Blu-ray仕様:本編136分、2.35:1
英語:DTS:X(本記事「DTS:X仕様」参照) 日本語:5.1ch DTS
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2017年公開のF・ゲイリー・グレイ(Felix Gary Gray)監督、ヴィン・ディーゼル(Vin Diesel)主演によるカー・アクション映画。他にドウェイン・ジョンソン(Dwayne Douglas Johnson)、ジェイソン・ステイサム(Jason Michael Statham)、ミシェル・ロドリゲス(Michelle Rodriguez)、タイリース・ギブソン(Tyrese Gibson)、スコット・イーストウッド(Scott Eastwood)、カート・ラッセル(Kurt Vogel Russell)、シャーリーズ・セロン(Charlize Theron)等が出演するお祭り映画。
「ワイルド・スピード ICE BREAK」あらすじ
長い逃亡生活と、史上最悪の敵との激しい戦いを終え、ドミニク、レティ、ローマン、固い絆で結ばれた“ファミリー”は束の間の日常を味わっていた。しかし、誰よりもファミリーを大切にしてきたドミニクのまさかの裏切りによって、ホブスは投獄され、ファミリーは崩壊の危機に直面する。残されたレティやローマンたちは、ドミニクの裏切りの背後に謎の女サイバーテロリストが関係していることを突き止めるが…。
ユニバーサル・スタジオ公式サイト Blu-ray「ワイルド・スピード ICE BREAK」より引用。(C) 2017 Universal Studios. All Rights Reserved.
シリーズ物で8作目となるので前作までを観ていないと人間関係や因縁が分からないと思うが、ある程度流れを読めばさほど難しい関係でもない。というかこの映画においてストーリーなんて二の次なのでそれほど重要でもない。勿論、何でコイツはここにいるのか、何でいがみ合っているのかはシリーズを通せば分かるのでその辺りの人間関係を知っていればストーリーもそれなりに楽しめる。
本物の車をブッ壊すリアリティある映像
仲間をファミリー!ファミリー!と呼ぶストリート・レーサー達がシリーズを追う毎に、対する犯罪組織が大きくなり、今や国際犯罪組織相手に挑むという話自体が既にムチャクチャな展開なのに、更に車を使って何とかするという暴挙は娯楽映画以外の何物でもない。話にリアリティはないが、今どきでは珍しいくらいCGではなく本物の車を落下させたり、ぶつけたりして壊している。流石に非現実なシーンは合成だったりVFXだったりするが、それでもどこからCGでどこから本物かは分かりにくいので、よりリアリティのある映像になっている。
先述した通りストーリーなんてカーアクションをするための切っ掛け作りであり、何かいえば車でブッ飛ばし、ブッ壊すという展開なので、人間関係やストーリーが詳しく分からなくてもカー・アクションを楽しむ映画と思えば誰でも楽しめる。シリーズ通して日本車も多く登場しているが本作はそれほどでも。
ストレス発散の皿割りのごとく車を壊す映画
映画は観ていてメチャクチャな展開だったりするのだが、割り切って観るとド派手な演出とカーアクションが爽快で、ストレスもブッ飛ぶ映画だ。具体的な車種まで挙げだしたらキリがないほど車も出てくるので、車好き・アクション映画好きならより楽しめるだろう。そんな車をメインにした映画でここまでド派手に壊しまくる映画も珍しい。
もうメチャメチャ・・・。ルパン三世・ザ・リアル状態。ド迫力!
走れば走ったで何処までも走る。劇中のワンシーンで目的にしているゲートはどれだけ遠いのか…走っても走っても永遠にたどり着けない。氷海をアクセル全開で走る。非現実的だがどこまでも走れそうで楽しそう。ただアイキャッチの画像のようにアクセル全開で走るだけでは済まないが…。もうコメディか!と思うほどメチャクチャな展開を大真面目に必死に「ファミリー」が車で疾走する。
前作まで出演のポール・ウォーカーの事故死
前作2013年公開の「ワイルド・スピード SKY MISSION(原題:Furious 7)」まで出演していたポール・ウォーカー(Paul William Walker)は前作のクランクアップ前にチャリティーイベントの帰宅中に友人が運転する車(ポルシェ・カレラGT)で事故死している。しかもその運転していた友人はレースドライバーだったらしい。映画さながらのスピードで街を暴走したのだろう、制限速度72km/hのところを160km/hで走っていたらしい。こんな事をいうと不謹慎だが、有名なカー・アクション映画、しかも制作撮影途中の俳優と実際のレースドライバーだ。話が盛り上がり調子に乗ってスピードを出したとしか思えない。真相は分からないが理由はどう在れ、なんてバカなことを…と残念に思ってしまうのと同時に、遺作となった前作のラストはその為に編集した形になっているので、それを踏まえて観るとグッときてしまう。
DTS:X仕様
このBlu-rayが初ではないが、音声(英語版)が「DTS:X」仕様になっている。DTS:Xはホームシアターにとっても自由度の高い音声規格だ。DTS:X対応のAVアンプが必要になるが、各視聴環境においてスピーカーの数に応じて最適な音場を提供してくれる。例えば5.1chのみ、5.1ch+フロント・ハイ2ch、5.1ch+天井4ch、7.1ch+天井2chなど、最大11.1chまでそれぞれ快適な音場効果を発揮してくれる。なので、Blu-ray仕様の音声項目に「5.1ch」や「7.1ch」等とチャンネル数が表示されていない。対応には個々のチャンネルのセットアップができる「スピーカー・リマッピング」機能には対応アンプが必要になるが、対応していなくても下位互換性があるので普段のセットアップでもDTS対応のアンプならば問題無い。極端な話ではあるが、DTS:X対応の11.1chまでスピーカー接続可能なAVアンプがあれば、今は5.1のスピーカー構成でも後からスピーカーを最大11.1ch分まで拡張できるとも考えられる。
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