ジュラシック・パーク,ホームシアター,映画,感想

ジュラシック・パーク(原題:Jurassic Park)

1993年公開、スティーヴン・スピルバーグ(Steven Allan Spielberg)監督のSF・サスペンス映画。映画ジュラシック・パークはシリーズとしてこれまで、「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(原題:The Lost World: Jurassic Park)」(1997年)、「ジュラシック・パークIII(原題:Jurassic Park III)」(2001年)、「ジュラシック・ワールド(原題:Jurassic World)」(2015年)が公開されている。本作はシリーズ第1弾にあたる。

この映画を見たときは恐竜があたかも存在するかのように、リアルに動き回る姿をワクワクしながら見た覚えがある。2018年には続編の「ジュラシック・ワールド/フォールン・キングダム(原題:Jurassic World: Fallen Kingdom)」が公開予定になっている。

Blu-ray仕様:本編127分、16:9(ビスタサイズ) 
英語:7.1ch DTS-HD Master Audio、日本語:5.1ch DTS
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NHKなどで生物学者が出演し恐竜に関する説明をする時に使われる映像などがあったが、そんなモノと次元の違うリアルさだった。そりゃ制作にかかっている金額がまるで違うし説明するだけで十分な映像と、エンターテインメントを求める映画としてリアルさを追求するのとでは、そもそも映像を作るコンセプトが違うのも分かっている。しかし、実際本作を見るとそんな理屈なんて考えて見ないので、映像でここまで恐竜をリアルに描けることに凄く感心し感激した。本当に恐竜が現代に存在したらこんな感じだろうかと想像するには充分な怖さも感じた映画だった。現代では色々と研究も進み、恐竜に関する形態や容姿など諸説あるようだが、多くの人がイメージする「ザ・恐竜」はこの映画の恐竜だろう。

「ジュラシック・パーク」あらすじ

一人の裕福な企業家がDNAから恐竜を蘇らせ、孤島に史上最大のリゾート地を建設しようとしていた。その名は“ジュラシック・パーク”。モニターとして子供を含む6人が招待され園内を巡るが、安全対策は万全だったはずのパーク内で恐竜たちが暴れ出し、人間に襲いかかってきた。それはいまだかつて体験したことのない壮絶なサバイバル・アドベンチャーの始まりだった…。

NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン Blu-rayソフト「ジュラシック・パーク アルティメット・トリロジー」より引用。
Copyright (C) 2014 Universal Studios. All Rights Reserved.

バイオテクノロジーを使い恐竜を現代に蘇らせ、結果パニックになるという映画。端からパニックになると分かって見る映画なので、想定はできるが想像以上に楽しめる。何より登場人物が見ていて、「コノヤロ〜」と映画にのめり込んで思えるシーンが多々あり、それだけ脚本と出演者の演技が上手い。アラン・グラント博士役のサム・ニール(Sam Neill)をはじめとし、2017年の今年、公開予定の「スター・ウォーズ/最後のジェダイ(原題:Star Wars: The Last Jedi)」でアミリン・ホルドー中将として出演する、ローラ・ダーン(Laura Dern)、ジェフ・ゴールドブラム(Jeff Goldblum)、リチャード・サミュエル・アッテンボロー(Richard Samuel Attenborough)など、豪華大人メンバーに加え、当時子役だったレックス役のアリアナ・リチャーズ(Ariana Richards)とティム役のジョゼフ・マゼロ(Joseph Mazzello)の2人が良いスパイスになっている。

あぁ〜イライラする!

孫役の2人がきっちり子供らしく大人に迷惑を掛ける。この子供達もこの映画をさらにスリルに見せる要因となっている。「何でそんなことすんネン!」とか、「早よやれや!」とか、「何してんネン!」、「なんでやネン!」とか、気づいたら見ているこっちがイライラしながら映画の中に入り込んでしまっていた。子役だけでは無い、中でも一番ダメなのは恐竜に侵入されそうになりエリー・サトラー博士(ローラ・ダーン)がアラン・グラント博士(サム・ニール)とドアを必死に押さえるシーン。

侵入を食い止めようと必死にドアを押さえるサトラー博士。残念ながらヒンジ側を押さえている…。
ドアをロックしようと頑張るレックスの隣でパソコン画面を見つめるティム。後ろではドアを押さえる博士達が…。

