※こちらの記事は2017年9月時点での、第2世代Fire TV Sickについての記事です。Fire TVシリーズの安定通信についてはイーサーネットアダプタの記事が参考になると思うので下の同ブログ内関連記事をご覧ください。なお、ブログ「家キネマ。」でFire TVデバイスに関しては現在Fire TV Cubeをメインに扱っています。
ネットワーク環境、Wi-Fiルーターに関しては下の関連記事をご覧ください。
ブログ「家キネマ」が、何かの参考やヒントに繋がれば幸いです。
先月お試し期間も終わり、今は有料でAmazonプライムに加入している。試用期間の間に時間の許す限り映画やドラマを見てきたが、これで ”年間” 3,900円(税込)は月に換算すると325円(税込)になり、他の動画配信サービスと比較しても安い。
これまでお世話になったツタヤディスカスはもう新たにリストにレンタルソフトを加えていないので現在リストアップしているレンタルソフトが全て発送されれば、無料会員(都度課金)に変更するつもりだ。現在は「定額レンタル8」から「定額レンタル4」にプランを変更し、月に新・旧作ソフトが4枚まで借りられるが、1度に借りられるソフトは2枚まで。それで毎月1,008円(税込)は、やはり高すぎると言わざるを得ない。
Contents
Amazonプライムビデオ鑑賞に欠かせないツール
モバイル端末やスマートテレビで見る方は不必要だが、私のようにプロジェクターで鑑賞したり、少々古い液晶テレビで楽しむには「Amazon Fire TV」が欠かせない。以前にお試し期間中に4,980円を投じて購入した「Fire TV Stick」でしばらく鑑賞していたが、どうもパワー不足なのか5m程になるHDMIケーブルを通しプロジェクターで投影するとたまに映像が切れる。
原因を調べようとネット検索するとFire TV Stickに関しては「熱暴走」というキーワードが引っかかる。ヒートシンク(放熱板)を両面テープで貼ったりヒートシンクでサンドイッチしたり、中にはPC用のファンを付ける強者まで現れている。確かにあの小さなスティック状の中にチップが入り常に電源を供給していると熱暴走も納得できそうだが、そんなことまでしたくないし、そもそも格好が悪い。何とかならないものか。
Fire TV Stick改め、Amazon Fire TVを導入
ネット上で映像の途切れをFire TV Stickの熱暴走が原因としているのが多いようだが、我が家ではテレビで鑑賞している分には丸一日中鑑賞していても一向に途切れることが無い。必ずプロジェクターでの鑑賞中に途切れる。頻度としては、映画を1本見ると一度は途切れる。一度途切れると、しばらく途切れないが、何度か繰り返し途切れるようになる。そのうち2時間映画1本につき2度ほど途切れるようになり見ていられなくなる。ただ、1〜2秒するとまた再開するのでFire TV自体が停止してしまっているわけではなさそうだ。負荷がかかりすぎるのか、何だろう、やはり熱だろうか。そこでモノは試しにとFire TV Stickよりもパワーがありそうな、上位機種の「Amazon Fire TV」を導入してみることにした。尚、価格とスペックの違いは下記の通り。
Fire TV Stick (New モデル) |
Amazon Fire TV |
|
価格 | ¥ 4,980 | ¥ 11,980 |
プロセッサ | クアッドコア | クアッドコア |
メモリ | 1GB | 2GB |
ストレージ | 8GB | 8GB |
音声認識リモコン | あり | あり |
音声認識付きリモコンアプリ | あり | あり |
ゲーム | カジュアルゲーム | ハイパフォーマンスゲーム |
解像度 | 最大 1080p | 最大 4K Ultra HD |
Wi-Fi | デュアルバンド、デュアルアンテナ 802.11ac (MIMO) |
デュアルバンド、デュアルアンテナ 802.11ac (MIMO) |
イーサネット | なし | あり |
外部ストレージ | なし | microSDスロット |
USBポート | なし | USB 2.0 |
Fire TV でしばらく様子を見る
熱暴走の噂があるFire TV Stickだが、我が家ではその傾向がテレビに関してはない。しかしプロジェクターとテレビで共通して使っていたのでリビングにFire TVが2つあっても仕方ない。今後別室にテレビでも設置したら使うことにしよう。Fire TV StickとFire TVを差し替え検証がてら、しばし映画を鑑賞。映画1本目は問題なし。問題無く最後まで見られた。そのまま2本目に突入…。途切れた。…これは〜かなりショック。本体に触れてみると多少熱くなっているが、これくらいの温度で暴走するとも思えない。何か他に原因がありそうだ。原因究明のため、テレビとの共有をやめてAVアンプに直接差し込みプロジェクターのみで検証。…やはり途切れる。途切れた時にAVアンプのパネルを見ると入力を表すインジケータも消えているのでFire TVからの信号が切れていると考えられる。初めはキャッシュかとも思っていたがFire TVはメモリが2Gあるのでそれも考えにくくなってきた。何故テレビでは現象が起こらないのかは未だに謎のまま。
Wi-Fi環境の改善
