「レッドバンド予告編をYoutubeにアップロードするつもりが、誤って本編をアップロードしてしまった」というニュース。こうして話題にする事を狙ったソニー・ピクチャーズの新たな宣伝方法かと思った。イヤ〜…「誤って」ではないだろう〜。予告編ではなく1時間30分程もある本編をアップロードするのには時間がかかるから誰だって気づく。アップロードボタンを押してから席を離れたのだろうか。
レッドバンド予告編とは、アメリカ映画業協会(MPAA)のガイドラインに沿っておらず認可を受けていないため、年齢制限付きインターネット公開のみとなる予告編。予告編冒頭の赤い色の画面が表示されるのでそれと分かる。映画「デッドプール」でもレッドバンド予告編があった。
誤ってアップロードされた映画は2017年にドイツで公開された映画「Khali the Killer」。DVDとデジタル配信開始となったことを宣伝する予告編をアップロードしようとしてうっかり本編をアップロードしたと…。
動画は5時間程放置された後に現在は削除されているものの、その後ソニー・ピクチャーズ公式アカウントからは本来の予告編すらアップロードされていない。予告編が気に入らなかったのかどうか分からないが、その辺りが「狙ったのではないか」と疑われるところ。
Photo by GIZMODO.UK
映画はドイツで2017年公開のジョン・マシューズ(Jon Matthews)監督によるもの。イーストロサンゼルスでヒットマンをしていた主人公のハリ(リチャード・カブラル/Richard Cabral)がヒットマンとしての仕事を辞めることを決めた後に、祖母の終末期ケアのお金を工面するため、最後の1つとして仕事を取ることにした。しかし、そのターゲットに情が移り彼は厳しい選択を迫られる。という、あらすじらしい。(IMDbより自己翻訳)
この映画、ドイツの劇場公開時には話題にもならず、IMDbによると今年、2018年8月にはアメリカで劇場公開される予定だと。現在既にIMDb上で点数も付けられているが10点満点中の3.6点。ソニー・ピクチャーズとしても「なんとかアメリカ劇場公開に向けての話題作りと、DVDやデジタル配信で売らなければ」と思っていたに違いない。結果的にはこうして私もブログで宣伝の片棒を担いでしまっている。
今回のこのニュース…仮に自分が楽しみにしている映画だったらどうなるだろう。偶然見つけて見るか見ないかと言われれば、劇場で観たい映画なら恐らくYoutubeでは見ないだろう。しかし、劇場に観に行かない(行けない)映画なら…見てしまうかも。内容によっては後のBlu-rayやDVDなどの購入が微妙になる。
今回、アップロードしてしまった社員は今頃どう思っているだろうか、「やってもーた…」と落ち込んでいるのか、「これだけ話題になっている!よしよし…」とほくそ笑んでいるのか。
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