アントマン&ワスプ,映画,ホームシアター,プロジェクター

アントマン&ワスプ(原題:Ant-Man and the Wasp)

2018年公開のペイトン・リード(Peyton Reed)監督による「アントマン(原題:Ant-Man)」の続編映画。マーベル・シネマティック・ユニバースシリーズとしては20作品目となる。「アベンジャーズ」ファンの人なら既にご承知のことと思うが本作は時間軸として「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の直前になっていることは、本作を最後の最後まで観ればそれが分かるようになっている。シリアスあり、笑いあり、ド派手なアクションありで久々にマーベル・ヒーロー映画でマーベルらしい楽しい作品になっていた。ポストプロダクションによる3D変換も上々。小さくなったアントマンやワスプもカメラワークで上手く捉えている。

Blu-ray仕様:本編118分 アスペクト比:2.39:1
英語:7.1ch DTS-HDマスター・オーディオ (ロスレス) 日本語:7.1ch DTS-HDハイ・レゾリューション・オーディオ
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しかし、本作はあくまでも続編映画なのでストーリーに関しては前作「アントマン」とこれまでの「アベンジャーズ」、少なくとも「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(原題:Captain America: Civil War)」を観ていないとちょっと置いてけぼりにされる事になる。

「アントマン&ワスプ」あらすじ

小さくなるほど強くなる、身長わずか1.5センチの最小にして最強ヒーロー・コンビによる痛快バディ・アクション・ムービー。頼りなさすぎるヒーロー“アントマン”と、完璧すぎるヒロイン“ワスプ”──ふたりの前に、すべてをすり抜ける神出鬼没の謎の美女“ゴースト”が現れ、アントマン誕生の鍵を握る研究所が狙われる。敵の手に渡れば、世界のサイズが自在に操られてしまう!?
ユニークなパワーと微妙なチームワークで、彼らは世界を脅かす“秘密”を守り切れるのか?

© 2019 Marvel

出演はポール・ラッド(Paul Rudd)、エヴァンジェリン・リリー(Evangeline Lilly)、マイケル・ペーニャ(Michael Peña)、マイケル・ダグラス(Michael Douglas)、ミシェル・ファイファー(Michelle Marie Pfeiffer)、ハナ・ジョン=カーメン(Hannah John-Kamen)、アビー・ライダー・フォートソン(Abby Ryder Fortson)、ウォルトン・ゴギンズ(Walton Sanders Goggins Jr.)、ジュディ・グリア(Judy Greer)、ボビー・カナヴェイル(Bobby Cannavale)、ランドール・パーク(Randall Park)など。

アントマン&ワスプ,映画,ホームシアター,プロジェクター

昔の特撮テレビ番組を彷彿させるこのコスチュームが個人的には今ひとつなのだが…映画は面白い。

若返りVFX技術

本作では「バットマン リターンズ」でキャットウーマン役だったミシェル・ファイファーが初代ワスプとして登場。ハンク・ピム博士(初代アントマン:マイケル・ダグラス)の妻であり、ホープ・ヴァン・ダイン(2代目ワスプ:エヴァンジェリン・リリー)の母親でもある。冒頭の若い頃の回想シーンではVFX技術による加工で若い頃のミシェル・ファイファーとマイケル・ダグラスが登場する。「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」で冒頭ロバート・ダウニー Jr.も同じようにCGで若返っていた。どーでも良いけど最後の最後でミシェル・ファイファーがコンピュータに打ち込んでいるカットがあるけど凄く違和感を覚えた。分かり易いほど凄くテキトーにキーボード打ってない?

若かりし(中年)頃のミシェル・ファイファー。


若かりし(中年)頃のマイケル・ダグラス。

演出の巧さとコメディ要素のさじ加減が秀逸

「アントマン&ワスプ」はヒーロー映画なので当然アクションシーンはあるとして、その演出が今回は前作に比べて特に巧い。自身を含めて物体を自由に縮小・拡大できる設定(装置)をどこで使うかよく考えられていて観ていて楽しく、飽きない。カーアクションもあるのだが、そこでもこの設定が存分に活かされている。

主が巨大アリになっていたら、そりゃ驚くわな。リアクションがグッド!

アクションテンポも良く、観ていてとにかく痛快だ。しかも、今回はアントマンの縮小・拡大の装置が少し調子が悪いのだが、それがコメディ要素となり劇中で良いスパイスになっている。かといって終始ドタバタ劇にはなっていない。程よいコメディ要素とアクションの痛快さが巧く取り入れられている。

巨大化させた国民的キャラクターのPEZで追跡を阻止。

3D映画としてはやや残念

対象物が小さいので映像として前ボケ(背景の手前がボケる)や後ボケ(奥側の対象物がボケる)が多い映画なので3Dとしてはやや印象が薄い。もちろんフォーカスされている対象物は立体的に見えるが背景がボケたりして引きの画以外は空間的に奥行きは感じにくい。ブンブン飛び回るワスプなどが目の前(部屋の空間)に飛び出せば面白いのだが、残念ながらそのような演出もなかった。しかし、各オブジェクトの立体感は十分で戦闘のアクションシーンも問題ない。3D映画として観ると今ひとつだがポスプロの3D変換としては上々ではある。

このシーンではポール・ラッドの演技力が…面白いけど、ちょっとやり過ぎ。

どうなっている?小さくても目で追えるアントマン&ワスプ

今回のアントマン&ワスプで不思議に思ったのが、スクリーン(画面上)で極小さくなったアントマンとワスプが引きの画(ロングショット)でも認識できる。最初に何も思わなかったが、よく考えるとちょっと不思議だ。我が家では画面サイズがシネスコサイズ(2.35:1)で120インチ(テレビ比率16:9では130インチ弱)ほどになる。そのサイズで劇中アントマンやワスプが引きの画で小さくなると親指の爪から第1関節ほどのサイズになる。

それが動き回っても目である程度追えるのでとても不思議に思えてくる。ワスプの羽やアントマンのコスチュームの一部がキラキラと光を反射するのでそれが目に付ついて追えるようだ。さりげなくカメラワークも巧みにレンズの後ボケや前ボケ効果を使い、また背景もあまりごちゃついていない場所で捉え、視聴者に見える様に工夫されているようにも見受けられる。

静止画ではほぼ見えないが、スコット(アントマン)の右側、電気スイッチのある壁の下方に壁のキズのように見えるのがワスプ。

 


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私は3D版入手の為にこちらの4K UHD版を購入した。4K目的に購入するのはいいが3Dは今ひとつ。本作は3Dでなくても十分楽しめるので、3Dの為だけにこちらの4Kを購入するのは少し抵抗がある価格だ。ちなみに4K版は音声がドルビーアトモス仕様。飛び回るワスプや小さくなったアントマンに上から襲いかかる物体にはドルビーアトモスの効果を発揮するのかも知れないが、残念かながら我が家では未だ4K環境や正しいドルビーアトモス環境が構築されていないので(フロント・ハイ・スピーカーのみ)未確認。まずは、来たるべきIMAX Enhancedにも対応するためにトップスピーカー4chのドルビーアトモスを目指してる。

VODのAmazonビデオでは「アントマン&ワスプ」の有料レンタルで観ることができる。U-NEXTは432ポイント(2019年1月15日時点)で視聴可能。NETFLIXは未登録。

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