2021年公開のアダム・ウィンガード(Adam Wingard)監督による映画。2014年公開の「GODZILLA ゴジラ」から始まり、「キングコング: 髑髏島の巨神」、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」と続く「モンスター・ヴァース」シリーズ4作目にあたる。前回の「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」がなかなかの中国忖度映画だったのは気になったが、巨大怪獣映画としては懐かしさと音も含めて映像にも迫力があってメッチャ面白かった。しかし、国内の販売会社となっている東宝株式会社は3D版を販売しないという暴挙に。
海外での販売会社ワーナーブラザーズは3D版を出しているのにだ。純粋にワーナーブラザーズの映画ならこれまでも国内で3D版を販売している。完全に日本での販売権利を持った東宝のお財布事情としか思えない。「ゴジラ映画の販売権利は私たちにある」とした上で「3Dは儲からないから販売しない」という姿勢。需要が少ない、たいして儲からないと見ると販売しない。それは今回の販売も同様。3D版は国内での販売はなしだ。逆に限定だがフィギュア付きのクソ高いセットは販売している。
Blu-ray仕様:本編113分
アスペクト比:2.35:1
英語:ドルビーアトモス 日本語:ドルビーTrueHD 5.1ch
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本作を楽しみにしていたのに今回は“ある事”により映画として完全に楽しみを奪われて意気消沈。ストーリーの展開はその“ある事”でネタバレされてしまい、クライマックスからラストに向けての私の楽しみは完全に奪われた。話の流れとオチが見えた…いや、見せられたのだ。そしてその流れとオチは完全に的中だった。映画の楽しみを半分以上持っていかれた。この件については最後に書くとして…大迫力の映像や音はもちろん楽しめたので取り敢えずはいつも通りの簡単な視聴レビューを。あ〜やる気でねぇ…。
サーテ… ゴジラ ト コング イッタイ ドチラガ カツノダロウカー タノシミダナー(棒読み)
Contents
「ゴジラ vs コング」あらすじ
モンスターの戦いによって壊滅的な被害を受けた地球。
人類が各地の再建を計る中、特務機関モナークは未知の土地で危険な任務に挑み、巨大怪獣の故郷<ルーツ>の手がかりを掴もうとする。そんな中、ゴジラが深海の暗闇からその姿を現し、フロリダにあるハイテク企業エイペックス社を襲撃、世界を再び危機へと陥れていく。ゴジラ怒りの原因は何なのか。
エイペックス社CEOのウォルター・シモンズ(デミアン・ビチル)はゴジラの脅威を訴える。モナークとエイペックスは対抗措置として、ネイサン・リンド博士(アレキサンダー・スカルスガルド)やアイリーン博士(レベッカ・ホール)のチームを中心に、コングを髑髏島<スカルアイランド>から連れ出し、怪獣のルーツとなる場所を探ろうとする。
人類の生き残りをかけた争いは、ゴジラ対コングという最強対決を引き起こし、人々は史上最大の激突を目にすることとなる。
故郷を求めるコングと唯一心を通わせる少女ジア。一方、ゴジラを信じ、その真意を探ろうとするマディソン(ミリー・ボビー・ブラウン)と級友のジョシュ(ジュリアン・デニソン)、そしてエイペックスの陰謀説を唱えるバーニー(ブライアン・タイリー・ヘンリー)は行動を共にゴジラを追う。
人類になす術はないのか―― 。
エイペックスの研究員で故芹沢猪四郎博士の息子である芹沢蓮(小栗旬)の秘めた想いや目的とは?
怪獣を取り巻く人間たちの思惑が錯綜する。ゴジラとコング、彼らは人類の味方か、人類の脅威か。自然界最強の力の衝突する、地球の存亡を委ねた壮大な戦いが始まった。 彼らはなぜ戦うのか―。果たして、この頂上決戦の勝者は―― 。
GODZILLA TM & © Toho Co., Ltd. © 2021 WARNER BROTHERS ENTERTAINMENT INC. & LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS LLC.
