NETFLIX,ネットフリックス,VOD,ホームシアター

NETFLIXなどのネット動画配信と民放テレビ番組離れ

ビデオ・オン・デマンド(以下VOD)の最大手、NETFLIX(ネットフリックス)の2018年1〜3月期決算は、前年同期比で純利益63%増加の2億9000万ドル(!!!)だったことが2018年4月17日の日本経済新聞(夕刊)に掲載されていた。また、加入者数も1〜3月で741万人増。全加入者数が1億2500万人に達したとも。[125,000,000人×月々の加入料]で考えると、加入する配信解像度により金額は異なるが、莫大な金額が月々売上として計上される。あ…ひとごとの様に言ってしまったが、私も加入して日々お世話になっているのでこの純利益には私の分も入っているのか。

▼NETFLIX(ネットフリックス)▼
 https://www.netflix.com

破竹の勢いで成長するネット動画配信企業

ここ最近のネット動画配信は目覚ましい成長ぶりを見せている。“破竹の勢い”とは正にこのことか。NETFLIXもそうだが、Amazonビデオ、U-NEXT、hulu、dTV、Apple、DAZN、…等々…実に様々な企業がネット配信に乗り出している。しかし、これだけあってもコンテンツが魅力的でないと誰も加入してくれない。NETFLIXやAmazonビデオなどは独自の番組製作を手掛けてコンテンツの拡充を狙ってる。私も観たがNETFLIXのオリジナルドラマや映画はハンパない作りだ。映像ストリーミング会社が作ったクオリティとしては信じがたいほど。それだけお金を掛けられるのだろう。また、それが人気を集めればそのまま会社の利益にも繋がり、さらに加入者を増やす事にもつながる。NETFLIXは完全に“勝”のスパイラルに突入しているかと思ったが……。

危機感を覚える映画界

2018年4月18日の日本経済新聞(朝刊)では「動画革命児 反発買う」という見出しで、NETFLIXに対し映画界が反発し始めたと報じている。NETFLIXが製作する映画に対しスティーブン・スピルバーグが「いい作品だがしょせんは(テレビドラマの)エミー賞レベルだ」とこき下ろした。仏カンヌ国際映画祭はNETFLIXの映画作品を閉め出したとも。これらの言動や行動の動機は映画館の存亡の機にさらされるからだ。映画監督は映画を製作するが、それはテレビ番組やネット配信するためではない。映画館で上映し、チケット購入やグッズで収益を得るためだ。当然、映画館もそれにより収益を得ている。

映画館ビジネスは昔からそれをビジネスモデルとして行ってきているが、その牙城を崩すがごとくNETFLIXの勢いがあることに驚異を感じているのだろう。マーベル、ルーカス、21世紀フォックス(20世紀フォックスを傘下に持つ企業。誤植ではない)を傘下に持つウォルト・ディズニーも年内にディズニーブランド映画などのNETFLIXへの供給をやめ、自社の動画配信サービスを始める。NETFLIX潰しかと思う程の包囲網を固めつつある。古い体質を持つ閉鎖的な映画産業界が相手だ。イノベーションを遂行するにはいつの時代も保守的なものと闘わなければならない。

ネット動画配信が急成長するなか、民法のテレビ番組は…

VODなどのネット動画配信企業の急成長はスマホが普及し、各家庭にネットインフラが十分に行き渡ってきたせいもあるだろうし、日本に関しては地上波のテレビ番組離れも影響していると感じる。よく民放テレビ局の情報バラエティ番組などでコメンテーターなどが「最近の若者のテレビ離れが…」と嘆いているが“テレビ離れ”ではない。この言い方だとテレビを点けずに、スマホやパソコンを触っていたり、外でアクティブに遊んでいるようにも受け取れるが大多数がそういうわけではない。正しくは“民放テレビ番組離れ”と言いたいのだろう。

確かに昔よりは多種多様の娯楽が増え「テレビが娯楽」の時代ではない。それでも民放テレビ番組の存在は老若男女問わず手軽な娯楽として今も存在し続けている。特にパソコンやスマホが苦手な人が多いご年配の方はテレビ番組を見ることが一番手軽な娯楽だろうし、もしかするとただネット環境がないから番組内容がつまらなくても、やむを得ずテレビを見ている人もいるかも知れない。人の話し声を聞くことで安心できるからとただテレビを点けている人もいるだろう。そういう人は番組内容がどうであれテレビを見続けるだろうが、私を含め「何か面白いテレビ番組」がないかテレビの前に座って探している人からすればどうなのだろうか。

少なくとも私にとっては「無い」。一人の時にテレビを点けると、自分でもせわしないと思ってしまうほどザッピング(チャンネルを頻繁に替えながら視聴)して終わってしまう。じっくりと見たいと思える面白い番組が無いからまともに始めから終わりまで見ることがない。特にバラエティ番組(情報バラエティ番組も含めて)の出演者はまず自身が出演した番組を見て欲しいと思ってしまう。リアルタイムで見たいと思う程か、録画をしてまで見たいと思う程かを。最近に始まったことではないが番組製作側の作り方にも辟易(へきえき)してしまう。

