以前に、メイン(フロント)スピーカーのJBL S3100をバイワイヤリング接続した際にスピーカーケーブルをCANARE(4S8) 4芯スピーカーケーブルに交換した。このスピーカーケーブルは特別高価なものでも無いが、しっかりした作りで音にヘンなクセも付かないので気に入っている。普段、リビングにケーブルをそのまま這わせるワケにもいかないのでモールを使用してケーブルを隠しているのだが、以前にケーブルを交換した際にフロント用のケーブルがCANARE(4S8) 4芯スピーカーケーブルによって太くなってしまった。その為モールにギッチリと収まったケーブルのせいで実はあの時、写真では取り外して見えていないがサブウーファーのケーブルが収まらなくなってしまっていたのだ。
CABLECRAFT音光堂製作のCANARE L-4E6S RCAケーブルを購入
現在のサブウーファーのケーブルもそこそこ良いモノで太い。オーディオテクニカの「DVD LINK PCOCC AUDIO CABLE」。PCOCCとは「Pure Cupper Ohno Continuous Casting Process」の略で要するに高純度の銅を使用したケーブル。現在はPCOCC自体が製造されていないので入手困難なケーブル。当時からケーブルに無頓着だったので、そうとは知らずに購入したもの。正確な価格は覚えていないが3メートルで2千円代だった気がする。「ちょっと良いケーブルなのかな」と少し奮発して購入した覚えがある。
「DVD LINK PCOCC AUDIO CABLE」ケーブルをノギスで測ったら6.3ミリ程。6ミリジャストではなかったのか…。CANARE L-4E6S RCAケーブルは6ミリジャストなのでその差は0.3ミリ。このたった0.3ミリのせいで他のケーブルと干渉しモールに収まらない。仮で他の6ミリジャストのケーブルをモールに入れたら何とかギリギリおさまったので、これなら問題ないだろうと「CABLECRAFT音光堂」が製作・販売するケーブル径6ミリ(フロントスピーカーは8ミリ)のCANARE(カナレ)を使用したRCAケーブル(4メートル)をAmazonで購入。
CANARE(カナレ)ケーブルは前回メインスピーカーで使ったので音にクセがつかないのも既に検証済み。価格の割にしっかりしていて気に入っている。そのCANAREケーブルを使ってRCA端子(REAN/NEUTRIK NYS352G)を両側に付けたケーブル。発注を受けてからCABLECRAFT音光堂がケーブルの長さをカットしてRCA端子をハンダ付けで製作し発送してくれるとても親切な販売会社。MOGAMIやBELDEN、その他のケーブルや、自作用パーツも取り扱っている。
ケーブルを取替え、サブウーファーの音出しチェック
ケーブルを取りかえてモールにも収まり再びリビングはスッキリ。そして、音出しチェック。
ウン、変わらない。比較的安価なサブウーファーなのでケーブルごときで音が変わる様なシビアなモノでもないのかもしれない。そもそもサブウーファーは爆音で鳴らすものでもないのでバスドラムや爆発音の音のスピード感は微妙に違いを感じるが、ドンという音質そのものの違いは分かりにくい。そして今回の交換でスピード感の違いすら分からなかった。私が分からないだけで耳がいい人はそれでも音質やスピード感の違いが分かるのかもしれないが、映画の音ではさらに違いが分からない。それにしてもCANAREは相変わらず値段の割に見た目にも安心できるしっかりとしたケーブルだ。少しずつ他のRCAケーブルもこのケーブルに変えて統一していきたい。
ダウングレード…と、言うよりも
今や入手困難で価格が高騰し、貴重なPCOCCケーブル。銅の純度からいえば実質ダウングレードのはず。ケーブル交換した目的が、音質に不満があっての改善などではなく、リビングの端とはいえ床を這わせたケーブルをモールに収めてスッキリさせ、どうせ交換するなら既に使ったことがある信頼できるケーブルにしたかったというのが今回のケーブル選択につながった。ダウングレードなのかも知れないが案の上、音の違いが分からなかったのでタイトルに付けた最後の「?」マークはその意味。
相変わらずケーブルに関しては人により様々。良くなったという人もいれば、悪くなった、変わらないなど様々な感想が出る。聴く日の体調によっても音の感じ方は違う。雑誌などを含めて他人の意見やインプレッションはそのまま鵜呑みにせず参考程度にとどめ、実際に自分で聴きいてそれに支払うだけの価値があるかどうか、また金額に納得できるかが一番大事。しかし、目的のケーブルを予めショップで試聴するのは現実的に難しいので、結局は購入するまで分からないという恐ろしさがある。
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