出演はアレクサンダー・スカルスガルド(Alexander Skarsgard)、ミリー・ボビー・ブラウン(Millie Esther Bobby Brown)、レベッカ・ホール(Rebecca Hall)、ブライアン・タイリー・ヘンリー(Brian Tyree Henry)、デミアン・ビチル(Demián Bichir Nájera)、小栗 旬、エイザ・ゴンザレス(Eiza González Reyna)、ジュリアン・デニソン(Julian Dennison)、カイル・チャンドラー(Kyle Chandler)、カイリー・ホットル(Kaylee Hottle)、ヴェラ・ファーミガ(Vera Farmiga)など。
アレクサンダー・スカルスガルドは「バトルシップ」以来見たので本作で戦艦に乗船しているカットを見ると本気で「バトルシップ」に見えてくる。
手話を使う少女ジア役のカイリー・ホットルはリアルな世界でも聴覚障害があるので実際手話でコミュニケーションを取るらしいが劇中の手話はオリジナルな部分もあるそうだ。そりゃそうか、設定上は髑髏島の先住民イーウィス族だから共通の手話なはずがない。
日本原産のキャラクターであるゴジラを使う以上は日本人俳優を採用するのが条件なのだろうか、今回は芹沢博士(渡辺謙)の息子役として小栗旬が出演している。なんか重要な役のようで割と雑に扱われる日本人俳優。今後も続いて出演するのだろうか?無理して出なくてもいいぞ。
かつての「キングコング対ゴジラ」ではない「ゴジラvsコング」
かつて1962年に日本で制作された「キングコング対ゴジラ」みたいに、あんなふざけた映画ではない。あれはアメリカからわざわざお越しくださったハイウッド映画の偉大なキャラクター様と言わんばかりにゲスト扱いしたためにあんな映画になった。タイトルも「キングコング」を先に持ってきている辺り、読み上げ順まで敬意を考慮するいかにも日本人らしいタイトルの付け方からも当時の様子がうかがえる。
当時アメリカに対してバカほど劣等感に満ちた日本の制作陣が、日本の人気キャラクターであるゴジラが負けることも、日米の友好関係のためアメリカに忖度してコングを倒すこともできないという大人の事情が生み出したジレンマの塊のような中途半端な映画作品。
どちらも敗北が許されないというジレンマは残しつつも現代の映像技術を駆使して作られた本作。少々大袈裟な表現処理も含めて大迫力の映像と音響でゴジラとコングがバトルする。時代の変化は当然としても同じ題材になるとどうも比較対象として出てきてしまうのは仕方ない。
本作のモンスター達は「モンスター・ヴァース」シリーズ史上最高の頭脳派モンスター達となっている。以前に比べて“異様なほど”知恵がつき過ぎている感は否めずコングの所作にいたってはそんな知恵がつき過ぎたせいなのか、もうただのオッサンであるがそこはエンタメ映画。そっと目を瞑っておこう。
今回は前作ほど露骨に中国忖度の映画にはなっておらず相変わらずツッコミどころは多いが、前作よりも更にエンタメ性に舵を切っている感じがして子供から大人まで幅広い年齢が楽しめそうな映画だった。
今回もツッコミどころ満載だけど怪獣映画としてはやはり面白い
本作も前作に劣らずツッコミどころは満載だ。元髑髏島の先住民の少女ジアはピアスの跡があるように見えるけど撮影のために外したのか?とか。転覆した戦艦内で完全に海に水没しているが完全稼働する、相変わらず水にはめっぽう強い超防水仕様の精密機器とか。ゴジラの尻尾の一撃で真っ二つに破壊されて沈む巡洋艦がある一方で、巨大怪獣が2体も乗っかって暴れても沈まない空母ってどんだけやねん。…など等。
“魅せる”ためなら物理法則も劇中内での一貫性も無くしてしまう手段を選ばないエンタメ映画はメッチャ面白い。うんうん。こういう映画は面白ければそれでいいではないか。
個人的な欲を言えば、エンタメ性に振るならもう少し勧善懲悪感を出して欲しかった。いくら巨大怪獣がメインの映画とはいえ、お約束となる悪役人間の存在が薄すぎるのでストーリー背景が中途半端に感じてしまった。
「ゴジラ vs コング」のドルビーアトモス
この「モンスターズ・ヴァース」シリーズは本作も含め全編通してトップスピーカーからよく鳴る。オープニングシークエンスのナレーションの声、BGM、警報音からヘリや戦闘機が滑空する音、ミサイルが飛翔する音、もちろんゴジラの鳴き声やコングの雄叫びなどもシーンによっては出力される。
印象の問題もあるかと思うが前作の「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の方が音にインパクトがあり、サラウンド感も前作の方がより感じられた。あくまでもそれと比べると今回は大人しい感じがしたが、今作も全然いけてるのでご安心を。全体的な音声出力やサラウンド感、音圧も申し分なし。やはりこのシリーズは音が楽しい。
