先週末の話。2018年6月8日の日本経済新聞(夕刊)に『ジャズの巨匠コルトレーン「幻の音源」見つかる』という見出しに驚いた。既にネットでもニュースが飛び交っているようだ。ジョン・コルトレーン(John Coltrane)が1967年7月に亡くなってから51年。63年にスタジオ収録された音源が今まで音楽関係者が誰も知らずに年月が経っていることになる。
演奏者は「黄金のカルテット」と呼ばれたジョン・コルトレーン、マッコイ・タイナー、ジミー・ギャリソン、エルビン・ジョーンズ。アメリカのスタジオ演奏記録は残っていたものの、音源が行方不明だったらしい。マスターテープは既に廃棄されていたが、コルトレーンが演奏を自宅でチェックするために同時録音したオープンリールのテープが見つかった。そのテープはコルトレーンの当時の妻ナイーマに預けていたらしい。それをナイーマの遺族がオークションに出品しようとして存在が分かったということ。
凄いな。今になって私達が耳にしていないコルトレーンの楽曲がある。私達にとっては2018年の新曲発表みたいなものだ。マスターテープが無いのは残念だが、音源はユニバーサルミュージックから「Both Directions at Once: The Lost Album」としてアルバム化され6月29日に世界同時発売する。メディアはCD、UHQ-CD、LPレコード、MP3、ストリーミング。CDとレコードはそれぞれ通常版とデラックス版が用意される。デラックス版は2枚組になっており、1枚目はマスターテイクで未発表オリジナル曲が3曲ほど含まれている。2枚目は1枚目の収録曲からの別テイク。
オークションで個人の手に渡っていたら、それでもアルバムになっていただろうか。それとこの印税はどこに行くのかも気になる…。
UHQ-CDとはUltimate Hi Quality CDでメモリーテック株式会社が開発した、既存のプレーヤーで再生出来る高音質CD。手持ちのCDプレーヤーがそのまま使えて通常のCDよりも高音質なので最近人気が高い。
ニュースで知ったのが先週8日金曜日のことだったので、音源を耳にすることや、ましてやアルバムなんてもう少し先だろうと思っていたら6月29日に世界同時発売と新聞にも書かれている…。そしてAmazonでは既にアルバム購入予約を受け付けていた。「え!早っ!そうなの?」と、昨夜は居ても立ってもいられなくなりAmazonでLPレコード(デラックス版)の予約ボタンを押してしまった…。LPは輸入品で180gの重量盤レコード。7月9日以降に発送だ!楽しみ!
紹介の商品は「UHQ-CD盤」以外、全て輸入盤(インポート)。通常CDの国内盤もあるようだがAmazonでは現在未登録。
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