今週頭からマランツのAVアンプ、SR8012を最低限の機能ではあるが、ざっくりと一通り紹介した。iPadにAVRリモートアプリをインストールしてをリモコン代わりにして連動させるなど、まだ機能だけでも全部紹介しきれていないが、後は視聴しながら色々いじりながら遊んでいこうかと。しばらく遊んだ後、RTA測定も実行してどのように出力されているかも確認したい。で、結局はAVアンプがYAMAHAのRX-V767からマランツのSR8012に変わったことによって音の変化はあったものの、それほどリビングシアターの見た目は変わっていない。
以前に『「家キネマ。」のリビング・ホームシアターを可能な限り晒してみる。』で紹介したレイアウトの時から何が変わったかというと、サラウンドバックが1台追加されたことと、YAMAHA AVアンプ独自の音響システムで使用するプレゼンス・スピーカーとして使っていたフロントスピーカーの上部、天井近くにあるスピーカーがドルビーアトモスやAuro-3Dとして再生する際のフロント・ハイト・スピーカー(ドルビーアトモスの場合は一応トップスピーカーとして出力される)に変わっただけ。見た目は同じでもアンプから流れてくるチャンネル信号が変わった事になる。しかし、この“ちょっとした”ことが映画音響に凄く大きな変化をもたらした。大袈裟な言い方ではなく正に「劇的」である。
少し話は戻るがYAMAHAのRX-V767の時ではフロント天井付近に設置したスピーカーは「プレゼンス・スピーカー」と呼び、YAMAHA独自の3D音響を再生するもの。この頃はまだドルビーアトモスという規格がなく、もちろんどのメーカーを探しても今のようにドルビーアトモス対応のAVアンプなど皆無。最大でも7.1chサラウンドだった。
再生する映画ソフトがドルビーアトモス信号ではないにも関わらず、このプレゼンス・スピーカーのおかげで擬似的に立体的な音響になっていたので面白かった。どのように計算されて音声が振り分けられているのかは分からないが、それなりに立体的に聞こえていた。また、スクリーン(壁)よりも下に置かれたセンタースピーカーから聞こえる劇中のセリフが、スクリーン(壁)位置中心辺りから聞こえるようにするのも、このプレゼンス・スピーカーがあればこそ。しかし、プレゼンス・スピーカーを使うと全7.1ch中の2chが使用されるのでサラウンドバックを設置するとプレゼンス・スピーカーが使えなくなる。ユーザーはどちらかを選択する必要があった。
当時はセンタースピーカー(ONKYO D-108C-B)が小さかったので音の広がりがない分、ことさらセリフが下の方から聞こえるのが気になったので7.1chは諦めてプレゼンス・スピーカーを使ってセリフ位置をスクリーン(壁)中央付近から聞こえるように上方に持ち上げることに使っていた。
センタースピーカーを低音がある程度出せるDALI ZENSOR VOKALに替えたら、センターからの音声位置も以前ほど気にならなくなり、元のONKYO D-108C-Bセンタースピーカーが余ったので、それをマランツ SR8012に替えた際、サラウンドバック・スピーカーの1chとして再利用。プレゼンス・スピーカーとして利用していた2つのスピーカーはそのままの位置でフロント・ハイト・スピーカーとして利用することで6.1.2chのスピーカー構成。今は構成的に少し中途半端だが、7.1ch音声収録の映画もドルビーアトモス収録の映画も楽しめるようになったので嬉しい。今まで購入した映画ソフトのパッケージ裏を確認して7.1ch収録はないか、ドルビーアトモス収録はないか、つい探してしまう。
最後に現状のリビングシアターのレイアウト図を下に掲載。
サラウンドで良い仕事をしている、サラウンドバック・スピーカーがクローゼットに無理矢理に押し込まれていて、何だか少し可哀想な気もする。
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