Blu-ray仕様:本編104分 アスペクト比:1.78:1
英語:5.1ch DTS-HD マスターオーディオ、日本語:5.1ch DTS
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VHSテープでしか見たことないが、結構古い映画なのでいくらBlu-rayでも映像は幾分キレイになっても古くささは変わらず。しかしこの映画、今改めて観たらグロい表現も多々あるので小さなお子様は観られないな。当時は何故、何も思わなかったのだろう。映画は映画なのであまり私の口から「ランク付け」を言いたくは無いが、この映画はいわゆるB級臭がプンプンする映画。しかしそれをものともせず大ヒットした。
「ロボコップ」のあらすじ
犯罪と野望のうごめく近未来のデトロイト。警備ロボットの実験に失敗したオムニ社は次に人間の頭脳を利用したサイボーグ警官を提案。そして殉職した新任警官のマーフィを、人間の頭脳とチタン合金のボディを持つ「ロボコップ」として甦らせた。圧倒的なパワーで活躍を見せるロボコップだったが、次第に消されたはずのマーフィの記憶が甦り……。
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ピーター・ウェラー(Peter Weller)、ナンシー・アレン(Nancy Allen)、ロニー・コックス(Daniel Ronald “Ronny” Cox)、カートウッド・スミス(Kurtwood Smith)、ダニエル・オハーリー(Daniel O’Herlihy)、ミゲル・フェラー(Miguel José Ferrer)、ロバート・ドクィ(Robert DoQui)などが出演。主役のロボコップ(マーフィ)役を務めたピーター・ウィーラーは「スター・トレック イントゥ・ダークネス」でアレクサンダー・マーカス提督役として出演していたが、観たとき分からなかった。後で「ロボコップの役者だったのか」と知った。確かに面影がある。
「ロボコップ」B級臭の原因
ロボットと良いながら、人がそのままスーツを着て演じているのだが、当時は今ほどロボット技術も進んでいないので人が想像する「いかにもロボットみたいな動き」をする。カクカク動くわけではないが、歩くときは一歩一歩踏みしめるようにズシン・ズシンとした動き。向きを変えて歩く時は、まず首から向きを変えて後から身体が向きを変えて進む。しかし、いざ闘うとなると割とスムーズに動くので「普段も普通に歩けるやろ!」と笑ってしまう。
一応、殉職した人間を利用した(えげつない設定だな)ロボットなので人間(マーフィ)としての感情はなくなっている設定だが、銃を撃つときに口が尖ったり、歯を見せて食いしばったり…表情筋がどうしても動く。ロボットとしての演出や演技が徹底していないのが返ってロボットながらも中身はマーフィだという事を感じさせてくれる。しかし、そこは徹底しないのに、グロい表現だけは徹底するところが何か私にB級臭を漂わせるのだろうか。
残酷なシーンがあるのにR指定はない
当時(1987年)の日本には今の様なレイティング設定がなかった頃。日本でレイティングを導入したのが1998年なので本作にはR指定がない。しかし、残酷なシーンがあるので中学生〜高校生以上が妥当ではないだろうか。ロボットだからと間違っても小さなお子様に見せてはいけない。一部のシーンでは相当ショックを受ける。
設定などが斬新で今でも面白い
ストーリーや設定なども分かり易いがしっかりと練られていて面白い。設定が殉職した警官からロボット(本来ロボットの定義は広いのでアンドロイドと言うべきか)に改造するなんてよく思いついたものだ。日本人的に考えると「殉職した遺体をロボットに改造」という時点でバチ当たりな気がしてならない。
今の技術でこの映画をしっかり作り込んだらきっと面白いろう。しかし、個人的な見解だが映像だけが進化してもこの映画を超えることはないように思う。この古く少しこってりしたチープな映像だからこそ、この映画は何か魅力がある気がする。例えば怖い映画は好きではないが、昔の少しチープな映像の方が恐怖感があるのによく似ている。映像自体が廃れて錆びた感じがし、それを助長する気がする。本作は未来的な設定にもかかわらず、そんな“味”的なものをこの映画には感じてしまう。
最後にロボコップより余程スムーズに信じがたい動きをする人型ロボットの紹介。ご存じの人も多いと思う、ボストンダイナミクス社の「アトラス(Atlas)」。ロボコップにはできないバク宙もする。動画の最後で失敗するが、そのコケっぷりは芸人並み。
© 2018 Boston Dynamics
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