Blu-ray仕様:本編166分 アスペクト比:2.35:1
タミル語:5.1ch ドルビー・デジタル、日本語:収録なし(字幕あり)
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個人的にインド映画は最初の印象で「食わず嫌い」だったが…この映画は観すすめていくうちに、けっして上手いこと言うつもりはないが、何だかカレーのスパイスかのようにジワジワと効いてきて慣れるとクセになる。自分の事ながら人間の順応力というか慣れとは大したものだと感心する。ちなみに原題をGoogle翻訳にかけたら「真珠」と訳された…正しいのかどうかも判断出来ない。
2時間46分は結構長い。言語が「タミル語」で日本語吹き替えはなく字幕のみ。まぁ、確かに吹き替えは無理だろう。女性が歌う時のあの独特な甲高い声…無理だな。インド映画は何本か観ているが何故共通してあの声で歌うのだろう。上手い下手の話ではなく、美しいとされているのだろうか、美的な部分のズレはそんなところにも現れているのかもしれない。
ビデオ・オン・デマンドでレンタルビデオ屋に立ち寄るがごとく、映画を物色中に「あ、こんな映画あったな」とU-NEXTで見つけたので改めて鑑賞。メディアもDVDくらいは出ているだろうと思っていたが、まさかBlu-rayが出ていたとは思わなかった。それなりに古い映画なので、おそらくDVDなどのメディアを新品で購入することはできないだろう。
「ムトゥ 踊るマハラジャ」あらすじ
大地主ラージャーの執事兼ボディガードである人気者ムトゥは、旅回り一座の芝居を鑑賞するも退屈のあまり居眠り。看板女優ランガを怒らせ、自ら舞台
に上がるはめになるが、得意の歌と踊りで喝采を浴びる。そんな騒動をよそに、ラージャーがランガに惚れ…。
U-NEXT「ムトゥ 踊るマハラジャ」紹介文より引用 © 2015 U-NEXT Co., Ltd. All Rights Reserved. ©1995 Kavithalayaa Productions Pvt Ltd.
U-NEXTの紹介文が唐突&端折り過ぎてて意味が分からないが、歌あり、踊りあり、笑いあり、アクションあり、シリアスありの中、意外にも(失礼)一応しっかりしたストーリーはある。出演はラジニカーント(Rajinikanth)、ミーナ(Meena)、サラットバーブ(Sarathbabu)、ラーダー・ラヴィ(Radha Ravi)など。主人公のラジニカーントもただの“おっさん”に見えて決して今の基準でなくともイケメン顔ではない。
現在もインドには一部残っている階級制度
映画の中でもそうだが、現実でもインドでは一部で階級制度(カースト制度)が残っている文化なので、観ている我々日本人には少し戸惑う部分もあるが、お国が違えば文化も違う「そんなものなのだ」と思って観るしかない。そこで「何で?普通に言えば良いのに」とか思ってはいけない。この映画はそういった階級制度もストーリーの中で重要なポイントになっている。
長いような短いような娯楽映画
基本は楽しい映画ので、2時間46分がそれほど長く感じることはないと思うが、歌や踊り以外で「そこ必要?」というシーンがやたら長かったり、結構“無駄な動き”も多いので長く感じる部分もある。でもそんな“無駄”も含めて面白い映画だ。歌や踊りは凄いというより楽しい気持ちになる。
ダンスももちろんだが、主役のムトゥであるラジニカーントが口髭生やした“おっさん”顔(当時45歳くらい?)なのに真顔でセクシー顔を作り、キレキレのダンスをするとギャップを感じて、つい顔が笑ってしまう。別に声を出して大笑いするわけではないのだが、笑顔で鑑賞しているせいか何かよく分からないが気持ちが楽しくなってくるのだ。
期待させるといけないので
“面白い”は人それぞれの主観だが、面白い映画として期待しすぎるとガッカリする。演出がどうだとか、カメラワークがどうだとか、編集がどうだとかは一切、切り捨てて観ていただきたい。一昔も二昔も前の手法や編集方法が用いられてる。平たく言えば“古くさい映画”。本作は1995年だが「1970年代の香港映画に歌と踊りを足してインドの要素を盛り込んでリメイクしたらこうなっちゃいました」というイメージ。それらも含めて「フフ」と笑顔で観られる人はきっとこの映画は楽しい。
「ムトゥ 踊るマハラジャ」は現在U-NEXTで絶賛無料上映中!(2018年2月7日現在)。ボーッと見るには長すぎる映画なので、鑑賞中につまめる食べ物や飲み物などを用意してから観るのがおすすめ。私にはクオリティ的に何だか少し懐かしい感じの映画なので、それも含めて楽しかった。アクションシーン(そんなシーンもあるのだ!)など、今の子供には“子供だまし”にさえならないような映像手法やカット割りなので観てて笑えるのだが、ストーリーはそれなりにしっかりしているので見応えもある。・・・無駄も多いし、突然皆で踊り出したりするけど。
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