グラント博士はノブ側を押さえているが…。「サトラー博士!どこ押さえてんネン!ドアのそっち側なんぼチカラいっぱい押さえたかて押さえ切れるわけ無いやろ!子供でもテコの原理くらい知っとるワ!…ってコラ!ボウズ!なにネエちゃんと一緒にパソコン、ボ〜っと見てんネン!誰か〜!使えるヤツおらんのか」とコンボで私をイライラさせる。あの場で私がグラント博士だったらキレそうなほど。これも演出が下手だったり、映画そのもののクオリティが低いとここまで入り込めない。最近流行のVRなどで「没入感ハンパない!」と謳いながらも映像クオリティが低いと没入感なんてみじんも感じないのと同じだ。

映画「ジュラシック・パーク」の元は小説から

映画の原作は1990年に出版されたマイケル・クライトン(John Michael Crichton)による小説、同タイトルの「ジュラシック・パーク /(上・下)」だ。察しの通り小説で上下巻あるので非常に細かくテクノロジーの内容や映画よりも多くの恐竜が出てくるが、映画では約2時間なので7種類しか登場しない。少し残念にも思うが原作同様に15種類の恐竜が2時間で登場するとじっくりと恐竜を ”魅せる” ことが出来なくなっていただろう。あれくらいで丁度良いのだと思う。また、小説では映像が無いため当然全て頭の中で描く人物像と恐竜像になってしまうが映画では当然、恐竜を視覚的に見る事が出来る。

ジュラシック・パーク〈上〉
(ハヤカワ文庫NV)

登場人物に関していえば小説と映画では想像上の人物像にギャップがあると思うが、恐竜に関しては誰もが描く共通した想像上の恐竜像があったからこそ映画にする価値が十分にあったと思える。小説を読んでからでも「これじゃない感」が少ない。

Blu-rayは3D版も出ている

日本で上映したのは2D版だが、後の2013年には米ユニバーサルが劇場公開した「3D版ジュラシック・パーク」が存在する。劇場で見たかったが残念ながら日本では劇場公開されなかった。Blu-rayでは3D版が販売されているので、見たい方はそちらで見るしかない。そのBlu-rayも初めは海外のみで販売され、2015年になって日本でも販売されることになったが、日本版が出る前はアメリカ版、イギリス版、イタリア版があり、日本語対応はイタリア版のみだったので、いち早く見たい人が輸入盤の種類を間違えて購入する人が続出したようだ。今は日本版をNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンから販売されているので間違って購入し後悔することもないだろう。

 ジュラシック・パーク
 3D+2D [Blu-ray]

生憎私はこの3D版を入手していないが、3Dのクオリティも上々らしいので3D映画好きには放っておけないBlu-rayソフト。購入する際はインポート版と間違えずにこちらの3D版を購入したい。入手した際は簡単なレポート記事を書くことにする。

ユニバーサルスタジオ・ジャパンの「ジュラシック・パーク」

大阪にあるユニバーサルスタジオ・ジャパン。開園当時から映画のイメージそのままに「ジュラシック・パーク」エリアが存在し、アトラクション「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」がある。開園当初は私も、好きな映画の世界が広がっているこのテーマパークに期待に胸を膨らませて年間パスを作って行った。当然、「ジュラシック・パーク・ザ・ライド」にも乗ったが…「車ちゃうやん。ボートやん」というガッカリ感が第一印象だった。いや面白かったけど…。1度乗ったらもういいかなのレベル。最終の急流下りのところで自動的に写真を撮られ、笑顔で固まっている私が写っている写真をスタッフが「記念写真をお買い求めの方はこちらで〜す」と満面の笑みで搭乗したお客さんに呼びかけていたが当然スルー。それはさておき、パーク内の作り込みの方が、どこもかしこも映画セットの世界っぽいので楽しかった…ええ、楽しかったのだが、それも過去の話。今はスヌーピーやらキティちゃんやら、エヴァンゲリオンやら、ワンピースやら、ジョジョやら、ドラゴンボールやらでアニメやジャンプキャラクター勢揃いのTVCMが流れている。どうなってるのだ?もう最近はユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行ってないので詳しくは知らないのだが…なんだ?アニメのテーマパークになったのか?

 


Amazonプライムビデオで改めて見ようかと思ったら有料レンタル版しか無かった。Amazonプライムビデオの補完として検討中の、NetflixとU-NEXTのうち、Netflixでは本作が見つからなかったが、U-NEXTで無料視聴できたので今回はU-NEXTで鑑賞。映像は1.85:1アメリカンビスタサイズ、HDクオリティでクリア。音声も5.1chサラウンドで良好。T-REXが歩く振動と足音、咆哮がAVアンプを通して5.1chの全スピーカーとサブ・ウーファーから響くと部屋ごと揺さぶられているような感覚になる。DVDではこれほど感じなかったが…なんだこれ、スゴイ。こんな音だったのか。



ジュラシック・パーク (吹替版)

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