NETFLIX
私の“海外テレビドラマ枠”だった、「サバイバー: 宿命の大統領」も第1シーズンを見終わり、第2シーズンの放送をまだかまだかと待っている。「SUITS/スーツ」も第6シーズンがやっと最近Amazonビデオに登録されたと思ったら有料。有料なので1話毎に250円!え〜…高い。第6シーズンが全16話あるから250円×16話で全話観るのに4,000円掛かる。映画単品ならまだしも、ドラマは何話もあるので料金が掛かる。今、加入しているVOD配信会社でいずれは無料視聴できることを期待すると、今すぐ払って観るべきではないと思ってしまう。他にもいろいろドラマもあるし。
で、最近見始めたドラマが、NETFLIXオリジナル制作ドラマ「運命の7秒(原題:Seven Seconds)」。このドラマはアメリカ、ニュージャージーシティで白人警官が自転車に乗っていた黒人の15歳の少年を、うっかり轢(ひ)いてしまう所から始まる。何故こんなにこのドラマに引き込まれてしまうのか不思議ではあるが、見始めたら止まらなくなった。NETFLIXオリジナルはどれもクオリティが高い。
「運命の7秒」あらすじ
米国ジャージーシティで、15歳の黒人少年が死亡した事件をめぐり、警察が隠蔽工作を図る。それが、家族や関係者にとって、真実を求める戦いの始まりだった。
Netflix 「運命の7秒」第1話あらすじより
少年を轢いてしまった白人警官と仲間の麻薬捜査官3人(いずれも白人)が隠ぺい工作をし、4人は口裏合わせをしながら関係の無い人物を犯人に仕立て上げようとする。事故を起こした警官は始め動揺し、自首も考えるが仲間から強く止められ、自身も子供ができ、家族を守るために徐々に人間が変わっていく。轢き逃げされた少年の家族と事件を担当する刑事と検事補は、事件の不自然さに気付き真実を明らかにしようとする。
主役は黒人の地味な女性
ここで登場する検事補がKJ・ハーパー(クレア=ホープ・アシティ / Claire-Hope Ashitey)という黒人女性でこのドラマの主役なのだが、趣味が酒とカラオケで今ひとつポンコツ。自身も何かを抱えているようでもある。人付き合いも得意ではなさそうだ。そんな彼女がやむなく一緒に事件を捜査することになったのが、フィッシュ(マイケル・モーズリー / Michael Mosley)という白人の刑事。
カンのいい人は既に気づいたと思うが、先ほどから私が“黒人”、“白人”とわざわざ付けるのは、なにせこのドラマ、白人による黒人差別が酷い。轢き逃げされた黒人家族の家庭もややこしいし、色んなモノが組み合わさって事件が難解になってゆく。
「運命の7秒」は今でも存在する“黒人差別”がテーマに
このドラマ、そういう差別的な社会問題も含めて良くできている。主人公のKJ・ハーパーが地味で少々どこか頼りない黒人女性。フィッシュがテキトーに見えて意外としっかり者の白人男性。轢き逃げの張本人である白人警官のピート(ボー・ナップ / Beau Knapp)は少し気弱なところがあり、周りの仲間である白人麻薬捜査官ディアンジェロ(デヴィッド・ライオンズ / David Lyons)達にそそのかされ、半ば強引に言いくるめられる。黒人ギャングvs白人警察という図式の中、裏での繋がりも見える。子供を轢き逃げされた家族の身内にもギャングと繋がりがありそう。だったら轢き逃げされた15歳の少年も結局はギャングの仲間だったのだろうか…。もしそうなら今まで息子を信じてきた親はどうなる。他に目撃者はいないのか。それぞれの感情が交錯する。
これらのことを関係性も含めて観進める内に自然と理解出来るので良くできたドラマだと感じる。他の映画を観ながら、ぽつりぽつりと観ながら今、丁度半分の5話までを見終わっている。全10話なのであっという間に終わりそうだ。そこがちょっと残念というか、寂しい気もする。
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