それよりもサブウーファーが鳴りっぱなし。出し惜しみなくオープニング直後からコングが登場し、ゴジラも早々に登場して重量級のものが冒頭から動きっぱなしの映画なので動くたびに腹にズンズン、ビリビリとサブウーファーがずっとなり続けている感じ。初っぱなオープニングのロゴからの「ドンッ!」でビックリした。心臓ハウッ!ってなるからやめて。
鑑賞前にまさかこんな形でネタバレをくらうとは…
さて、鑑賞前の前日談。もう今回のブログは映画レビューよりもこっちがメインの話だ。
まず前置きとして、ちょくちょくこのブログでも言っているが私はティーザートレーラーを観た時点から観ようと思っている映画は鑑賞するまでWEB上も含めて情報を極力シャットアウトするようにしている。公開間近の予告動画もネタバレ率が多くなるので観ないようにしているくらいだ。
んで…実は今回、ヨドバシカメラのポイントが貯まっていたので全額ポイントを使ってディスクメディアを事前予約で入手したのだが思ったよりデカいパッケージが配送で届いたなと思ったらどうやらBlu-ray購入特典か何かでクリアファイルがおまけで付いていた。
でっっ!聞いて欲しい話なんだがっ!そのクリアファイルにはなんと劇中で登場するのであろう、超目玉の〇〇〇〇〇がガッツリ掲載されていたのだ!オィぃッ!知らんかったのにおまけ特典でバレされたやないか!マジか!どこやこの特典クリアファイルを作った会社!バカじゃねーのか!完全にネタバレやんけ!ふざけんなや!となったのだ。
劇中のサプライズ展開だったはずのものが完全に消滅して最悪なサプライズをかまされた。しかも「“ピーーー(伏せ字)”が登場ということは、どうせああなって…もう最後こうなるんやろ!」と本作を観る前に大筋のストーリー展開からオチまで見えてしまった。
「頼む!予想が外れてくれ!オレの想像を超えてくれ!」という願いも虚しく想像の流れとオチは我ながら見事なまでに当たっていた。まぁ、誰だってこのクリアファイルを見てしまったら簡単にオチを想像できるわな。
最悪な特典や…というかこんなの特典やない…むしろ天罰やん。しかも、こうなったら笑い話ネタとして画像掲載したいけど完全にネタバレになるので普通には掲載できないという、使えないクソネタを提供されましたとさ。もうワロたってくれ。そのほうが救われる。…というオチで締める今回のブログ。
「ゴジラ vs コング」は2021年11月14日時点では、Amazonプライムビデオでダウンロード購入またはレンタルのみ、U-NEXTでは550ポイントで視聴可能。Netflixでは配信されていない。
初期投資を安く、手軽に配信動画を観るならやはりAmazonのFire TV Stickがおすすめ! 自宅にWi-Fiネットワーク環境がない場合や、Stickで安定した動画配信を楽しみたいなら別途イーサーネットアダプタも併せて購入するほうが◎。
(注:※Fire TV CUBEにはイーサネットアダプタが付属)
Apple TV 4Kはスクロールも早く、イントールする様々なアプリもサクサク動きストレスなく楽しめる。ギガビットイーサネット搭載で有線での通信速度は断然速い。新しくなったSiri Remoteで操作性も格段に向上。Face ID搭載のiPhoneがあればテレビのキャリブレーションもできる。配信映画の視聴には、やはりNo.1のデバイス。ちょっと他のデバイスより価格が高いだけのことはある。
Fire TV CUBEはFire TVシリーズでNetflixのドルビーアトモスにも対応した4Kデバイス。アレクサへの呼びかけで音声操作もでき、ヘキサコア搭載で処理能力も向上。イーサネットアダプタも標準で付属する。新設はもちろん、既存のFire TV からのアップグレードに!
ネタバレ、それが楽しみであればあるほどショックがでかいですよね。
昔は映画好きの友人達に会わないようにしておけば大丈夫でしたが、
ネットが当たり前の時代だと掲示板、その映画作品専用のスレでなくとも全ての映画スレが危険です。
ネタばらしを喜んでやるやつらが、全く別の映画スレであってもいたずらでかきこんじゃうんですよね。
本作のゴジラvsコングですが、私も自分なりに情報は避けていたつもりでしたが
それでも公開日前にyoutubeの海外chのサムネ画像が出てきてしまい、撃沈しました。
今回は海外公開が数ヶ月も早かったのが痛かったです。
とにかくネタバレが肝心な作品、マーベルとかは、なるべく公開日(近く)に観てしまうようにしています。
情報化社会、ネット時代の対処法はもうこれしかないと思います。
来年1/7公開のスパイダーマンも前評判も高いし、ネタバレ防止にすぐ観てしまおうかと考えています。
本題のゴジラvsコング、公開日すぐに地元のimaxデジタルで、それから甥っ子を連れて初の4DXを体験してきました。
