Blu-ray仕様:本編129分、2.39:1
英語:5.1ch DTS-HD Master Audio、日本語:5.1ch DTS-HD Master Audio
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過去にDVDをレンタルして観たが、今回の紹介のためにU-NEXTで改めて視聴した。DVDに比べればHD画質なので格段に画面がクリアで高精細。時代的に4K UHDが主体になってくるかも知れないが、DVD画質を観た後だとHD画質でも充分な気がしてしまう。
4K画質ほどに高精細になると映画を製作する方も適当な合成や加工が出来ないから大変なのだろうなと考えてしまう。昔の映画のように画質がちょっと甘い位の方がCG合成のエッジも気にならいから丁度いい時代もあった。映画の造りにもよるが高精細になればなるほどチョットした甘いところが目に付いてくるので映画を映画として純粋に楽しめないこともある。映像が高精細になればなるほど、人は細かい所が気になるようになる生き物なのだ。美しい“油絵”を近くで見てエッジが甘いなんて言う人はいない。
「キングスマン」あらすじ
ロンドンの高級テーラー「キングスマン」。
しかしその実体は、どこの国にも属さない世界最強のスパイ機関だった!
1997年、中東。一人の男がチームを救うため、機密活動中に命を落とした。彼の妻と息子エグジーは、ロンドンの家で栄誉のメダルを授かり、その裏に電話番号が刻まれていることを教えられる。「何か困ったときは電話してくれ。合い言葉は“ブローグではなくオックスフォード”」。それから17年─。22歳になったゲイリー・“エグジー”・アンウィン(タロン・エガートン)は、大学を中退した後、無職のまま母のアパートに同居していた。車を盗み、無謀運転で逮捕された彼は、刑務所から出るためにあの電話番号に電話をかける。「グローグではなくオックスフォード」。
現れたのは、かつてエグジーの父に命を救われ、幼いエグジーにメダルを手渡したハリー・ハート(コリン・ファース)だった。彼はエグジーに言う。ケチな犯罪に走る今の君を見たら、勇敢だった君の父親は失望するだろう、と。
一方、ハリーはエグジーの優れた身体能力に目を付けていた。「生まれの貧しさで人生は決まらない。学ぶ意欲さえあれば変われるんだ。『マイ・フェア・レディ』みたいに」。ハリーはエグジーをサヴィル・ロウにある高級テイラー「キングスマン」に連れていく。
普段はここで仕立て職人として働くハリーの裏の顔は、秘密裏に活動する国際的な独立諜報機関、キングスマンのエージェントだった。アーサー(マイケル・ケイン)をリーダーとするキングスマンは、チームの一員が惨殺され、欠員を補充しなければならなかった。
「キングスマンは新時代の騎士。スーツは現代の鎧だ」と説明するハリー。父もエージェントの一人だったことを知ったエグジーは、キングスマンの新人試験を受けないかというハリーの申し出を受け入れる。エグジーを待ち受けていたのは、良い家柄と高い学歴を誇るライバルたちとの熾烈な競争、そして危険をともなう過酷な選考試験の数々だった。(以下略)
「キングスマン」公式サイトより引用。 © KADOKAWA CORPORATION 2017 ™ and © 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
公式サイトのあらすじというかストーリー説明が長い!長すぎるので「以下略」とさせてもらった。要は「どの国にも属さない世界最強のスパイ機関「キングスマン」で、亡き父の後を継いでエグジーがキングスマンのエージェントになるため、ハリーの元で学び成長する一方で、IT富豪のリッチモンド・ヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン / Samuel L. Jackson)が狂気のプロジェクトを実行しようとしていた。」と、いうことがストーリーとして書かれている。
カッコイイが「おバカ映画」要素も満載
ド派手でかっこいいアクションと音楽がマッチしていてスカッとする。全てではないが洋画ではありがちな「おバカ映画(チョイグロ)」的な表現もあるので、それが全く嫌いな人は観ない方が安全。そんなこともケタケタ笑える中高生以上の男子向き映画。
チョイグロといえば、ある店でハリーがチンピラグループに囲まれても冷静にブッ飛ばすのだが・・・殴りかかってきたパンチを避けて同グループの仲間にヒットした時、歯がヨダレと共にスローモーションで別の1人に向かって飛んで行くのだが、そいつ…飛んで行く歯を目で追いながら避けたのだが・・・それって逆に凄くない?
歴代スパイ映画のオマージュ?
1965年公開の「国際諜報局(原題:The Ipcress File)」や2011年公開の「裏切りのサーカス(原題: Tinker Tailor Soldier Spy)」などの一見して黒フチ眼鏡の地味な格好。その地味な格好が「007」のジェームズ・ボンドほどオシャレではなく、目立たない風貌が“スパイ”としてリアルに見えた。本作「キングスマン」はそんな地味な風貌だが、歴代「007」に登場するようなガジェットの数々で、やることは007よりもド派手にアクションをする。そのギャップがたまらなく面白い。
ちなみに「国際諜報局」の主人公「“ハリー”・パーマー」は本作ではキングスマンのリーダーであるマイケル・ケイン(Sir Michael Caine)が演じている。キングスマンのハリーという名も、マイケル・ケインを起用したのもオマージュによるモノなのか。それと「裏切りのサーカス」には幹部のビル・ヘイドン役としてコリン・ファース(Colin Andrew Firth)が演じている。スパイ映画でそこまで被ると混乱しそうだ。
スーツは現代の鎧だ
セリフにも出てくる「スーツは現代の鎧だ」という言葉。「スーツ=鎧」とまで意識はなかったが、確かにスーツを着ると気持ちが私服の時より引き締まる。姿勢も普段よりキチンとしようと心がける。歩き方も変わる。スーツにはそんな不思議な力がある。女性が着物を着るのに近いのだろうか。男しろ女しろ何着ても変わらない人もいるけど。
しかし、私はこの「スーツは現代の鎧だ」というセリフに大きくうなずきたい。昔、私事だがこんな事があった。夜風呂場に入ったらそこには結構なデカさのゴキブリが!その時、生まれたての姿で私は思った「服って鎧なんだ」。これほどの無防備な状態でゴキブリなんかに遭遇したのは初めてだった。服を着ている安心感って考えた事も無かったが、裸でゴキブリに遭遇するほど怖いものは無い。正に「現代の鎧」。
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