先月の半ば(6月12日)のブログに書いた。ジョン・コルトレーン(John Coltrane)の幻の音源(未発表の楽曲)を収録したアルバム「Both Directions at Once: The Lost Album」をAmazonで発注して7月9日以降に発送と告知しされていたが週末の6月30日に届いた。
2018年になってジョン・コルトレーンの新曲が聴けるこの幸せ。大袈裟に言うと時空を越えての新曲リリース。大人になってからアナログレコードは中古を漁るばかりで新品で購入することがなかったが、久しぶりに新品のレコードを手にした。やはりキズひとつ無い真っ新のLPジャケットを手にするとほどよい緊張感が漂いワクワクする。
プラスチック製のCDケースとは違い、紙ジャケットなので指のツメでジャケットにキズがいくともう元には戻らないので指の腹でしっかりと掴み慎重に開封。ジャケットを覆うシュリンク(コミック本とかでラップの様に密封している透明のビニル)を剥がさず取り出し口だけ切って扱う人もいるが私はジャケットの感触を味わいたいので全て破り剥がす。というかデラックス版は剥がさないと開かない。うぁ〜…懐かしいこのワクワク感。
「Both Directions at Once: The Lost Album」を実際に聴いてみて
未発表曲はいずれもコルトレーンらしさは勿論あるものの同時に少し迷いも感じたり、モノラル収録だったり、アルバムとしてのまとまり感は今ひとつな気がするが、そんなことより今新曲を聴けるこのアルバム・リリースを素直に喜びたい。
未発表曲のA面1曲目「Untitled Original 11383」より、私は同じくA面3曲目の未発表曲である「Untitled Original 11386(Take 1)」が個人的には良い感じ。しかし、1曲目の「Untitled Original 11383」も“入り”が複雑で天才的なコルトレーンらしさがあり、聴いていて嬉しくなる。そして何と言ってもB面2曲目(通しで6曲目)の「Slow Blues」とB面3曲目(通しで7曲目)の「One Up, One Down(Take 1)」が凄くいい。2曲とも未発表曲では無いがこの2曲はこれまで聴いてきたモノと違う。これは聴く価値ありだ。空気感まで漂ってくる2枚目に収録されているボツテイクを聴くと更に深いな〜。
紹介の商品は「UHQ-CD盤」以外、全て輸入盤(インポート)。通常CDの国内盤もあるようだがAmazonでは現在未登録。
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