ダウンサイズ,ホームシアター,プロジェクター

ダウンサイズ(原題:Downsizing)

アレクサンダー・ペイン(Alexander Payne)監督による2017年(日本は2018年)公開のコメディ映画。人口が増えすぎた地球規模の問題を解決するため、ある一人の学者が細胞を縮小し人間を14分の1に縮小する事に成功したため、ある夫婦もダウンサイズを決断するのだが…。というSFコメディ映画。宣伝ではやたら「13センチ」という言葉が押し出されている様に見えるが実際は14分の1に縮小するから、180センチの人間を「13センチ」にできると言っているだけで全員が一律13センチになるわけではない。日本版宣伝用のキャッチコピーが誤解を招く言い方になっているのは、どうやら主演のマット・デイモンのサイズを基準にしている様だ。

Blu-ray仕様:本編135分 アスペクト比:2.35:1
英語:7.1ch DTS-HD Master Audio、日本語:5.1ch Dolby Digital
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しかし、Blu-rayパッケージや映画ポスターなどのメジャーと並ぶマット・デイモンも13センチよりも低い(実際マット・デイモンが178センチだから12.7センチだがそれにも達していないように見える)というお粗末な仕上がり…。

面白そうな映画だったのでU-NEXTでポイントを利用して先週末に視聴。Blu-ray発売前に観ることができた。ちなみにレイティング「PG12」指定。

「ダウンサイズ」あらすじ

人口が増え続け、住みづらくなってしまった地球。
科学の進化によって、なんと人間を1/14に縮小する技術が発見された。
ネブラスカ州オマハに住む、いたって平凡な夫婦、ポール(マット・デイモン)と妻オードリー(クリステン・ウィグ)。
低収入でストレスの多い日々を送る二人は、大金持ちで、大豪邸に住めるダウンサイズされた世界に希望を抱き、13cmになる決意をする。
しかし、ミニチュア化したポールに待ち受けるのは予想外の人生だった…。

© 2017, 2018 Paramount Pictures.

出演はマット・デイモン(Matt Damon)、クリストフ・ヴァルツ(Christoph Waltz)、ホン・チャウ(Hong Chau)、クリスティン・ウィグ(Kristen Wiig)、ロルフ・ラスゴード(Rolf Lassgård)、イングヤルド・エッジバーグ(Ingjerd Egeberg)、ウド・キア(Udo Kier)、ローラ・ダーン(Laura Dern)ほか。

色々ツッコミたいところはあるが、目を瞑れば前半は面白い

基本がコメディ映画なので設定から何からメチャクチャなのは十分理解しているが、もう少しリアリティのある作りと見せ方をして欲しかったというのが正直な感想。研究発表でダウンサイズに成功した学者のユルゲン・アスビョルンセン医師(ロルフ・ラスゴード)が自らをダウンサイズして研究発表のステージ上で教壇に立つのだが、小さいのでピンマイク(医師にとってはデカい)に向かって喋っている。

ミニチュアサイズになったユルゲン・アスビョルンセン医師。普通サイズのピンマイクに向かって喋る。声は普通のまま…高くならいのか。

そこまではいいのだが、今どきにしてはメチャクチャ合成感がある。一昔前の映画の合成感。ライティングがおかしいのか同一空間にいる人物と合っていないから違和感を覚える。これなら随分昔の巨大なオジサンが出てくる「丸大ハンバーグ」のCM(♫ハイリハイリフレハイリホ〜って歌ってるやつ)とあまり変わらない。しかもあのCMは鏡を使ったアナログ合成でフィルムに一発撮りされている。今の様なCG合成ではないから凄い。…話が逸れそうだ。

U-NEXTで見る際は、予め言っておくと医師が発表の際、医学的に説明しつつスライドでミニチュアになった人間(男性)の裸全身を映し出すがモザイク無しバージョンだった(字幕版。変更されるかも)。医学的な発表で説明しながらなので特に何も思わなかったが、日本版Blu-rayは恐らくモザイクかボカシだらけになるのだろう。しかしそれが反って卑猥に見えそうだ。

