本作ではマーベルがディズニー傘下となってから初のスパイダーマン(それまでの「スパイダーマン」はソニー・ピクチャーズ)が登場する。本作でのスパイダーマンの行動が映画「スパイダーマン:ホームカミング」冒頭、あの見づらいブレブレの自撮り映像につながる。
Blu-ray仕様:本編148分 アスペクト比:2.39:1
英語:7.1ch DTS-HD Master Audio、日本語:7.1ch DTS-HD ハイ・レゾリューション・オーディオ
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以前DVDレンタルしたものをU-NEXTで改めて鑑賞。U-NEXTは度々オリジナルを無視して、左右をカットしたアスペクト比16:9になっていたりするが、本作はBlu-rayアスペクト比同様の2.39:1になっていた。…良かった。
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」あらすじ
人類の平和を守るためのアベンジャーズによる戦いは、全世界に拡大。
多くを救う反面、その人的・物的被害は膨大なものになり、ついにアベンジャーズは国際的な政府組織の管理下に置かれる事態に。
一般市民を危険にさらしたという、罪の意識を持つアイアンマンことトニー・スタークと自らの行動は自らが決めるべきという信念のキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースは、それに強く反発する。
彼らの対立が生み出す一触即発の緊張の中、壮絶なテロ事件が発生。
犯人として、キャプテン・アメリカのかつての親友ウィンター・ソルジャーことバッキーが指名手配された。
“過去”を共にした無二の親友か、未来を共にするはずのアイアンマンら仲間との友情か。
ふたつの絆で揺れるキャプテン・アメリカの決断は、最強チーム<アベンジャーズ>を二つに引き裂く“禁断の戦い”を告げるものとなるのだった…
© 2016 Marvel / ©Disney
出演はクリス・エヴァンス(Christopher Robert Evans)、セバスチャン・スタン(Sebastian Stan)、ロバート・ダウニー・Jr(Robert Downey Jr.)、スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Ingrid Johansson)、アンソニー・マッキー(Anthony Mackie)、エリザベス・オルセン(Elizabeth Chase “Lizzie” Olsen)、ジェレミー・レナー(Jeremy Lee Renner)、ポール・ラッド(Paul Rudd)、ドン・チードル(Donald “Don” Frank Cheadle Jr.)、ポール・ベタニー(Paul Bettany)、チャドウィック・ボーズマン(Chadwick Boseman)、トム・ホランド(Thomas Stanley Holland)、エミリー・ヴァンキャンプ(Emily VanCamp)、ダニエル・ブリュール(Daniel Brühl)、マリサ・トメイ(Marisa Tomei)など。
タイトルには「キャプテン・アメリカ」とついているが…
2015年公開の「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の話があってからの「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」。ヒーロー同士が仲間割れを起こしバトルになる。「アベンジャーズ」のタイトルシリーズとしてならこの映画はすんなり納得したかも知れないが、いきなり本作を観るとモヤモヤとした気持ちになる。タイトルに「キャプテン・アメリカ」と冠していながらも見た目も内容もほぼ「アベンジャーズ」。全員が力を合わせて戦うコレといったパワフルな敵がいない(首謀者はいる)だけの印象。キャプテン・アメリカが確かにストーリーの中心ではあるが、スティーブ(クリス・エヴァンス)は親友であるバッキー(セバスチャン・スタン)を守るというエゴだけが目立つ。
気持ちは分からないでも無いがヒーロー達(アベンジャーズ)のリーダーであるキャプテン・アメリカらしくなく描かれている。まったく個人的な考えだけで行動し、事態がややこしくなっている。アイアンマンであるトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)が至極まっとうに見えてくる。初めから最後まで、あらすじにもあるような「ふたつの絆で揺れるキャプテン・アメリカ」には見えない。本来ならこういう事態になることも予測でき、もっとスティーブの内面的な葛藤があったはず。それが全くと言っていいほど映画では描かれていないので、ただのキャプテン・アメリカの身勝手なエゴの暴走にしかみえず最後まで印象が悪い。
スパイダーマン、ブラックパンサー、アントマンが登場
本作は「アベンジャーズ」ではないのだが、様々なヒーローが集結してバトルになる。「アベンジャーズ」なら共通の敵に向かって一致団結し戦うのだが、本作は仲間割れしたヒーロー同士のバトル。これが本作最大の見せ場のはずだったのだが…見た感じはただの“どつき合い”。それぞれの特長を活かして“魅せる”戦いかと思いきや、意外とそうでもない。映画って群衆同士で戦うとどうも大ざっぱになる。スパイダーマンとブラックパンサー、アントマンは“マーベル・シネマティック・ユニバース”に初登場のせいか、一番それぞれの特長を活かした戦い方な気がする。それでもスパイダーマンとアントマンはほぼお笑い要因。
結局一番印象に残ったのがロバート・ダウニー・Jrの若かりし頃
オープニング間もなくしてトニー・スタークが大学で演説をしているシーンでバーチャル・リアリティを用いて自身の若い頃と両親の話をしている。そのシーンに登場するトニー・スタークの若い頃の映像。「こんな(ロバート・ダウニー・Jr)に特長がそっくりな役者よく見つけたな」と思っていたら、実は「本人が若かったら…」ということで、ロバート・ダウニー・Jrが若かりし頃に出演していた映画を参考にCG再現で作られていた。凄いな。一枚の写真くらいならフォトショップ(画像処理ソフト)でなんとかなりそうだが、動画でこれを再現するとは。違和感がない事が逆に「違和感」であり、少し気持ち悪い。
本作に続くマーベル系ヒーローの話の流れと各キャラクターの関係性は、本作を観ておく方がいいと思うが、この映画自体が面白いかどうかは私個人の感想としては「やや重」でスッキリしない。ヒーロー映画を見る醍醐味である爽快でスッキリとしたイメージよりも、モヤモヤとした感情だけが残った。DCコミックス系ヒーローならこういうのもアリかも知れないが、マーベル系でこれをやられると「何か違う」と感じてしまう。
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」は現在(2018年6月11日時点)、Amazonプライムビデオ、U-NEXT共に有料レンタル版のみ。NETFLIXは登録されていない。唯一「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」を無料で視聴できるのは加入者に毎月1200ポイントが自動で加算されるU-NEXT。そのポイントを使って観るしかない(シビル・ウォー/キャプテン・アメリカで432ポイント)。月額利用料は他のVODと比べて少々高いが、毎月1200ポイントが加算されるので観たい映画は登録されてさえいれば「実質無料」で観ることができる。自動付加ポイントには期限があるので使わないと損。
AmazonビデオやU-NEXTを観るならスマホよりも、やはりFire TV(またはFire TV Stick)が使いやすい。自宅にネット(Wi-Fi)環境さえあればテレビに繋ぎ、後は画面指示に従うだけで簡単にセットアップは完了する。音声認識でも検索できて、NEWモデルのFire TVは4K HDRやドルビーアトモスにも対応している(Stickは未対応)。NETFLIXやhulu、DAZNをインストールすればこのデバイスで観ることができる。Wi-Fi環境がない、もしくは、通信速度を安定して上げたいなどの理由で有線で接続するには別途アダプタが必要なので注意。
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