芸能人の私物化となるバラエティ番組

視聴者にとって無料の放送はスポンサーがあってはじめて番組が作れるのでスポンサーのCMが入るのは仕方が無いと思うが、問題はそのCMのタイミングや、CMあけの番組内容だ。CMあけはCM前とナレーションまで同じ内容だったり…。「このあと重大発表」と言いながら必ず番組最後まで引っ張り、いよいよ番組終わり付近で1〜2分おきにCMをまとめて流したり…。それが5分間以上CMだったりする。やっと番組に戻ったと思ったら重大発表が芸人のくだらない一言だったり、現場スタッフをいじって内輪ネタで盛り上がり、それを笑うのは現場スタッフだけだったり…。まるでテレビ番組が芸能人達によって私物化されているようだ。

その芸能人達の和気藹々(あいあい)の職場をテレビを通して見せられているだけにも感じてしまう。これをある程度コントロールするのがMCの役回りなのだろうが芸人や芸能人がMCを務めると、この制御もままならない。かろうじてアシスタントが進行促し、訂正やお詫びを入れる程度。これを見てて楽しいか楽しくないかで考えたら、人によるだろうが少なくとも私は決して楽しくはない。気持ち悪いか不快か、もしくは喜怒哀楽が無になる。

とどめは画面が文字で埋まるかと思うほどのテロップの数。画面右上に番組テーマ、画面左上に番組内容の要約説明分、画面左下にはワイプ(四角く小さな窓にスタジオ出演者の顔)が映し出され、画面下中央にはトークの字幕、しかも遊び心満載の視認性を考えていないフォント…などなど。参加型の「ニコニコチャンネル」ではあるまいし、まだあちらはイヤなら表示を消せるがテレビは一方的で強制だ。もう言い出したら切りが無い。

私自身も民放テレビ番組離れをしている

一部のコアな芸能人ファンは目当ての芸能人が出演しているとなると番組内容がどうであれCM等も我慢して見るだろうが、そうでもない人にとっては苦痛にさえ感じる。かく言う私も最近は決まったテレビ番組しか見なくなった。

かつては「何か面白い番組やっているかなぁ〜」とチャンネルを切替えて見ていたが、今はリアルタイムで見るのはニュースくらいで他は決まった番組を録画し、CMはもちろん番組内容によっては内容を飛ばしながら見て消す。で、結局はNETFLIX等の動画配信サービスを使ってドラマや映画を観る。視聴中に突如CMにならない安心感。前へ・前へ出ようとする芸人もアイドルも出ない安心感。純粋に演じている人を観て楽しめる。

CMを挟まないケーブルテレビやWOWOWなどの番組もあるが、決められた時間でしか決まった番組を見られない上、試聴するための設置機材も必用で料金も高め。これでは既にスマホなどでネット環境がある人はそちらに流れるのは当然のことだ。ただ画面が小さいのでテレビサイズで見たいとも思うのだろう。だからなのか当ブログのiPhoneからテレビ出力するための記事へのアクセスも多い。

ハードルの高いVODと、さらにハードルの高いネット環境の構築

自宅にネット環境が整っていても最近のスマホやパソコンに慣れている若者はいいが、アプリをインストールする意味すらよく分かっていないパソコンやスマホが苦手な人や、多くのご年配の方には動画配信サービスを利用するにはハードルが高く感じるだろう。Amazonプライムビデオなどはネット環境さえあれば簡単に設置でき、操作も簡単で邪魔にもならないFire TVなどのデバイスを作ったのだろうが、そういったことに慣れている人にとっては何でも無いことでもパソコンに拒絶反応を示すほどの人にはまだまだハードルが高い。そもそもAmazonプライム会員になる必要があることが第一段階のハードルである。

ネット環境が無い人にとってはさらにそのハードルは高くなる。そんな煩わしさや難しさがなかったテレビ。購入してアンテナ線と電源コードを差せば直ぐに視聴が可能だった。不慣れな人にとっては少々難しい設定も設置時に店の人がやってくれる。VODやYoutubeなどの動画配信サービスの利用はそういうわけにはいかない。ネット環境の構築はもちろんのこと、申込みからアカウントやパスワードの設定など、テレビと比較すれば自分でやるべきことや準備することがやたらと多い。

民放局の生き残り作戦はテレビ番組のネット放送でいいのか

それでもNETFLIXのように急成長を続ける企業があるということは、ハードルの高さは変っていないだけに、それだけ多くの人にとってはハードルが高くなく感じてきているとも考えられる。時代が進むにつれて、テレビでは放送できない過激な番組をネットに求めて移る人や、ただただ地上波のテレビ番組が面白くないからと移る人、CMがウザいだけの人など様々な理由によるだろうが、これからもっと民放テレビ番組離れは進むのではないだろうか。

視聴者側が“受動的”に垂れ流しの放送を見る時代だから生き延びた番組も、お金を払ってまで“能動的”に番組を選択できる時代に生き残るには製作側のコンテンツ作りが一層大事になってくるのだろう。これだけ豊富なコンテンツがあるネット動画配信は視聴者が分散される。今の地上波と変わらない番組内容で民放局が独自の有料ネット動画配信に移っても、コンテンツ料でスポンサー代わりの金額をまかなえるほど人が集まるとは思えない。よほど魅力的なコンテンツ作りをするか、新しいビジネスモデルを作るしかない。私は今と変わらない番組内容なら当然、お金を払いたくない。

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