Blu-ray仕様:本編141分、1.85:1
英語:5.1ch DTS-HD マスター・オーディオ、日本語:5.1ch サラウンド
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原作の自叙伝は邦題が「世界をだました男」となっているが、映画は「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の英語をそのままカタカナ発音表記。「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」とはそのまま「できるものなら捕まえてみろ」と訳せる。昔の漫画で泥棒が「捕まえられるもんなら捕まえてみろ」と言って逃げるのと同じ。アメリカの鬼ごっこでは子供達がこのかけ声で逃げる。フランク・アバグネイル本人役をレオナルド・ディカプリオ(Leonardo Wilhelm DiCaprio)。FBI捜査官カールをトム・ハンクス(Thomas Jeffrey “Tom” Hanks)が演じている。
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」あらすじ
1960年代のアメリカ。両親の離婚にショックを受けた16歳のフランク・アバグネイルJr.は単身ニューヨークへ。やがて、お金に困った彼はその天才的な頭脳とチャーミングな魅力で巧みにパイロットになりすまし、偽造小切手を用い全米各地で豪遊する。ところが、FBIの敏腕捜査官カール・ハンラティが犯人逮捕に乗りだし、世界を股にかけた2人の長い“追いかけっこ”が始まった!
パラマウントピクチャーズ公式サイト「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」より引用。 © 2016 Paramount Pictures.
現在でもFBIアカデミーでのコンサルや講師を行うこの映画の主人公フランク・アバグネイルなのだが、その若かりし頃の本人とFBIの「鬼ごっこ」と見立てて、コミカルに描いたのが面白い。ディカプリオの必死さが伝わる迫真の演技が余計にコミカルに見える。フランク・アバグネイルが詐欺を始めるところから捕まるまでの「追いかけっこ」を映画化している。「捕える」ってネタバレっぽいけどまさかこの映画で捕まらないと想像する人はいないだろう。この映画は何故詐欺師になったのか、どうやって詐欺をしながら逃げたのか、どのように追い詰められ捕まり、そして後はどうなったかがこの映画の見どころ。捕まって服役したから自叙伝を出版できるのであって、もし捕まってなかったら、この映画もこの世に存在しない。
そんな簡単に人を欺せるモノなのか
ディカプリオ扮するフランク・アバグネイルが結構適当な出任せで次々と人を欺すのだが、その場しのぎでも見事に架空の人物になりきり人は欺されていく。そんなことで人は欺せるのかと思うようなシーン、例えばパンアメリカン航空(パンナム航空、パナム航空)の飛行機模型のロゴを貼り付けるなどして偽造小切手を作り銀行員を欺して換金し現金を手に入れるとか「ホントに?銀行員アホちゃう?」と思えるシーンがある。劇中の時代が1960年代であり当時は現代ほど精巧に作られたロゴも印刷技術もないので簡単に欺せたのだろうか。それにしてもロゴを貼る位置とかズレていたらバレるとかないのか。
この映画に当の本人も出ている
この映画の原作者というか映画の主役であるフランク・アバグネイル本人がカメオ出演している。本人役をやっているディカプリオを本人が取り押さえるという大役を担った。本人が本人役を取り押さえるってどういう心境だろうか。警察官の一人として紛れ込んでいるのではなくハンチング帽を被っていて少し分かりにくいが、FBI捜査官のカークからフランク・アバグネイルを引き取り連行する刑事がフランク・アバグネイル本人である。書いていてややこしい。
アメリカではPG13指定
日本ではレイティング指定がついていない映画だが、アメリカでは「PG13」の指定が付いている。PG-13は日本にはない、これに近いのは「PG12」「PG15+」。おそらく犯罪映画(偽造・詐欺)なので付いたのだろう。それなら日本では「PG15+」指定に当たるのではと思うのだが、何故か日本の映倫には引っかからなかった。日本ではフランク・アバグネイルの犯罪は時代も違うし「そんなヤツおらんやろ〜」でスルーされたのか。明確な理由が分からない。確かに本作を見て子供がマネをするとは思えないが、テストの答案用紙に100点の切り抜きを貼って偽造するなどはダメなことを一応注意しておく必要があるかも知れない。
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