かつては映画を観るときは「前売り券」を買って映画館に行き、館内入場係の人(昔は“もぎり”と言っていたが今もそう言うのだろうか)にチケットを渡してミシン目でちぎって半券を受け取り入場していた。大阪エキスポシティでIMAX鑑賞するようになってからは、もっぱら自宅からネット予約で座席指定し、そのままクレジットで決済して完了。当日は映画館に行きチケット発券機で予約番号かQRコードを読み込ませれば発券される。それを持って入場係の人に渡して半券を受け取り入場…そんな流れだ。
事前に「ネット予約」してしまうので当然「前売り券」などという物理的なチケットは手に入らない。細長い大きめの“しおり”のようなチケットにポスターアートの縮小やタイトルロゴが入ったフルカラー印刷のチケットを手にすることがなくなった。高校生くらいまでは一時期大切に置いていたが…引っ越しを重ねているうちに処分してしまっている。こうして現在ブログなどで映画やホームシアター関連の紹介を書くことが分かっていたらなら、懐かしの前売りチケットを置いておくべきだったと少し後悔するが、そんなこと自分で知る由もなく後の祭り。
そんななか、先日妻が「こんなん出てきたよ」と私にチケットの半券を渡してきた。「トロン:レガシー」の3D前売りチケット。ホログラム加工されており角度を変えると背景が虹色に輝く凝った造り。うわ!懐かしい!って言うほど前ではないが、恐らくこれが物理的な前売りチケットを購入した最後のチケット半券だろう。「前売り券」自体は相変わらず販売されている。IMAXでもネット決済さえしなければ当日に映画館のチケットカウンターで差額を支払うことで鑑賞も可能だ。現在はほぼ座席指定なので目的の座席がある場合は余裕を持って会場入りする必要はあるが。
前売り券を使ってIMAX 3Dを鑑賞しようとする場合は1,000円の差額を支払うことで鑑賞することができる(109シネマズの場合)。前売りチケットを格安チケット売り場で購入して、当日映画館の窓口で差額を払えば多少は安く鑑賞できるかも知れない。下の表は「109シネマズ大阪エキスポシティ」の差額料金表。前売り券は映画鑑賞時の「金券」として利用することになるため、「金券」としての価格が映画館によって変わる場合がある。チケットに書かれている場合もある(書かれていない場合もある)ので予め鑑賞予定の映画館窓口に問い合わせておいた方が良い。差額の支払いはチケットカウンターのみの対応なのでネットでの引換は不可となっている。ネット予約してクレジットで支払いを済ませた後に当日チケットカウンターで前売り券の差額を返してもらうことなんて当然出来ないので注意すべし。
● 109シネマズ大阪エキスポシティの引換差額
券種 | 2D | 3D | IMAX | IMAX 3D |
---|---|---|---|---|
2D前売券 | ○ | +400円 | +600円 | +1,000円 |
3D前売券 | - | +100円 | - | +600円 |
シネマチケット | ○ | +400円 | +600円 | +1,000円 |
各種ご招待券 | ○ | +400円 | 利用不可 | 利用不可 |
株主優待ポイント | ○ | +400円 | +700円 | +1,100円 |
109シネマズ大阪エキスポシティでは3D前売り券を買っていても3D(IMAX 3Dではない)を鑑賞する場合は+100円の差額を支払うことになるのはどういうことだろう。株主様特別ご鑑賞券は、株主優待ポイントと同額。
フルカラー印刷の前売りチケットは綺麗なので鑑賞記念として置いておけるが、ネットで予約し、発券機から吐き出されたチケットはなんだか新幹線の乗車券みたいであまり置いておく気になれない。
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