固定アナモフィックレンズに対応した、OPPO UDP-203のファームウェアバージョンアップ
私が使用しているメディア再生プレーヤー「OPPO UDP-203」が9月19日のファームウェア・アップデート(バージョン:UDP20XJP-51-0922)で、アナモフィックレンズによるアスペクト比21:9(約2.33:1)に対応した。正確には以前からズーム機能で実現できたのだが、アナモフィックレンズを固定して使用することを前提としておらず、16:9(ビスタサイズ)との切替えはレンズを外す必要があったが、このファームウェア・アップデートによって、OPPO UDP-203の設定画面でアスペクト比に「可動レンズ式シネスコモード」と「固定レンズ式シネスコモード」、「クロッピングシネスコモード」が追加され、「固定レンズ式シネスコモード」の場合はアナモフィックレンズを装着したまま通常のテレビアスペクト比である16:9を映し出す事ができるようになっている。
なにせ、アナモフィックレンズは高額なレンズ
数年前なら2〜3万円で手に入った「Panasonic AG-LA7200」レンズだったが、今回は49,800円と価格が少々高い。しかしSLR Magic社の14万円程する現行品と比べれば約1/3程度の価格。解像度や収差の問題は恐らく現行品のSLR Magic社の方が優れているだろうがレンズ状態としては投影には全く問題無いように見える。最近は出回っていなかったのでこれを逃す手はないかと、ついポチッと即決で落札してしまった。で、届いたアナモフィックレンズ「Panasonic AG-LA7200」は重量こそ見た目ほど無いが思ったよりデカかった。これなら我が家のプロジェクター「EPSON EH-TW6600」からの投影を蹴られること無くカバーできるだろう。
週末はプロジェクターでシネスコ上映なるか?
どうしても後付けになるアナモフィックレンズは、プロジェクターの光学ズームレンズの前に置くことになるので恐らくピント合わせがめちゃくちゃシビアになることは想像に難くない。ポンとアナモフィックレンズをプロジェクターの前に置いて、いざシネスコ上映なんて恐らく無理だろう。このレンズの詳しい特性も、今まで手に取ったことがなく知らない私にとっては未知の世界。しかも基本低予算から始めて少しずつ、機器のためにお金を貯めながらアップデートして楽しむビンボーホームシアターの ”家キネマ” は映画館のようなカーブドスクリーンではない、ただの平面な「壁」投影。生活環境問題もあり残念ながらこの先もカーブドスクリーンを設置できる可能性は極めて低く、ただの白壁にシネスコサイズ投影が上手くいくとは限らない。さらに言えば、こういったアナモフィックレンズを使用したシネスコサイズ投影はホームシアターが盛んな海外ユーザーを見ても、プロジェクター自体がVストレッチ機能を持っている何ジュウ万もするハイエンド機だ。私のようなEPSON EH-TW6600などのいわゆるプロジェクター自体にVストレッチ機能などを持たない ”入門機” 程度のプロジェクターでアナモフィックレンズを使用してシネスコサイズ投影している例なんて見た事が無いので、ある意味 ”人柱” かも知れない。アナモフィックレンズが「宝の持ち腐れ」になる可能性もある。
せめてシネスコサイズの雰囲気だけでも
散々無理かもと言っておきながら、やはりそこは人間の欲望。プロジェクターの映像チップを100%使いシネスコサイズで投影した画面を早く見てみたい。取り敢えずプロジェクターの前にアナモフィックレンズをポンと置いてみて、そこそこ投影できればラッキーぐらいの夢を見てもバチは当たらないだろう。週末が待ち遠しい。しかしこの「Panasonic AG-LA7200」、そこそこデカくて四角い。少々地震が起こっても落下しないように、どうやってプロジェクターの前に固定すれば良いのやら…。簡易であっても固定器具や置き方を検討しなければ怖くて常設できない。後々考えるとして、取り敢えずは行き当たりばったりでも手探りでやってみるしかないな。しばらく週末ごとの格闘が始まりそうだ。
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