Wi-Fi環境は整っているものの、理論値最大で300Mbpsで今どき無線通信規格「IEEE802.11ac」にすら対応していない無線LAN環境は、これだけWi-Fiを必要とするデバイスが増えると流石に厳しいものがあるかも知れない。我が家でざっと数えただけでもWi-Fiに常時では無いにしろ最大で7台接続している。そこに追い打ちをかけるようにFire TVでは、無線ルーターも悲鳴を上げているだろう。Fire TVの映像が途切れるのも、映像出力とWi-Fiの信号受信による負荷が掛かっているからだろうか。お試し期間中のU-NEXTの画質もタイミングによってしばらくは酷いくらい低解像度で汚い画質の時がある。まるで一昔前のガラケー画面を拡大して見ているような、プロジェクターで鑑賞するには堪えられない画質だ。もう1つお試し期間中のNetflixでは画質的には問題なし。
Netflixでネット環境の通信速度をチェックできる項目があったので試すと、平均で26〜28Mbps程の速度があった。これはNetflixが推奨する「UHD 4K画質に推奨される接続速度」の25Mbpsを上回っているのでギリギリではあるが充分という事になる。ただし常時この速度が出ているとも限らないので将来を見越してもっと余裕がほしいところ。それにしてもNetflixは良しとしても、U-NEXTの画質は酷い。U-NEXT側のサーバーの問題なのか、Amazon Fire TV内にあるU-NEXT視聴アプリの問題なのか、もしくは我が家の通信速度の問題なのか。そこでこの際にAmazon Fire TV映像の途切れ原因究明とU-NEXTの画質改善の検証に向けて無線LAN環境も改善することにした。
11ac対応の無線ルーター
Fire TV Stick及び、Amazon Fire TV は無線通信規格「IEEE802.11ac」対応だ。我が家では今まで11nまでで、11acには対応していなかった。各無線通信規格の理論値は下記の通り。
規格 | 周波数帯 | 最大通信速度 | 特徴 |
---|---|---|---|
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps | ●家電製品やBluetoothの電波干渉を受けにくい ●障害物に弱い |
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps | ●家電製品やBluetoothの電波干渉を受けやすい ●障害物に強い |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps | |
IEEE802.11n | 2.4GHz | 600Mbps | ●家電製品やBluetoothの電波干渉を受けやすい ●障害物に強い |
5GHz | 600Mbps | ●家電製品やBluetoothの電波干渉を受けにくい ●障害物に弱い |
|
IEEE802.11ac | 5GHz | 6.9Gbps | ●家電製品やBluetoothの電波干渉を受けにくい ●障害物に弱い |
表はあくまでも理論値であり、実測値はこれよりもずっと低い。以前の11nで理論値600Mbpsなのに対し、実測値26〜28Mbpsだったから如何にこの数値だけ見ても当てにならないか分かる。実測値は大元になるプロバイダからの通信速度や環境により変化するので理論値でしか表せないのは理解出来るが…プロバイダもずっと以前からこういう数値表現を用いている。こんな速度出たことないが、最大通信速度が高い数値ほど実測値でも速くなることは確かだ。
BUFFALO WSR-2533DHPを導入
今のところ途中で映像が切れることが無く安定。U-NEXTの画質も向上
試しにAmazonプライムビデオをプロジェクターで2本程映画を見てテストしたが今のところ途中で映像が途切れることが無くなった。また、U-NEXTを鑑賞したが映像がスタートするまでの読み込み速度が格段に上がり、画質も改善されてHDクオリティで見る事ができた。良かった、あのままの画質だったらお試し期間内に迷わず打ち切るところだった。やはり通信速度の速さと安定が必要だったようだ。通信状態の安定を求めるなら有線の方が良いかも知れない。このまましばらく検証を続けてみることにするが、また途切れるようなことがあれば記事にしようと思う。しかし、今回の検証だけで結果的に2万円以上の出費が掛かってしまった。…イタイ。
この記事を書いている時に新しいAmazon Fire TVのモデルが出るかも知れない(うわさ)ニュースを見つけた。改善できていれば良いが。
※2017年10月5日追記
Fire TV Stickでやたらと落ちて、強制リセットがかかってしまう方で、もし5GHz帯でWi-Fiに接続している場合は一度2.4GHzで試してみてはいかがだろうか。私も速いだろうからと適当に5GHz帯で接続しているとテレビ側でもやたらと落ちる事あった。5GHz帯は思った以上に障害物に弱い。その時は2.4GHz帯に接続し直すとAVアンプを通したプロジェクターでは落ちる(AVアンプのせいかもしれない)が、テレビ出力では落ちずに安定した。
・Fire TVメニューで、設定 > ネットワークの順に選択。
・ネットワークを自動的に検知したら、2.4GHz帯のWi-Fiを選択。
・必要に応じて、ネットワークのパスワードを入力。
接続するネットワークが2.4GHzかどうか分からない場合はネットワーク名称を自分で変更していない限り、無線ルーターの説明書を見ると書いてあるはずだ。
この記事へのコメントはありません。