デッドプール,ホームシアター,U-NEXT

デッドプール(原題:Deadpool)

2016年公開のティム・ミラー(Tim Miller)監督による、マーベル・コミックのヒーロー実写映画。一応「X-MEN」シリーズとするヒーロー映画だがコメディ映画。そして珍しく「R指定(R-15)」。子供には見せられない。とにかく言葉もやることも下品で、刺激強めの殺傷と流血でグロく、リアルではないがSEX描写もある。ある意味型破りなヒーロー映画で「これを“ヒーロー”と呼べるのか?」と思うような動機で行動する。常にふざけた感じで戦うが、ほぼ不死身なのでメッチャ強い。魅力的に見えるのはこのギャップだろう。デッドプールが「X-MEN」シリーズの1つであることはセリフ上で使われる会話や登場するキャラクター(コロッサス、ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド)で具体的に知らなくても何となく分かる。

Blu-ray仕様:本編109分、2.35:1
英語:7.1ch DTS-HD Master Audio、日本語:5.1ch DTS デジタル・サラウンド
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下品でおふざけが過ぎるので、こういうのをを嫌う人もいるだろう。アメリカのふざけたコメディ映画ってパターンとして大体似ている。血しぶきや肉片が飛ぶ。ゲロを吐く。ケツが何らかの災難に遭遇する。そして、とにかく早口気味によくしゃべる。

今回はU-NEXTのポイント利用で鑑賞したので、画面アスペクト比がビスタ(16:9)サイズになっている。

「デッドプール」あらすじ

かつて特殊部隊の有能な傭兵だったウェイドは、ある日、末期ガンと宣告される。謎の男にガンを治せると聞かされ、彼は連れていかれた施設で治療に臨むが、そこでは余命わずかな者たちが人体実験を施され、戦闘マシンとして売られるという恐ろしいプロジェクトが進んでいた。ウェイドも実験によって改造され、どんな攻撃を受けても回復できる肉体を手にするが、醜い姿になり施設から脱走。元の自分に戻り、愛する女性と再会するため、自作のコスチュームで「デッドプール」となった彼の戦いが始まる!

TM and © 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. © Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

出演はライアン・レイノルズ(Ryan Reynolds)、モリーナ・バッカリン(Morena Baccarin)、エド・スクライン(Ed Skrein)、T・J・ミラー(T. J. Miller)、ジーナ・カラーノ(Gina Carano)、ブリアナ・ヒルデブランド(Brianna Hildebrand)、ステファン・カピチッチ(Stefan Kapičić)[声]など。

主役のデッドプールをつとめるライアン・レイノルズは実写版「グリーン・ランタン」でも主役のヒーロー“グリーン・ランタン”役をつとめている。マーベルとDCの両ヒーロー役を演じていることになる。これってどうなの。

映画初っぱなから飛ばしまくる

オープニングからおふざけが始まっている。凄いな。出演や脚本、監督などを映像と共に文字も合成して流すのだが、それが名前では無く揶揄した言葉。その添えられている一言が、恐らく映画館では笑いを誘っているのだろう。オープニング映像で「グリーン・ランタン」の様な人物が写っているトレーディングカードが映っている(流石に胸のマークが無いなどそのままではない)。

オープニングの出演者やスタッフの紹介からおふざけ。ふざけたオープニングのCG合成もさりげなく凄い。

恋人が娼婦というヒーロー像

デッドプールはオープニング間もない戦いで自ら「この映画はラブストーリーだ」と言っているので、私は賛成しかねないが仕方なくジャンルをラブロマンスにも入れた。しかも恋人は高級娼婦。確かに娼婦と結ばれる映画として「プリティー・ウーマン」などがある。

しかし、ヒーローが主役の映画としては娼婦が恋人というのは余り見ない関係だが、「デッドプール」はこういうヒーローだから「らしく」、「アリ」になる。1年を通してSEXしている様子をイベント毎にふざけた表現をしつつ、とても2人相性良く見える(ほぼ2人の顔と顔の動きだけで表現しているので肝心な部分が見えないぞ!)。恋人ヴァネッサ役のモリーナ・バッカリンもキュート。モリーナ・バッカリンは、後で気づいたがTVドラマ「メンタリスト」で結婚仲介業として出演していたあの曲者の人だった。

