Blu-ray仕様:本編劇場版115分、ディレクターズカット版117分 アスペクト比:2.4:1
英語:5.1ch DTS-HD Master Audio、日本語:5.1ch DTS-HD Master Audio
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大丈夫とは言ったが、最近ではめざましく発展しているIoT開発を目の当たりにすると、あながちフィクションでもない気がしてくる。今や現実の話として企業の人事もAIに頼ろうとしている。そのうち本当にそういうAIプログラムの開発が進んで軍事施設も含めてネットワークでつながり、核ミサイルの発射までもコンピューターまかせにすると、どうなるか分かったものでは無い。と、考えるとこのSFアクション映画は急にリアリティを増して見えてくる。
私が所有しているのはDVD版なので今回はDVDよりは解像度が高いAmazonプライムビデオ版を視聴。DVDと同じ劇場公開版の115分だった。ディレクターズカット版の2分程の追加はどうなっているのだろうか。残念ながら持っていないので詳細は分からない。しかし、その為だけにBlu-rayに買い直そうとも思わないのでこういったビデオ・オン・デマンドはありがたい。
「ターミネーター4」あらすじ
抵抗軍の指導者ジョン・コナーは、一人の少年を探していた。将来、過去に送り込まれてジョンの父親になるという重大な宿命を背負う少年、カイル・リースだ。カイルは、偶然出会った謎の男マーカス・ライトと行動をともにしていたが、<スカイネット>に襲われ拉致されてしまう。一方、抵抗軍に助けられたマーカスは、自分の正体を知り激しい衝撃を受ける。
ソニー・ピクチャーズ公式サイト「ターミネーター4」より一部引用。 © 2018 SONY PICTURES DIGITAL PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
本作は当然「ターミネーター」シリーズの続編の1つにあたるが、これまでの日常的な世界観とは違い“スカイネット”によって核が落とされた「審判の日」以降の生き残った人類とスカイネットが戦う戦場を舞台に描いている。少なくとも1作目の「ターミネーター」を観ていないと背景となるストーリーがわからないため面白さは半減するが、シリーズの「2」や「3」は観なくても映画は充分に楽しめる。
主演のマーカス・ライト役にサム・ワーシントン(Sam Worthington)、ジョン・コナー役にクリスチャン・ベール(Christian Charles Philip Bale)、カイル・リース役をアントン・イェルチン(Anton Viktorovich Yelchin)。その他、ムーン・ブラッドグッド(Korinna Moon Bloodgood)、ジェダグレイス(Jadagrace)、ブライス・ダラス・ハワード(Bryce Dallas Howard)、マイケル・アイアンサイド(Michael Ironside)、アーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Alois Schwarzenegger)など。シュワルツェネッガーは若かりし頃の顔だけCG合成で出演するので出演しているとは言いがたいが、一応「ターミネーター」映画なので。どこで出てくるかは本編を観てもらいたい。カイル・リース役のアントン・イェルチンは細身なので1作目のカイル・リースの“面影があるような”役者を抜擢していると個人的には思った。
これまでの「ターミネーター」とは色が違う
ジェームズ・キャメロン(James Francis Cameron)監督による1作目の「ターミネーター(原題:The Terminator)」と2作目「ターミネーター2(原題:Terminator 2: Judgment Day)」やジョナサン・モストウ(Jonathan Mostow)監督が手掛けた「ターミネーター3(原題:Terminator 3: Rise of the Machines)」とは映画の色が違う。これまでの「ターミネーター」映画とは“異色”の意味でのことだが実際先にも述べたように舞台が違い、映像的にもグレイッシュな映像で勿論カラーだが彩度が低く“モノトーン”なイメージがある。
なんだか、これまでのエンターテインメント映画というよりコンピューター対人類という“戦争”の世界観を色濃く出した映画だ。なので全体的にシリアスで笑うところは一切ない。エンターテインメント的な「ターミネーター」シリーズを期待して本作を観るとガッカリすること間違いなし。だが、これを1本の映画として観ると結構良くできている。「ターミネーター」の背景やストーリーを踏襲しているが、これまでの「ターミネーター」というイメージを頭の隅に追いやった方が映画として楽しめる。かくいう私も最初に観たときは正直違和感を覚えたが、何度か繰り返し観ていくうちに「これはこれで良くできた面白い映画だ」と思えるようになった。
「ターミネーター4」は今までよりも登場マシーンがかっこいい
戦争色が強くなったことに影響しているのか、各種のターミネーターが格好良く見える。巨大な人型ターミネーターも登場し、これまで銀色でピカピカだったのが黒っぽく、ウェザリング(汚し処理)も施され、スチール感たっぷりに軍用機っぽくなっているのが格好良く見えるのだろうか。本作では最新型になるT-800(1作目のターミネーターになる)のマシーンより、その前身にあたる本記事のアイキャッチ画像に登場しているT-600の方が当然T-800より弱いが無骨で軍用っぽい。
それにましてオートバイ型の「モトターミネーター」がカッコイイのだ。人型のターミネーターが乗るのではなくオートバイ自体がターミネーターであり、自身でターゲットに向かって走る。人間のライダーでは絶対無理な横倒しギリギリでも走る。やっぱりエンジン音が良い!2気筒かな!?…ん?エンジン?今、書いていて気づいた…。モトターミネーターはエンジン駆動なのか?コイツ自体がアンドロイドなのにガソリン要るの?まぁ…音も含めてカッコイイからいいか…。
「ターミネータ4」は現在Amazonプライムビデオ、U-NEXT、Netflixで絶賛上映中!いずれもオリジナルに近いアスペクト比で観ることができた。なので今回はAmazonプライムビデオでアナモフィックレンズを通してのシネスコ上映。AmazonプライムビデオとNetflixは字幕が映像内に表示されるので問題なし。U-NEXTは黒帯部分に字幕1行目が表示されるのでアナモフィックレンズを通すと字幕が画面外に追い出されるので読めなくなる。アナモフィックレンズを通して観る戦場の砂埃感や空気感が良い感じに映りフィルムライクな映像になる。「ターミネーター4」は最近のSF映画のようにギラギラ、カリカリの映像ではないので尚更映像イメージと合っているのかも知れない。私自身が個人的に映画でギラギラ&カリカリの映像が余り好みではないというのもある。
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