ダウンサイズ後にも持っていきたい思い出の品は赤い箱に。ポール夫妻は結婚指輪も入れた。

赤い箱の思い出の品がそのままトラックの荷台となりダウンサイズ後の新居に届く。先ほどの指輪を肩に担いで運び込む配達の人。

前半は面白いが後半は…

小さくなるという設定とそれに付随する価値観は面白い。環境問題にも注目させ、人間のダウンサイズは現在の地球環境の問題を解決するための最前の手なのかもしれない。しかし、そういう前半で通常サイズの人間とミニチュアサイズになった人間が絡むまでは面白かったのに主人公のポールが小さくなったとたん、映像の世界がミニチュアサイズ側一辺になり、通常サイズの人間がほとんど登場しなくなる。通常サイズの人間とどう絡むのかを楽しみにしていたたけに残念だった。

ダウンサイズした時、施設で初めての食事。看護師さん鉄板の持ちネタ。そりゃウケる。

ミニチュアにしては良くでき過ぎている家具や小物や道具がすべて通常サイズと変わらなく見えるので(実際そうなのだが)、ミニチュア感がほとんど感じられないのだ。上記の看護師が持っているクラッカーや、普通サイズのバラの花が巨大花の「ラフレシア」並みにデカかったり、巨大な普通サイズのテレビが映画館のスクリーン並みにデカかったりする等もあるが期待するほど出てこない。あとは普通の人間サイズと変わらないように見えるものばかり。そんなミニチュア用の道具や家具をどうやって作ったのかなどはコメディ映画として我慢しても、通常サイズと何ら変わらなく見えてしまうのは「この映画ならでは」感が薄らいでしまう。

こんなミニチュアならではの映像がずっと続くと思っていたのだが…。

映画の見始めと見終わった後では違った

映画を見終わってから「あぁ、そういうことが言いたい映画だったのか」と分かったが、コメディ映画として見始めの期待感、そして後半になってからの「んん?」感。主人公のポールがミニチュアサイズになってからはポールという人間の人生物語に話がシフトしていく。ここで一旦頭を切り換えて観なければならない。そして映画は後半に突入し最後クライマックスでもうひとつ頭を切り換えさせられる。

これはどっちの世界?と思ってしまうほど普通サイズと何ら変わらない映像。

ミニチュアサイズという人間を通して人生を考えさせる映画のなのかも知れないが、前半は環境問題や社会問題にも絡めてそれなりに面白く作っておいて、ポールがミニチュアになった途端に「さあ、人生とは何かをこの映画を観て考えろ」と投げられても、急には頭を切り替えられない。しかも、そんな後半は「別にミニチュアサイズでなくても話は作れたのではないだろうか」と思ってしまうほどダウンサイズした意味が感じられなかったので個人的にはかなり消化不良。

 


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前半の面白さを後半までつなげて欲しかった。コメディならコメディなりの作り方で徹底してしまえば良かったのにと思ってしまう。

ミニチュア人間になってからの苦労や楽しさ、苦しみや気楽さを見せて、映画を見終わった観客に自分ならどっちを選択するか問いかけるような映画づくりなら最後まで面白かっただろうに、何か妙に説教くさいのだ。結局ミニチュア人間という面白い設定を使って何がしたかったのだろうと疑問だけが残ってしまった。


「ダウンサイズ」は現在(2018年7月4日時点)、Amazonビデオでは有料レンタル、U-NEXTでポイントを使って視聴できる。NETFLIXは登録されていない。U-NEXTは毎月自動的に1200ポイントが付与されるので、それを使えば新着映画を実質無料で視聴できる。ポイントは期限が過ぎると失効されるので使わないと損。

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AmazonビデオやNETFLIX、U-NEXTを観るならスマホよりも、やはりFire TV(またはFire TV Stick)が使いやすい。自宅にネット(Wi-Fi)環境さえあればテレビに繋ぎ、後は画面指示に従うだけで簡単にセットアップは完了する。音声認識でも検索できて、NEWモデルのFire TVは4K HDRやドルビーアトモスにも対応している(Stickは未対応)。NETFLIXやhulu、DAZNをインストールすればこのデバイスで観ることができる。

※Wi-Fi環境がない、もしくは、通信速度を安定して上げたいなどの理由で有線で接続するには別途アダプタが必要なので注意。


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  1. 2018年 9月 18日
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