ヴァネッサ役のモリーナ・バッカリンもおバカ映画でキュートに見える。「メンタリスト」出演の時とは大違い。

デッドプールになる前のウェイド。2人とも真剣な目で見つめ合っているが、ダサいクリスマスセータを着て下半身はスッポンポン。

グロいよ、下品だよ、バカだよ、強いよ

デットプールの容赦の無いやり方に目を背けたくもなるが、その破天荒な戦いぶりに目が釘付けにもなる。ヒーローものの映画って豪快に吹っ飛んだり、打たれたりするのは日常茶飯事なのだが、この映画はR-15指定なだけに、それに血や肉片が伴う。R-15指定はそこの部分。簡単に首は飛ぶし、刺しても血がボタタタタと。銃で打っても見えるのは血だけじゃない。そうして「ギャッ」となってバタバタと倒れていくのを観て笑えたり、スカッとするのかと不思議に思うが、アメリカ人は好きらしい。豪快でド派手なケンカの延長線上なのかな。感覚の違いがエグい。

オープニング。タクシーで悪い奴を懲らしめに向かうデッドプール。後部座席で暇をもてあます。

デッドプールもスキだらけ。敵を倒したら取り敢えずしゃべったり、おどけたり、躍ったり。その間に自分もやられる。バカだろ。でも不死身だからへーきなのだ。そして、ふざけているが身体能力がメチャクチャ高いから人間の敵なんて小馬鹿にしながら殺していく。そんな不死身の身体を手に入れた(無理矢理だが)は痛みの感覚が無い敵と戦う事になる。不死身人間(ミュータント)と痛みを感じない人間(ミュータント)だからもう戦うとムチャクチャなのだが笑っていたりするので狂気じみて見える。破天荒な戦いぶりとヒーローらしさのかけらもないデッドプール。オチの段階でそれを象徴するようなことを実行する。この目が離せなくヒーロー映画はなんなんだ。

オープニング間もない高速道路での戦いが壮絶でグロい。カッコいいけどグロくてブログに載せられない。

2018年6月1日、間もなく続編の「デッドプール2」が公開される。日本でのレイティングは変わらずR-15。マーベルは今やディズニー傘下なだけにソフトになるかと思ったが、変わらずハードな内容なのだろうか。私はこれを映画館に観に行くことはないが、Blu-rayが発売されたら絶対に観てしまうのだろうな。

 


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好きな人はメチャクチャ面白いと思うかも知れないが、不快な人はとことん不快に思う賛否両論なヒーロー映画。他の「X-MEN」ミュータントのネタを持ち出す会話のパロディは面白いが無意味なグロテスク表現が好きではない。アクションも面白く、メチャクチャ強いのに下品。かと言って黙って戦うとX-MENの他のキャラクターよりも特殊能力が「不死身」なだけに地味。やっぱりその地味さを補うのは、このふざけたキャラクター性が必要なのだろうなぁ。困ったキャラクターだな。デッドプール役のライアン・レイノルズがコメディ映画にも出ている役者なのでなかなかの板付きっぷりでデッドプールのキャラクターに合っている。不快だが面白い映画。映画的なグロ表現に耐性のある人でヒーロー映画が好きな人は観る価値あり。

「デッドプール」は現在(2018年5月28日時点)、U-NEXTに登録されているので「見放題」ではないが月々もらえるポイントで観ることができる。しかも現在は2018年6月14日まで216円(216ポイント)で観られるセール期間中。期限があるのでお早めに。Amazonプライムビデオには登録されていないのでレンタル版のみ。NETFLIXは現在登録されていない。

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U-NEXTやAmazonビデオを観るならスマホよりも、やはりFire TVが使いやすい。自宅にWi-Fi環境さえあればテレビに繋ぎ、後は画面指示に従うだけで簡単にセットアップは完了する。音声認識でも検索できて、NEWモデルのFire TVは4K HDRやドルビーアトモスにも対応している(Stickは未対応)。NETFLIXやhulu、DAZNをインストールすればこのデバイスで観ることができる。


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