先日にAmazon Fire TVでAmazonプライムミュージックを聴くのにOPPO UDP-203へ直接接続した。その際、OPPO UDP-203アのナログオーディオ端子からAVアンプへ配線を替えることにより音が良くなったまでは良かったが、結果としてOPPO UDP-203の貴重なHDMI IN端子をAmazon Fire TVに占領されてしまった。
しかしデジタル音楽再生はiPhoneにも入っている。これを聴くにはDACがいまひとつなAVアンプに直接接続するか、もっといい音で聞くならOPPO UDP-203のHDMI IN端子からAmazon Fire TVを一度抜いてiPhoneをHDMIで接続し直すという手間が発生する。それよりも問題なのは前回の配線によりAVアンプがサウンドオンリーの使い方になってしまったので、Blu-rayレコーダーのテレビチューナーを利用してテレビ放送をプロジェクターに送ることができなくなったことだ。今回の冬季オリンピックをプロジェクターの大画面で観られなくなった。
音も譲れないがオリンピックを大画面で観られなくなるのも譲れない。このままではオリンピック最終日の日本チームで頑張った選手達や各国の選手を称える華やかな閉会式の様子を大画面で観ることができない。さらには2020年の東京オリンピックもプロジェクターで観られない。折角プロジェクターがあるのに、これはもったいない。そこで悩んだ挙げ句、これまであまり気が進まなかったHDMIセレクターを導入することにした。
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これまでのソースの切替えにはAVアンプを利用
現在利用しているYAMAHAのAVアンプ自体がHDMI IN端子を最大で6つ備えており、AVアンプ自体がリモコンでも手動でもHDMIセレクター代わりを務めてくれた。しかし今はOPPO UDP-203のDACを利用してステレオ(2ch)の場合は音をアナログで出力し、映像は直接プロジェクターに出力させている。こうなるとHDMI入力を必要とする場合のAVアンプはサラウンド音声出力やシネマDSPなどYAMAHA独自のサウンドエフェクト機能を持ったオーディオアンプでしかない。下は前回までの配線略図。プロジェクターと繋がっているOPPO UDP-203からは音だけがAVアンプに出力されている。
OPPO UDP-203にメディアからの映像や音源のソース入力を集約し、音声データのみをAVアンプに出力させるなら、OPPO UDP-203にどのソースを入力するか決めなければならない。こうなると必然的にHDMIセレクターを導入せざるを得ない。
HDMIセレクター「REX-HDSW41」
で、導入したのがHDMIスプリッター(分配器)でも使っているラトックシステム社製のHDMIセレクター「REX-HDSW41」。HDMI入力端子を背面に3つ、前面に1つの合計4つ持ち、HDMI出力端子が1つある。このHDMI入力4つのうち、選択した入力信号1つをHDMI出力端子に送るというもの。私の場合はAmazon Fire TVからの入力、iPhoneからの入力、Blu-rayレコーダーからの入力の3つがあれば良いので、予備として1つHDMI入力端子が確保できる。
外観がチープだが大丈夫なのか
本体ケースがプラスチック製で軽く見た目はとてもチープ。3D映像入力までは対応するHDCP1.3準拠。4K伝送には対応していないし、HEC、ARCにも対応していない。しかしOPPO UDP-203で3D映画のメディア再生することはあってもHDMI INに3D映像の入力をすることはないし、現状でHECやARCを使うこともなく、4K出力できるテレビやプロジェクター環境もないので今はこれで充分。しかもリモコン付きでソファに座ったまま切り替えられる。リモコン自体はカード型で小さい。
HDMIセレクターのために、また配線変更
前回の配線から今回セレクターを導入するにあたり、それに合わせた配線の変更は以下の図の通り。
無事Blu-rayレコーダーからの映像もプロジェクターで問題無く映り、週末は冬季オリンピック閉会式までを大画面で観ることができた。AVアンプの音も問題なし。製品は高速切替を謳っているので映像の切替えは早いが、結局は一度HDMI入力信号が途切れるのでAVアンプが再びHDMI信号を受信するまでの反応が遅い。結果、映像は表示されていても音声が出るまでに4〜5秒ほどかかるので私の場合、切替えは早くない感じがしてしまう。
本体での手動切替は信号があるHDMI入力のみが順に選択される
リモコンでも切り替えられるがリモコンの電池が切れても、面倒だが本体を操作すれば手動で切り替えられる。手動切り替えは入力信号がある端子だけに反応して切り替わり、信号のない端子はスキップされる仕様になっている。なので入力する機器の電源が入ってないと反応しない。例えば入力1と入力3だけに信号があれば、手動では本体の「SELECT」ボタンを押す毎に入力1と入力3だけが交互に切り替わる。
初めて使ったとき、入力信号が1つしかない時は切り替わらないのは当然なのだが、それを知らず「SELECT」ボタンを押しても入力を表すランプが切り替わらないので初期不良かと思った。電源と入力を表すランプの光はそこそこしっかり光るがそれほど強くないのでプロジェクター映像の邪魔にはならないだろう。
今後4K対応が必要になったり、優秀なAVアンプを導入すると必要なくなる
今回はHDMIセレクターを導入するにあたり、家電量販店の貯まっていたポイントを使ったので現金支出はゼロ。OPPO UDP-203よりも好みの音を鳴らすDACを搭載したAVアンプなどを導入した際は、AVアンプに備わっているセレクターを使うことになるので必要なくなる。また、今後我が家のシステムが4K対応になると、このセレクターでは4K対応していないので使えなくなる。少々もったいない気もするが、現状ではこれがベターな選択だったと自分を信じておこう。…そうしよう。
まぁ、2020年のオリンピックの“閉会式”まで耐えてくれれば私はOK。私の場合は壊れてもOPPOの音質をあきらめるなら元に戻せば良いことだし、元々HDMIセレクターの導入を躊躇していたのでお試し気分の商品。本格的に使うなら今後の事も考えて入力の数も検討し、4K対応のしっかりしたモノを購入したい。
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