Blu-ray仕様:本編時間116分 画面比率2.35:1
英語:5.1ch DTS-HD Master Audio 日本語:5.1ch DTS-HD Master Audio
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よくあるSF映画で未確認飛行物体が出現するとかならず戦争になるのだが、この映画は違う。伝えたいことがあるから地球にきた宇宙船だがコミュニケーションの取り方が人間とは当然違うわけで、それを解読するために言語学者のルイーズ・バンクス(エイミー・アダムス / Amy Lou Adams)と物理学者のイアン・ドネリー(ジェレミー・レナー / Jeremy Lee Renner)が軍によって宇宙船が出現している現地に連れてこられる。
「メッセージ」あらすじ
突如地上に降り立った、巨大な球体型宇宙船。謎の知的生命体と意志の疎通をはかるために軍に雇われた言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、“彼ら”が人類に<何>を伝えようとしているのかを探っていく。その謎を知ったルイーズを待ち受ける、美しくそして残酷な切なさを秘めた人類へのラストメッセージとは―。
「メッセージ」公式サイトより引用。 © 2017 Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc. All rights reserved.
あらすじを読んでも今ひとつピンとこない、そして実際に映画を観てもピンとこない人もいるはず。これは賛否両論を呼ぶ映画だな、と。そして結局「メッセージ」そのものは人類に伝えているものの、映画としては主にルイーズ自身に関してのみに見えて勘違いされる方もいるかと。宇宙人の言語を理解することで時間の概念から変わってしまうという設定は、飲み込めば映画内容がストンと落ちるのだが、この辺りも理解に苦しむ人が続出した。
難しい映画
決して誰が観ても分かり易く、簡単な映画ではないという事を先に言っておいた方がいいかも知れない。映画はエンターテインメントであるが、同時に制作者からのメッセージでもあり、芸術でもある。私個人としては基本的に映画は楽しい事を第一に考えて選び、また、そういう映画が好きなので映画に関してメッセージ性がどうとか、芸術的でこうだとかはあまり言いたくないがこの映画は邦題が「メッセージ」である。なので避けて終われないこの映画のメッセージをどう読み取るかは観た人に委ねるが、響く人には涙する程の映画のようだ。
私にとっては映画ならではの都合良さなど、くだらないところが気になってしまい映画内容は理解したが響かなかった。人の生死など少し重いテーマも含まれている。説明不足のメッセージが受け取り方によって様々な意味に変化してしまうように、この映画自体が観る人の受け止め方によって様々な捉えられ方をしている様に思える。だから人の意見や感想を聞いてこの映画を観るとまた違って見えてくるかもしれない。
SF映画で言語学者を主人公にした珍しい映画
よくあるSF映画は軍事的で攻撃的。異星人が飛来すると直ぐに攻撃されたり、攻撃したり。だから主役も闘う軍隊やヒーローになりがち。しかしこの映画は違う。飛来した宇宙船に搭乗している2体の宇宙人は、コミュニケーションによって人類に何かを伝えようとしている。それを解読するための人材として、言語学者のルイーズが軍に呼ばれる。そして攻撃も何もしてこない宇宙人が発するメッセージ(文字)を読み解こうとする。解読していく内にそこには様々な要素や、捉え方、考え方が混在する。
この映画を簡単に言ってしまえば宇宙人の言語を読み解き意味や概念を理解するまでの映画と言える。そしてそれら全てを理解した時この映画はエンディングを迎える。この映画は確かに言語学者が主体で無いと成り立たない映画だ。
「メッセージ」のサウンドデザイン
この映画の5.1chサラウンドのサウンドはよく出来ている。宇宙人の声(奇声?)や軍のヘリの音、音楽など5.1chサラウンドが活かされている。個人的にはヘリの音や機内でのヘッドホンを通しての声が何故か特に印象に残っている。後方から前方へ、前方から後方へ、軍の輸送ヘリが現地で飛び交うのを映像に映っていなくても音で感じることができる。
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