Blu-ray仕様:本編141分、2.4:1
英語:2D版 ドルビーTrueHD ドルビーアトモス、3D版 5.1ch DTS-HD Master Audio、日本語:5.1ch ドルビーデジタル
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「ワンダーウーマン」と言えば、かつては(調べたら1977年だった)日本でもTV放送をしていたのを覚えている。もっとも今ほどかっこいいコスチュームではなく、とってもアメリカンな青いブルマのようなモノを履いていた気がする。余りにもカッコ悪すぎて当時はちゃんと見ていないが、勝手に“スーパーマンの女性版”と思っていたら、後の(1984年)に「スーパーガール(原題:Supergirl)」が映画化され登場したので「あ、違うんだ」と知ったキャラクター。
「ワンダーウーマン」あらすじ
ワンダーウーマンが生まれたのは、女性だけが暮らすパラダイス島。ダイアナ(ワンダーウーマン)はその島のプリンセスだった。
ある日、不時着したアメリカ人パイロットを助けたことから、外の世界で戦争が起きていることを知る。彼女は自身の力で「世界を救いたい」と強く願い、二度と戻れないと知りながら故郷をあとにする……。
そんな彼女は、初めての世界で何を見て、何のために戦い、そして、なぜ美女戦士へとなったのか!?
「ワンダーウーマン」公式サイトより引用。 ©2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
最後の一文、「美女戦士」と言うのが「美少女戦士」になって無くて良かった…。この公式サイトの「パラダイス島」と書かれているが現在の呼び名は違う。コミック初期の頃は確かに「パラダイス・アイランド」や「パラダイス島」と呼ばれていたらしいが、現在の正式名称は「セミッシラ(セミスキラ)」島。「パラダイス」を直訳した“楽園”ならそもそも戦士など育成する必要もないが、島ではバリバリに闘う訓練をしている。確かに女性だけが暮らす島といえば「パラダイス島」と言いたい気持ちも分からないではないが、完全に男性目線のネーミングだ。
出演はガル・ガドット他、クリス・パイン(Chris Pine)、ロビン・ライト(Robin Wright)、ダニー・ヒューストン(Danny Huston)、デヴィッド・シューリス(David Thewlis)、コニー・ニールセン(Connie Nielsen)、エレナ・アナヤ(Elena Anaya Gutiérrez)、サイード・タグマウイ(Saïd Taghmaoui)、ユエン・ブレムナー(Ewen Bremner)など。
基本の背景は第一次世界大戦
映画内容は勧善懲悪のスーパーヒーロー映画なのかと思ったが、以外とそれだけには終わっていない。大きなテーマが架空では無い第一次世界大戦が背景になっているので、少し考えさせられる映画だ。同じくスタートが戦争を背景にしたマーベル・コミックの「キャプテン・アメリカ」とはちょっと思想が違う。新兵器による大量殺戮を阻止し、悪の根源を断つという目的はあるものの、結局の所ワンダーウーマンという超人が戦争の“片棒を担ぐ”事になる。
原作では第二次世界大戦になっているが、本作では第一次世界大戦に変更された。また、そんな背景の映画に何の因果かワンダーウーマンを演じるガル・ガドットがイスラエル出身であることも、このテーマに輪をかけてデリケートなものにしている。実際に本作に関連して騒動が起こったようだ。
関係ない話だが、上の映像シーンではダイアナ(ワンダーウーマン)が剣を背中に隠し持っているのだがコレを見ると子供の頃、姿勢が悪いと1メートル定規を背中に入れられて強制的に背筋を伸ばす姿勢を取らされたのを思い出した。
DC系実写映画はやっぱり大人向け?
