先日購入したゲーム機、Nintendo Switchをプロジェクターに映して遊んでみた。130インチもの大迫力な画面でゲームは一層面白いかと思いきや、改めてシビアな操作が必要なアクションゲームやシューティングゲームなどは遊べないことをハッキリと体感した。
プロジェクターのBenQ HT3550への映像入力から出力までの時間差(入力遅延)はどこか海外のフォーラムで見た記憶があるのだが、60ms(0.06秒)位とシビアなタイミングを必要とするゲームに対しては厳しく、遅延時間が長いと言っていたのを覚えている。反応速度を必要とするアクションゲームやシューティングゲームにこのプロジェクターは全く向いていないということだが、60msの遅延があると言われても実際どれほどの感覚なのか素人感覚ではピンとこない。ただ130インチの大画面でのゲームプレイは実用的ではないけどロマンがあるよなぁ。
現在は低遅延のプロジェクターも販売されているのでゲームをプロジェクターの大画面でプレーしたい人はそちらを検討する方がいい。また、テレビやプロジェクターによっては「GAME」モードが備わっているものもある。余計な映像出力処理を省き、なるべく入力遅延を短くするモード。遅延がなくなるわけではく、“そのモニターにとっての最大低遅延モード”と捉えた方がいいだろう。ただし、モニターによっては表示処理ではなく、あくまでも“色味”の事だけをいっている場合もある。
A/Vアンプを通してプロジェクターにつなぐとさらにラグが…
今のゲーム機ってごく当たり前にHDMIでモニターと接続できるのでプロジェクターへの出力はとても簡単。私の場合はA/Vアンプの空いているHDMI入力端子にNintendo SwitchからのHDMI出力ケーブルを挿すだけでプロジェクターに映像が映る。
冒頭でも述べた通り、プロジェクターの入力遅延と、さらにA/Vアンプへの入力からプロジェクターへの出力もプラスされトータルの入力遅延はさらに大きくなった気がする。体感的に操作と画面反応にラグを感じるので、高フレームレートを必要とするFPS(一人称視点のシューティングゲーム)系などのゲームはさすがに致命的になるので難しいと思うが、意外とぬるめのシューティングゲームくらいなら問題無くプレーできる。ちなみに「APEX」や「フォートナイト」などFPS系ゲームは遅延の問題もさる事ながら、プロジェクターでのプレーは完全に不向きだ。画面がデカ過ぎて全体を視界に捉えきれず敵を発見しにくい。
EPSONの液晶プロジェクターEH-TW6600でも試してみたが、入力遅延はBenQ HT3550よりさらに悪かった。トータルとして完全に操作からワンテンポ遅れて操作キャラクターが動くイメージになる。
いずれのプロジェクターでも、懐かしのファミコンゲーム「スーパーマリオ」は笑ってしまうほど全くダメだった。A/Vアンプを通したプロジェクターの映像に若干の遅れがあるのでシビアなボタンのタイミングと合わずにジャンプが確実に遅れてしまう。ギリギリでジャンプしようとすると必ず下に落ちてゲームにならなかった。
シビアな操作が必要無いRPG系のゲームなら全く問題無くプレーできる。「Pokémon LEGENDS アルセウス」などもシビアな操作が必要無いので大画面でオープンワールドの世界を堪能できる。ゲームの世界に入り込んだような没入感で遊べるので、むしろ携帯画面やテレビよりもプロジェクターの方が面白く感じるほど。こういう“じっくり系”のオープンワールドゲームはかなり楽しい。「モンスターハンター」なんて楽しそうだけど、あれってシビアなタイミングでの操作が必要なのかな?プロジェクターで遊んだら迫力がかなりありそうだけど。
サラウンドに対応したゲーム機ヤバいな…スンゲー音が鳴る
今のゲーム機ってサラウンドに対応している。Nintendo Switchも5.1chサラウンド出力に対応しているので、A/Vアンプに繋げばゲームによってはサラウンド音声でゲームが楽しめる。サラウンド対応のヘッドホンで擬似サラウンドもいいのだろうけど、やはりリアル配置されたサラウンドスピーカーから直接音が出ると臨場感が半端ない。ただし、手軽さは全くないし、FPS系のゲームで勝つためにはやらない方がいい。かすかな音も結構頼りにして周囲を注意しながら進めるので、スピーカーよりもやはりヘッドホン(密閉型)の方がいいんだよね。
購入して隙間時間に遊んでいる「Pokémon LEGENDS アルセウス」も5.1chサラウンド対応なので前後左右から音が出力される。お試しでダウンロードした人気のFPSゲーム「APEX」などは自身が操作するキャラクターの向きによってリアルタイムに音が移動するので面白い。
「Pokémon LEGENDS アルセウス」ではゲーム内の環境音は各スピーカーを使って出力されるが、「APEX」のようにキャクターの向きによって音がリアルタイムに移動することはなかった。ポケモンの鳴き声はフロントスピーカーよりも、むしろサラウンドスピーカー側から強く出力される仕様の様だ。ゲーム内の環境(空間)によってポケモンの声やSEにリバーブがかかったりするのもよく出来ている。重低音が響くバトル中のゲーム音はいい。BGMも結構かっこいい曲が多い。
勿論、Switch本来の特徴でもある携帯モードはゲームを手軽に遊べるが、たまにはプロジェクターの大画面でゲームをするのも楽しい。最大でフルHD出力だが、昔よりもグラフィックが格段に向上しているのでプロジェクターでプレーしても画面がボケた拡大にならずクリアに映る。甥っ子など子供達は大画面でプレーできるゲームに大興奮間違いなし。「どや!どや!凄いやろ!」と鼻高々のウザいオジさん全開になってしまいそうだ。子供用としてゲームソフトを買うほどお人好しではないので各自ソフトは持ち込みで頼む!
定価は税込み37.980円なので、それ以上なら転売の可能性があるので買わないようにしよう。最近はだいぶ落ち着いてきた。下のリンク先はAmazon出品&発送なので正規で間違いないはずだが、売切れの場合があり。
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