Amazonプライムビデオ等で海外ドラマを見るときはテレビ(以下 TV)、映画を見るときはプロジェクターで見たい。でもHDMIをつなぎ直すのは面倒。できればリモコンで操作できるAVアンプのHDMI入力切替え以外で別途セレクターのスイッチングもしたくない。常にプロジェクターとTVには同時出力をしていて、思うときにTVをつけてリモコンで入力を切り替えるだけで映し出したい。…なんてことを考えて、我が家ではHDMI分配器(スプリッター)を購入し、導入している。
テレビ番組をプロジェクターで見る方法は下の記事を参照。
機材はGREEN HOUSE社製とRATOC System社製のスプリッターを使用している。写真はGREEN HOUSE社製の入力1系統、出力2系統のスプリッター。GREEN HOUSE社製は値段が安い上、出力2系統の内HDMI出力_1のみだがCEC(リンク機能)に対応し、今後のことも考えて4Kにも対応しているのはありがたい。
3D出力に対応させる場合の注意点
3D映像を出力する場合は、3D映像出力に対応しているプロジェクターと、対応していないTVに同時出力する際、自動判断してHDMI出力_1側のみ出力し、HDMI出力_2からは信号を出さない仕様になっているか、GREEN HOUSE社製では試していないので確認していない。今回はAmazonプライムビデオの同時出力用に安くて安定しているのでこちらを購入。Amazonプライムビデオが3Dを配信していないので自動判断までは必要無いという理由から。
その場合は多少値段は上がるが、3Dの自動判別機能を謳っているRATOC System社製のスプリッターを使用する方が確実。実際に私も映画専用に導入したプレーヤーOPPO UDP-203からTVとプロジェクターにスプリッターで同時出力しているが、その際、TVは3Dに対応していないのでRATOC System社製のスプリッターを使用している。
出力2系統ある内の出力[1]側(我が家の場合はプロジェクターが接続されている)のディスプレイ解像度や3D対応を自動判断し、出力[2]側のディスプレイ解像度が出力[1]に接続した機器より低い場合や、3D対応が出来ない場合は、出力[2]側の出力を行わない仕様になっている。
そういったことを知らずに初め、適当に購入してしまったHDMIスプリッターを導入したとき、プロジェクターは3D対応しているにも関わらず3D Blu-ray再生時に「3Dに対応した出力機器に接続しやがれ」という意味のメッセージが大きく映し出された時は焦った。同時出力しているTV側が対応していなかったからだった。
我が家のスプリッター導入事例
これを文章で書くと非常にややこしくなるのだが、大まかに書くと…
1つ目:まずTV番組録画用のSONYのBlu-rayレコーダーからTVのHDMI入力_1とAVアンプのHDMI入力_1に同時出力するスプリッター。
2つ目:映画鑑賞専用プレーヤー OPPO UDP-203からプロジェクターとTVのHDMI入力_2に同時出力するスプリッター。
3つ目:Amazon Fire TVからTVのHDMI入力_3とAVアンプのHDMI_2に同時出力するスプリッター。
そして、AVアンプの出力はOPPO UDP-203のHDMI入力へ。これでSONY Blu-rayレコーダーからの映像、OPPO UDP-203からの映像、Amazon Fire TVからの映像がプロジェクターとTVに同時出力される。
後はOPPO UDP-203の入力切替え(BD or HDMI)とAVアンプのHDMIの入力切替え(HDMI1〜HDMI5)を各リモコンで操作するだけで各映像をプロジェクターとTVから映し出すことが可能。
ダメだ…、自分で読み返してもややこしい。しかたない、面倒だけど図解しよう…。
外部スピーカーは全てAVアンプから出力。OPPO UDP-203でBlu-rayを使用して映画等を鑑賞するときはAVアンプにHDMIで音声信号のみ送信。OPPOからTVに接続しているが、映画を見るよりもUSB DACの機能を持ち合わせているので、その際に音楽を選曲するときのため。OPPOの表示パネルでは操作しにくいのでTV画面を利用している。勿論、OPPOからの映像を映すこともできるので、映画やドラマのDVDやBlu-rayも見ることができる。
他にも我が家のSONYのレコーダーはWi-Fi機能をもっていないので、レコーダーからの映像をiPadへ飛ばす機器やTV用サウンドバーのHDMI接続があるのだが、そこまで含めて説明すると出力4系統持ったスプリッターも使用しているのため、さすがに文章では書いてられないし、図も複雑になるので割愛。
CEC機能を利用するには注意が必要
予め1つ注意しなければならないのが紹介したスプリッターは出力[1]側のみCEC機能が対応しているということ。そのため、CEC機能を利用しようとする場合は、必ずスプリッターの出力[1]側にコントロールしたい機器を接続しなければならない事を留意いただきたい。
先の図では優先してCEC機能で連動させたい機器をスプリッターの出力1(OUT 1)に接続している。Amazon Fire TV Stickのホームボタンや中央ボタンを押して電源を入れるとTVの画面は自動的に、Amazon Fire TV Stickからの入力画面に切り替わるようになっている。
同じくSONYのレコーダーの電源を入れてもTV画面は切り替わる。プロジェクターとTVへ同時出力させるスプリッターは自動判別機能を持ったRATOC System社製を使用し、3D映像出力時はTV側(OUT 2)への映像配信をストップさせている。
接続して動作確認
今回はAmazon Fire TV Stick用に新たに導入した、スプリッターを接続し出力確認。無駄にHDMIケーブルを介しても上手く映らない原因にもなるので、スプリッターのHDMI入力端子にダイレクトにStickを差し込む形を取った。
下に小さめに映っているのがTV画面。上部プロジェクター投影画面と同時出力してるのがおわかり頂けるかと。TVの画面が暗く見えるが、暗がりだと眩しすぎるので少し輝度を落としてる。動作確認の写真は2007年公開の「トランスフォーマー(原題:Transformers)」。現在(2017年8月時点)Amazonプライムビデオで無料視聴が可能。今回のスプリッターとは関係ないが、こうして見るとプロジェクターの方は色がオリジナルに近いのも分かる。
そんなこんなで無事、Amazonプライムビデオの映像をプロジェクターとTVに同時出力することができた。これでAmazon Fire TVで何となく流し見をしたり、海外ドラマを見るときはプロジェクターの電源を入れずにTVのみで、腰を据えて映画を見るときはTVの電源を入れずにプロジェクターの電源とOPPO、AVアンプ、の電源を入れれば大迫力の画面と大音響で視聴可能に。別途HDMIセレクターで切り替える必要もなし!便利!
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