アメリカン・コミックスの実写版といえば主にはスパイダーマンやアイアンマンなどが登場する「マーベル・コミック」か、スーパーマンやバットマンが登場する「DCコミックス」が代表的。本作「ワンダーウーマン」はそのDCコミックスに登場するキャラクターだ。単純には言い切れないがマーベル・コミックのほうが比較的コミカルに描かれているので映画化されても明るく単純に楽しく見えるが、DCコミックスは同じスーパーヒーローながらも結構シリアスな展開や背景が多い分、暗く見えることが多い。実写化されてもそこは変わらず、DC独特の空気感がある。良い言い方をすれば大人なイメージ。やっていることは殆ど変わらないのに作りが違うと空気感がこうも違うのかと感心する。
DCコミックス実写版映画は設定も世界観もマーベル系と比較すれば、スーパーヒーロー映画といえどなんだか大人向けな空気感なのだが本作「ワンダーウーマン」に関しては、個人的に少し演出が幼稚な感じがする。クライマックスに近づくほどその傾向があり、カメラワークやカット割りなどが何か格好良く見えず、何故だろう上手く説明が出来ないのだが見ているこちらが少し恥ずかしくなった。これは観ていただかないと伝わらない。カット割りが昔の戦隊モノの様で安っぽいのかな?
ワンダーウーマンの3D版は良好
冒頭でも述べた通り、ワンダーウーマンはDCコミックスからの実写化なので比較的映像が暗いと思ったが、オープニングから意外と明るかった。「お!?DCにしては、なかなか…」と思ったのもつかの間、やっぱり暗いシーンが多い。しかし、この映画は暗いといっても映像を単純に黒く沈ませるのではなく、どちらかと言うとブルー色に傾けた映像。屋外ではずっとぶ厚い雲に覆われているようなイメージの映像で、室内シーンになるとオレンジ色に傾けた映像になる。
ワンダーウーマンが比較的派手な衣裳なのもあり人物がハッキリしているので3D映像でもしっかり立体感がある。実写版3Dにしてはフォーカス感も良好。肝心の戦闘シーンでは所々スローモーションを挟み込み、激しいアクションでも3D感を失うこと無く楽しめる。
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今朝、プレデターについてゲームで知った甥っ子からどんな映画か聞かれ、自分も未見だったため詳細がわからず、
ワーナーのサイトに飛んだら、我が目を疑いました。
ワンダーウーマン1984、まさかの3D版販売です。ご存じでしたでしょうか??
実はこれも映画館で見ることができなかったので、出来が少々不安ですが、3Dにお布施しようかと考えているところです。
ウチキネマー様は、どのバージョンで観られますか?
追伸:プレデター、レビュー観たら評判良いんですね。ヨドバシポイントで購入します。
うめ吉さん
おはようございます。
「ワンダーウーマン1984」は私も映画館で観ていませんので、Blu-ray 3D版を予約しています。
ガル・ガドットの美しさを4K画質で観る楽しみと3Dで観る楽しみを天秤にかけて…ホンの一瞬、心が揺れましたがやはりエンターテインメントの3D版。
今から楽しみですね!
「アクアマン」や「シャザム」と同様にワーナー系のDC映画は4K UHDと3Dを分けて販売してくれるのも嬉しいです。ワーナーのスタンスは「両方欲しければ両方買え」と…私はそれで良いと思います。私もいつか4K UHDが今よりも普及して廉価版が出るくらいの時代がきたら4K UHD版で改めて入手すると思います。でも3Dの場合近頃の傾向を鑑みてその頃まで販売されているとは現段階で言い切れないというプチ恐怖感からも3D版を入手予定です。
「プレデター」はジャンル的に苦手なホラー映画でもありますが、SF/スリラー/アクションの方が傾向が強いので私でも全然抵抗なく観ることができる良作映画です。本来敵役であるプレデターの印象が強く、本来主演で主人公であるはずのアーノルド・シュワルツェネッガーを(役として)“食ってしまった”感のある映画です。それくらい敵役なのになんかカッコいい造形で人気が出てしまうという「エイリアン」に近い立ち位置になりましたよね。その後にそういう敵役としての人気頂上決戦かと思うようなタイトルで「エイリアンvsプレデター」もありますが、これも面白い。ツッコミどころも盛り沢山のSFホラーアクションアドベンスリラー映画です。機会があれば一度ご覧になられてはと思います。