マランツのAVアンプ、SR8012購入キャンペーンの応募で送られてきたAudioQuest(オーディオクエスト)製の総額48,081円(税抜)相当のプレゼント「音質チューンアップキット」。高級HDMIケーブルと高級電源ケーブル、そしてUSBノイズフィルターの3点セットだ。先日は高級HDMIケーブル「AudioQuest HDMI Carbon」を紹介したが、残念ながらケーブルによる違いが私の耳では判断できなかった。今回は高級電源ケーブルの「NRG-X3」をSR8012に実装してみる。
プレゼント其の2「NRG-X3」(1.8m)
公式サイトによる価格表では12,381円(税抜)。普段は特に何も考えず購入機器に附属の電源ケーブルを使用しているので、単品の電源ケーブルだけでこの価格ということに衝撃を受けるが、世の中にはこれよりもずっと高額なそれこそウン十万円もする電源ケーブルも存在する。初めて観たときはケタを間違えているのかと思った。
普段は決して手を出さないであろうこういったチューンアップ類では結構興味がある部類。ピュアオーディで真空管アンプを使うようなアナログの世界では影響があるのは何となく納得できるが、基本的にはデジタル処理されてしまうAVアンプに電源ケーブルで音質が変わると言うのはいささか“眉ツバ”モノだが…。内部にあるDAC(Digital Analog Converter)チップでアナログ変換された後に電源ケーブルによる影響が全くないとも言えない。
フラットディスプレイ、オーディオ機器のグレードアップに推奨
3ピンプラグ モールド一体成型タイプ。
コールドウェルド接合コネクター
導体径:3x15AWG 螺旋状配置
導体 : セミ・ソリッド・ロング・グレイン・カッパー(LGC)
こういう音質改善の電源ケーブルなら当然なのだろうが、完全に油断をしていたため「3ピンプラグか!」と、慌てて2ピンプラグへの変換アダプタを購入する羽目に。
そして、買いに走ったのがコレ。
「ORB(オーブ) HP-32P」3Pから2Pへ変換するプラグ。普通に市販されているプラグに比べ1,800円(市場価格で1,500円程)とかなり高価。一般的な3Pから2Pへの変換プラグならせいぜい300〜500円程度で手に入るが、その価格の3倍以上もする。それにしても随分と贅沢なプラグだがこの価格くらいなら何とか出せる。商品にも“ハイエンドオーディオ用変換アダプタ”と書いているくらいなので「ここで普通の変換プラグを使ってしまってはこの電源ケーブルを使う意味がないのでは…」との思いでやむなく奮発。
導電部に高純度金メッキを施したオーディオ用変換アダプタ
HP-32Pは、通電部に高純度金メッキ処理を施し、接触抵抗の低減と接触信頼性を向上した3P-2Pコンバージョンプラグです。
音質を追求しカスタムされたオーディオ用電源ケーブルは、一般的に3Pプラグが使用されています。しかし家庭用壁コンセントは通常2Pであるため、オーディオ用電源ケーブルを使用する為には、壁コンセントを3P(UL規格)タイプに交換するか、3P→2P変換アダプタを使う必要があります。
HP-32Pは音質劣化を最小限に抑え、通常の2P壁コンセントが付いたご家庭でもオーディオ用電源ケーブルをお楽しみ頂けます。
こんな事にチマチマとお金を使うくらいならいっその事、壁コンセント自体を3ピンコンセントに替えた方が良いのではないかと思えてくるが、電気工事士の資格なども持っていないのでコンセントの工事費用を考えると、そう簡単にもいかないのが現状。なので今回はこの変換アダプタで対応するしかない。
購入した変換プラグはコンセントのコールド(アース)側とホット側に向きを正しく差し込まないと、入らない様になっている。コンセントはよく観るとアース側の穴が若干タテに長い。その長さに合わせてプラグの幅も変えている。だからコンセントのホット側にプラグのアース側が入らない様になっている。普段コンセントに家電製品の電源ケーブルを差すときは、私も含めたほとんどの人が何も考えずにプラグをコンセントに差し込んでいると思う。しかし、こういった極めて電気信号をデリケートに考えるオーディオの世界ではきちんとアース側とホット側を区別してコンセントを差すことを推奨しているのでこのような仕様になっている。
電源ケーブルを差し替えてみた
SR8012に附属されていた電源ケーブルを抜き、プレゼントされた1万円オーバーの電源ケーブル「NRG-X3」を差し込み、電源を入れて音楽も映画もこれまで通り“何も変わらず”楽しく観て聴いてしまった……のでショック。「え?もっと、こう、何かあるやろ?」と思ったが結果、何も変わらず。やはりデジタルでは何も変わらないのか、もしくは3ピンを2ピンに替えてコンセントに差したことにより無意味になったのか。それとも微々たる変化であって、普段は気づかない程度の事なのかも知れない。私が変わっていないと思っているだけで実は変わっているのかも知れないが、どちらにしても自分で変化を感じられていないため悪くなっているとも思えない。
天井知らずのピュアオーディオのアンプなんてまだ手を出していないから、今はAVアンプをオーディオアンプ代わりに使用している。ピュアオーディオ用のアンプなら今回の電源ケーブルの変更により何か変化を感じるのかも知れない。そもそも専用ルームでもなく、しっかりとシビアに計算してセッティングされたスピーカー配置でもない環境で、小手先の高級ケーブルを使ったところで我が家のシステム上、激変するほど音質向上なんて虫のいい話があるはずはないのだ。我が家のシステムにとっては「豚に真珠」の状態。やはり高級電源ケーブルを使うにあたっては、それに見合うアンプ、スピーカーシステムやセッティングが必要なのだろう。
電源コンセントからのノイズがあってもAVアンプがそのままノイズごと受け入れてサウンドや映像の処理をするとも思えない。もしそのようなことがあるなら映像が乱れたり、サウンドに「ザー」といった音が混じっていたりすることもあり得るだろう。当然本体内部では何らかのノイズ対策は施されているはず。それが高級な電源ケーブルを導入することによってさらに改善されるなら利用価値はあるだろうし、もっと言えば家のコンセントから見直さなければならい。しかし、これまでも映像のビビリや乱れもなく、無音の時はアンプを最大ボリュームに上げても静寂でヘンなホワイトノイズの様な音も聞こえたりはしていない。そのせいなのか、この「NRG-X3」に替えたところで私には何も変化は見つけられなかった。
それでも先日の高級HDMIケーブル同様、附属の黒いコードより赤い「aq」のブランドロゴが付いたプラグは誇らしく見えるので、満足・満足。
※下の紹介写真とは異なりケーブル外皮は記事内の写真同様PVC仕様なのでご注意。
現在もSR8012購入キャンペーンの続編をやっている。「普段恐ろしくて手が出せないが、プレゼントでもらえるなら高級ケーブルを試してみたい」と言う方は抽選ではないので確実にもらえるこの機会に。
現在のキャンペーンの対象期間は2018年9月28日(金)~2019年1月6日(日)まで 。
【応募締切は2019年1月15日(火)消印有効】
↓「SR8012 購入者限定 Audio Quest ケーブルプレゼントキャンペーン」↓
http://www.marantz.jp/jp/News/Pages/CampaignDetails.aspx?CPID=30
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