画としては突出したリアルさに大人まで驚愕し虜にした。

スター・ウォーズの魅力とロングヒットの法則

支持される一番の理由は、何と言っても主人公のヒーローよりも敵が魅力的すぎる。ダース・ベイダーは本来敵ながら、その圧倒的な強さと存在感。黒い衣裳に黒いマント、表情の読み取れないマスクに威圧感を覚える。対照的に白いスーツを着たストーム・トルーパー(兵士)を率いるその姿は正に暗黒のリーダー的存在。そして実は内に秘めたるモノを持っている。

主人公が少しだけ野暮ったいところがあり、圧倒的に強く魅力的な敵がいる映画やアニメ・漫画などはロングヒットしている。人気映画やアニメ・漫画・ゲームにしても必ず主人公側が少し野暮ったく、敵となる方が魅力的なのだ。アニメにすれば「機動戦士ガンダム」のシャア。漫画「ドラゴンボール」のフリーザ。ゲームにすれば「ファイナルファンタジー7」のセフィロスとか「マリオ」のクッパ。支持されたり、ファンが付くのは決まって敵の方である。そして敵側にファンがつくとシリーズ化されてロングヒットする。そしてそんな「魅力的な敵」は必ずファンに「イジられ」「可愛がられる」る隙をもっている。

この加減が狙って出来るものなのか分からないが「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」の主人公でヒーローでもあるルークはやはりどこか少し野暮ったい。そして敵であり圧倒的な強さを見せるダース・ベイダーの構図である。そしてダース・ベイダーもストーム・トルーパーも、もれなくファンには「イジられ」ている。私の思うロングヒットの要因を満たしている。なのでファンが勝手にやって盛り上がるのはいいが、制作側が最大の敵を味方側にしてヒーローにしてしまったり、かわいいマスコットにしてしまうのは違う。そうなると魅力がどんどん衰退してしまうのだ。

ダース・ベイダーがいない今

スター・ウォーズ最大の魅力だった看板キャラクター「ダース・ベイダー」。彼がいない今、いかにして映画「スター・ウォーズ」を盛り上げていくのだろうか。確かにその他にも魅力的なキャラクターやメカ、戦闘機などはある。ストーリーも大事だがその舞台に立つキャラクター達がこの映画を支えてきた。制作側のディズニーはしばらくダース・ベイダーを何かと取り出してきては引っ張ると思うが、観客もアホではない。ディズニーが得意な、かわいいキャラクターだけをいくら出しても「スター・ウォーズ」としては限界がくる。新たな「ダース・ベイダー」が必要なのだ。今のカイロ・レン(アダム・ドライバー / Adam Douglas Driver)ではキャラクター的にまだ弱いが、エピソード8ではどうなるだろうか。今回エピソード4を観てふと思った、このままズルズルと引き延ばし大好きな「スター・ウォーズ」が衰退していくのを見るのはつらい。版権を持ったディズニーには是非なんとか続けてもらいたいが、衰退してくのを見るくらいだったら、しっかりとシリーズを終わらせて欲しいと思ってしまうもう1人の自分がいる。
…いや続けて欲しい…いや、でも…う〜ん。




 



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「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」はプライムビデオには登録されていないが、Amazonビデオとしては登録されているので有料レンタルなら視聴することができる。U-NEXTは有料orポイントで観ることができる(月々もらえるポイントで実質無料視聴は可能)。NETFLIXにはラインアップされていない。ディズニーも独自のVODに着手するようなので今後も無料視聴できることは無いと思われる。最悪な場合、ディズニーコンテンツは他社のVODラインアップから消え、有料視聴すらできなくなる可能性がなきにしもあらず。

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