LEON,レオン,映画,プロジェクター,DVD,感想

レオン(原題:仏/Léon 米/The Professional)

リュック・ベッソン(Luc Besson)監督による1994年制作のアクション映画。日本では1996年に公開された。結構この映画を好きという人は多い。レオン(ジャン・レノ / Jean Reno)という16歳で初めて人を殺して、自立できず、文字もろくに読めない中年の「プロの殺し屋」の映画。確かに学校に行っていない設定なので頭が良くなさそうな演技だが、しゃべる言葉まで少したどたどしくなるのはどうなのだろう。そこが少しだけ気になったが、充分楽しめる映画。題材が「殺し屋」だし、カッコイイので、男性ウケしそうだなぁと思っていたら、世の中的に意外にも女性ウケが良かったという映画の印象。マチルダ(ナタリー・ポートマン / Natalie Portman)みたいにレオンに守られたいと思うのか、もしくはマチルダのファッションなのか。それとも純愛?

Blu-ray仕様:本編時間133分(レオン 完全版) 画面比率2.35:1
英語:5.0ch DTS-HD Master Audio 日本語:5.0ch DTS-HD Master Audio
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音声が何故か5.0chというBlu-rayの謎仕様。何かのこだわりなのか?重低音を担う音声信号(チャンネル)が収録されていない。重低音はサブウーファーに任せずに、各スピーカーチャンネルにミックスされて出力される。DVDを持っているがこちらは5.1ch仕様。なんだ?これ。

「レオン」あらすじ

無口で孤独な殺し屋・レオンの元に、家族を惨殺された少女マチルダが助けを求めてやってくる。奇妙な共同生活の中で、二人は徐々に心を通わせていくが…

「レオン」Blu-ray公式サイトより引用。 © KADOKAWA CORPORATION 2017

上記のあらすじが角川映画公式サイトからの紹介文で、下が「CIC・ビクタービデオ株式会社」が発売(2002年よりパラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン株式会社に社名変更)となっているDVDパッケージの紹介文。

孤独な殺し屋レオンが、家族を殺された少女マチルダに出会ったとき、忘れていた“愛”を思い出した。それは家族への愛、そして女性への愛。麻薬捜査官スタンスフィールドへのマチルダの復讐を助けるレオンは、その愛を、心の交流を深めていく・・・。

「レオン」DVDジャケットより引用。 © CIC・ビクタービデオ株式会社

この“愛”については色々なところで議論になっている。「ただのロリコン映画なのではないか」と。え!そ…そうなの? それはそうと、このマチルダ演じるナタリー・ポートマンは「スター・ウォーズ EP1〜3」のアミダラ女王を演じたときは、この映画「レオン」の印象が強かったので最初違和感を覚えた。

バイオレンスだが格好良くて、切なくて

レオンという映画は殺し屋人間の人生を物語った映画なのだが、極簡単に言うと人殺し映画。なので劇中人が殺されるシーンが山ほど出てくる。レオンのプロフェッショナルに徹した仕事ぶりがカッコイイのだが、結構バイオレンスなので小さな子供には手放しで見せられない映画だ(PG-12指定、NetflixではR15+指定になっている)。しかし、ただ残虐的な映画では無い。同時に殺し屋の人生は決して幸せで無いことも語っている。そしてマチルダとの出会いがそんな闇に染まったレオンの心に少しの光をもたらすが・・・切ない!切なすぎる!

仕事の仕方がカッコイイ! ちなみに写真の天地は間違えていない。レオンが逆さになっている。

映画「レオン」はロリコン映画?

既に色んなところで話がでているので今更あまり掘り返すことはしたくないが、一応、映画紹介ブログでもあるので、こんなことでこの映画を敬遠されるのも残念なので。私なりの見解を述べておくが・・・。

この意見を初めて耳にしたときには「また、エライところに目を向けたな」と思った。「12歳の少女への愛=ロリコン」というのは余りにも考えが短絡過ぎやしないか。よほど“愛”というキーワードよりも、“少女”というキーワードに対して過敏に反応する人が言い出したのだろうか。私はレオンの「友達は居ない、愛を知らない」、人として生きていない人物設定とマチルダの「早く大人になりたい」という子供にありがちな願望を持つ人物設定が出会って合致しただけで、レオンが性癖として少女好き(ロリコン)とは観たときに全く思わなかったし、それを思わせるシーンなんてひとつも出てこない。

人して他人と接する事が殆どないレオンが初めてマチルダを通して“人間愛”を知る事になったのだろうと。レオンは大人の身体をした中年の殺し屋だが中身は16歳で止まったままの純粋さを持っているし、そういう演出が映画でも見て取れる。中年のレオンはああ見えて実は何も分かっていない子供なのだ。そういう純粋さ故、世間を知らず殺し屋として生きてきた人生において、初めて人として向き合ったマチルダを命に代えてでも守りたいとレオンが思っただけの話だと。精神年齢的に言えば16歳で止まったままの男と、18歳くらいのレディとして扱って欲しい12歳の女の子の純愛物語なのだが、それは恋人のような恋愛でもなく親子愛でもない。人として人を愛するごく当たり前のことながら何とも切ない純愛物語。そう思ってこの映画を観たのだが、まさか「ロリコン映画」呼ばわりされているとは・・・なんと稚拙な。

意外に女性ウケがいい映画

マチルダのファッションにも注目された

 

冒頭でも述べたが、初めてこの映画を観たときは殺し屋の話でもあるから、男性ウケの映画だと思っていたが世間では割と女性ウケしているようだ。マチルダのファッションやメイクにも注目され、あの首に付けているチョーカーがこの映画から流行った印象がある。Google検索でも「レオン マチルダ」と打つと他の検索候補キーワードと並んで「チョーカー」も表示される。

確かに殺し屋映画にしてはファッションにも注目してしまう映画だ。レオンが被っていたニット帽やニットキャップとも呼ばれている「ワッチ(ウォッチ)キャップ」や、サングラスにも注目したがアレは映画オリジナルで市販されているサングラスでは無いようだ。モノは違うがジョン・レノンもあんな丸型のサングラスしてたな。レノン(Lennon)とレオン(Leon)で少しカブせた?


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レオン 完全版 (字幕版)

「レオン」は現在AmazonプライムビデオとU-NEXT、Netflixで絶賛上映中!レオンの、プロフェッショナルに徹したかっこいいアクションと愛する者を守ろうとする純粋な心。そして切なさを大切な人と大画面で観よう。

写真では分かりづらいが今回は敢えてDVDで観たので映像が若干甘い。AmazonプライムビデオやU-NEXT、Netflixはフルハイビジョン画質で放映している。しかし、クリアで解像度の高い映画も良いが、この若干の荒さが反って映画っぽく感じるのは私だけだろうか。アナモフィックレンズを通したシネスコ投影画面と更に決してシャープとはいえない映像は何だか懐かしいものを感じる。なんか味があるような感じがして、これはこれで良いな。

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