イマーシブサウンド、3D映像、4K、ドルビーシネマなどは没入感に必須、よって特別料金高くない!!と考えているのですが
どうも4DXだけは違和感を感じて行く気にもなりませんでした。
でも今回はどうやらネット上で非常に相性が良い、とのことで行ってみることにした次第です。
面白かったです。ドッカンドッカン椅子は揺れるし、水しぶきかかって冷房のせいで寒くなったところを
ミサイル発射で勢いよく温風が吹いてくるんですよ。ミサイルのお陰で風邪を引かずに済みました。
ま、悪くはなかったけど、遠出をして特別料金出してまで観ることはないかというのが率直な感想です。
あとyoutubeでの評論「たてはま」さんの話が出てきていましたが、このゴジラvsコングですと
シネコトさんの評論ネタバレ編になるほどと思わされましたです。
そうですよ〜全く。こっちとしては“観るから見ない”ように努力していたのに、観るために購入した映画ソフトの購入特典でネタバレを喰らうとは思いもよりませんでした。そんな努力が無駄になったときの脱力感ときたら…です。あのネタバレで本作の楽しみ半分は持って行かれましたね。「モンスターバース」シリーズの醍醐味であるモンスターバトルの映像と音を楽しむだけの映画になってしまいました。元々ストーリーなんて二の次の映画ですから、ストーリー的にはまぁいいやと言えばいいんですが…ただあのネタバレはダメですよ。肝心のモンスターバトルに関わることですもんね。
とにかく私は後にでも観るかも知れない映画は情報を全て遮断しているのですが確かに今の時代はそれは難しいですね。そうそうYouTubeはサムネでネタバレする可能性があるので、チャンネルはホームシアター系やガジェット系、オーディオ系などの“ハード”と、あとプラモデル系とゲーム系を見ますが映画系(ソフト)は「たてはま」さんだけです。なのでお勧めには映画系が今のところほとんど出てきていません(セーフ)。確かに〜映画は速攻で見に行くのが良いですが、そうも行かない場合が多いのですよね…。なのでネット情報も映画関連は映画館(箱)の情報などは見ますが他はほぼ見ず、見るとしても自分のブログだけです(笑)…そんなんだから新作映画情報のキャッチが人より遅くなるのですよね。
4DXでご覧になったのですね!私はまだ未経験です。楽しそうなのですが、なんかアトラクション要素が強くなり過ぎて落ち着いて逆に映画をちゃんと観られない気がして…。鑑賞が2回目以降なら4DXでもいいかなぁと思いますが、2回目以降はソフトを買って家キネマで楽しむので映画館で同じ映画を2回以上観るってほとんどしたことないです。私も行くとすれば甥っ子とかと一緒に観に行く機会があればって感じですね。ところで、あれって飲み物とかポップコーンとか持ち込めるんでしょうか。前の席とかにぶちまけちゃいそうです(笑)。海外ではホームシアターで4DX的に座席が動くようにしている猛者もいますよ。すげーや。
>解説動画は「たてはま」さんかな?
そーです!!あの方お仕事上クオリティも凄いですよね。
「TENET」の解説Youtuberと言えばクリストファーノーラン監督映画が好なYoutuberってところで推測しました(笑)。「わぁ」「でぇ」「のぉ」と語尾が伸びるのでしゃべり方が少し気になりますが、基本的に抑揚なく淡々とおしゃべりされる方ですよね。解説も丁寧で洞察力もあり知識人なので解説を聴いていて面白いです。特にTENET解説とインターステラー解説は面白かったです。ネタバレがあるので視聴前は映画系Youtuberは絶対に見ませんがタイトル付けにも考慮している「たてはま」さんは好感が持てるのでチャンネル登録しています(笑)
こんにちは。
いやー楽しかったです。コングは人間味が髑髏島の時より成長してません? 笑
鼻息のシーンとかハルクに似てると思ったのは私だけでしょうか・・・
ネタバレの意味もわかりましたし、私も予想どーりのラスト展開(笑
音響はあいかわらず凄まじくVOLを3つ落としても大迫力でした(迫力ありすぎていつもの音量で聴けず)
前日に配信でTENET(2回目)を、全編Youtuberさんの解説付きで(そちらはスマホ片手に)観て頭使いましたが、本作はなんも考えず頭のクールダウンになりました(爆
コングはもともと美女好きで、おっさん感はありましたが今回さらにおっさん度が増してしましたね。楽しい映画なんですよね!ネタバレさえしなければもっとねっ!!!(笑)。
くそ〜、楽しかったはずの映画が半分持って行かれましたよ。
音の凄まじさは前作からでしたから今回もえげつない重低音でした。前作では怪獣達の陸・海・空の音響が存分にいかされていたので、あくまでもそれに比べればの話ですが今回は「空」は少し大人しめでしたね。無理矢理重箱の隅をつつくような些細なことですが…。
ホント何も考えなくて楽しめる映画なので疲れた脳にはいい映画です。「TENET」とは真逆の映画ですね(笑)。(解説動画は「たてはま」さんかな?)