小さな子供から大人まで観て楽しい映画なので家族での鑑賞にもお勧めの映画。観ているといつのまにか車という事を忘れる部分と、「あ〜そこはやっぱり車なのね」と思える部分が混在し、車ならではのアクションと擬人化ならではの感情移入が入り交じり、意外と泣ける映画だったりする。
Blu-ray仕様:本編時間102分 画面比率2.39:1
英語:7.1ch DTS-HDマスター・オーディオ 日本語:7.1ch DTS-HDハイ・レゾリューション・オーディオ
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「カーズ/クロスロード」あらすじ
天才レーサーで最強のチャンピオン、ライトニング・マックィーン。
しかし、ベテラン・レーサーの彼を待ち受けていたのは、ハイテクを使った次世代レーサー、ジャクソン・ストーム。
そして、ストームとのバトルで焦ったマックィーンは、レースで大事故を起こしてしまう・・・。
マックィーンは再びレースに出るために、新たな仲間のクルーズ・ラミレスと、最新のトレーニング・マシンで鍛え始める。
果たしてマックィーンは、再びレースに戻れるのか―?
「カーズ/クロスロード」Blu-ray公式サイトより引用 ©Disney
シリーズ3作目なのでいきなり本作を観ると車(人間)関係が分かりにくいが、知り合いにこういう車達がいるんだと思ってしまえば、いきなり本作を観ても大丈夫。本作のメインとなるのがマックィーンとトレーナーの「クルーズ・ラミレス」と次世代の若手レーサーで挑発的な「ジャクソン・ストーム」。この3車の関係で物語は進むので他の車が出てきても何となくは理解出来るはず。当然、過去2作を観た方が今回の「カーズ/クロスロード」はさらに面白く感慨深い物になる。
相変わらずのCGクオリティ
この映画「カーズ」シリーズは擬人化した車達が主体であり、またCGにも関わらず全くメカメカしさが無い。敢えてメカメカしいのは最新テクノロジーを使ったトレーニングセンターぐらい。その他は至って普通の田舎道や建物だったりするので観ていて本物のように見える。同じピクサー制作映画のフルCGアニメ「トイ・ストーリー」のように背景がポップなカラーではないので余計にそう見える。元気に走り回り、しゃべる車達もマンガチックながら実は細かく作り込まれていて、凄くクオリティが高いCGになっている。そのギャップがこの映画を大人まで巻き込んでいるのかも知れない。部分的にアップになると実車かと思うがカメラが引くとキャラクターとしての「目や口」が付いている。そして背景(風景)の作り込みがハンパない。
カーズは3Dを忘れてしまう3D映画であり、これこそ3Dで観るべき映画
フルCG映画なので殆どのシーンで全てピントが合っている。これが3Dで観る価値のある映画なのだ。前回「アメージング・スパイダーマン」の記事でも述べたが、背景がパンフォーカス(背景までピントが合うこと)でないと奥行きを感じにくい。せっかくの3D映画がカメラに映る中心人物だけにフォーカスされると背景がボケて、3Dならではの奥行き感がなくなる。動きによるブレも同様の理由で3D感がなくなる。映画監督の見せたいところだけにピントが合わせられると強制的にそれだけ3Dに見えるが背景はボケているので奥行き感がなくなり3Dなのかどうか分かりにくくなる。
本来、人の目は生活している中で背景のどこを見てもその距離でピントを合わせられるはずだ。「カーズ」の3Dは背景も含めて殆どピントが合っているので立体視している視聴者が映像の好きなところを3D映像として見ることが出来、見ているところ以外の部分は人の目として自然にフォーカスが外れる。人間の目は普段このようにモノが見えている(見ている)はずなのだ。そのおかげでこの映画は動きによる映像のブレはあるものの、全体が3Dに見えて奥行きを感じることができる映画になっている。更に遠景はピントが合っているにもかかわらず、若干霞んで見せているので尚更自然に奥行きを感じるように作られている。素晴らしいが自然すぎて観ていくうちに3Dであることをつい忘れてしまう。
Sphero(スフィロ)社製のライトニング・マックィーンが凄い!
まずは、とにかく下の動画を見て欲しい。映画「カーズ」が好きな人はきっと興味が持てるはず!
さらに口はゴム製で柔らかくなっていて喋るときには口が連動して動く。声は映画の声優(オーウェン・ウィルソン)そのままの声。日本語対応もしているので日本語吹き替え版の声優(土田 大)の声で喋る。そして驚くことに映画のように車体が上下斜めに傾き動くのだ。ボディーもタッチセンサーがついており、マックィーンに触れると反応する。初めてこのスフィロ社のPR動画を見つけた時は、PRの為にCG合成しているのかと思った。半年程前に発売されて当時から注目していたが機会がなく、今回この映画ソフトの記事と連動して紹介する事になったが、これは欲しい!…でも私の場合、数週間で飽きて電池が切れ、フロントの液晶が消えて真っ暗になったマックィーンを飾ることになるんだろうなぁ。
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