マランツ SR8012,オーディオ,HEOS

マランツ SR8012 AVアンプとJBL S3100の相性

マランツ SR8012は設置後、Audyssey®での音場補正を済ませ、あれから適当にチョイスした映画の音響を幾つか聴いたが設定後そのままだと、どうも低音が出すぎている気がする。全体のボリュームを抑えるとさらに顕著に感じる。敢えてなのかもしれないが、ちょっとオーバー気味でご近所迷惑になるといけない。セットアップメニューで「オーディオ」の「サブウーハーのレベル調節」で少しボリュームを落としたが、フロントスピーカーのJBL S3100がフルレンジなのでまだまだ盛大に重低音が鳴り響き空気が揺さぶられている。サブウーファーの出力レベル設定だけなのでフロントスピーカーには効果が無いのか。

Audyssey LFC設定で近隣迷惑防止

バランスも悪くなるので再度「サブウーハーのレベル調節」を元に戻し、こんどは「Audyssey LFC」をオンにしてその効果設定を「1」にすると少し落ちついた。「Audyssey LFC」は隣や下の部屋に低音や振動が漏れることを抑制する項目。1〜7段階中、設定後は「4」がデフォルトだったがこれでは私にとって少し大人しすぎる。1〜2が低音の迫力も残しつつ、低音が出過ぎる感じも抑えられる。全体の音量が小さくなればなるほど低音の響きが反って目立つ様になるので夜間は4以上の設定が良いかもしれない。防音が完璧な専用ルームなどがあり、大音量が出せるのなら「Audyssey LFC」はOFFでも良いかもしれない。設定は「入力ソース」毎に記憶されるので映画の音響はしばらくこの設定のまま普段通り色々と観てみることにする。

次に音楽を聴く際のオーディオとしてのSR8012を聴いてみる。SR8012にはワイヤレス再生にBluetoothと、Wi-Fi接続用にHEOSが搭載されているのでSR8012が同一のネットワークにつながっていれば、手持ちのiPadやiPhoneなどのモバイル端末にインストールしたHEOSアプリケーションをつかって簡単にWi-Fiでのワイヤレス再生ができる。

HEOSを使ってストリーミング音楽再生

HEOSは手持ちのモバイル端末から直接Wi-FiでSR8012などに音楽データを飛ばすのではなく、HEOSを搭載したSR8012などの再生デバイスがモバイル端末からの指示のもと直接、音楽配信しているストリーミングサーバーにアクセスし音楽データを取得するもの。だからiPhoneなどに電話が掛かってきても再生には影響されない。AWA、Spotify、soundcloud、Amazonミュージック(プライム含む)のストリーミングサービスとインターネットラジオのtuneinが対応している。またローカルネットワークにも対応しているのでNASなどに入れている音楽データも再生することができる。

手始めに手軽なAmazonミュージックを流してみる。HEOSアプリを起動して再生すると自動的にSR8012がHEOSモードに切り替わりステレオ再生される。これも自動設定後そのまま再生すると映画の視聴時と同様に過剰に低音が出すぎて気持ち悪い。やはりある程度のボリュームで聴くには、先ほどと同様に「Audyssey LFC」をオンにするか「Audyssey Dynamic EQ」をオフにして好みに合わせてトーンコントロールしたほうがいい。低音、中音から高音まで広がりのある音を聴かせてくれる。作られた感がある音だがバランスは良く高音も良く伸びる。AVアンプの割にはパワフルでJBL S3100との相性もいい。以前に比べるとやはり音に密度があり違いがわかるほど。「Audyssey Dynamic EQ」をオンにした状態だとクラブ系の音楽はあまり聴かないが、低音を腹に響かせるようないわゆるズンドコ系はサブウーファーがなくてもJBL S3100だけでかなり強烈に鳴る。普段聴かないだけに、これはこれで新鮮で楽しいがご近所迷惑になり過ぎる。普段聴くJAZZなどの音楽には「Audyssey LFC」の設定を「3〜4」くらいに設定するか、「Audyssey Dynamic EQ」をオフに設定しトーンコントロール、もしくは「MultEQ XT32」をオフにしてグラフィックEQで補正する。過剰に出過ぎる低音の響きを抑えた方が明らかに良い感じにまとまる。

HEOSでAmazonプライムミュージックを再生中のテレビ画面。

ダイレクトモードでクリアで高分解能なサウンド

通常のステレオモードからダイレクトモード、さらにピュアダイレクトモードにするとどんどん分解能が上がる。逆にその分、ソースによっては音の粗が目立つようにもなる。アナログレコードやハイレゾなどの高音質なソースを流した時はダイレクトモードにしただけで「AVアンプのくせに…」と言いたくなるほどクリアで、これは流石に「価格から」「モノから」違う以前のYAMAHAのRX-V767と比べてはいけない気になる。ダイレクトモードは本体のオーディ設定で各種設定したイコライザーや、トーンコントロールも含む補正関連を全てオフにしてソースに収録されている音声のまま再生するモード。ピュアダイレクトはさらにディスプレイも消灯し余分なデジタルノイズを無くして高品位でド直球なソース再生を行う。アナログレコードや、ハイレゾ音源ならピュアダイレクトモードで隅々までベールを取り払ったようなクリアで高分解能なサウンドが楽しめる。これはAVアンプながらも流石マランツと言いたくなる。(個人的なプラシーボ効果含む)

M-DAX機能で「高音質風」

iPodやiPhoneなどに入れているmp3など容量を気にして高圧縮した音楽ファイルでも、ダイレクトモード、ピュアダイレクトモードでは設定できないが、通常のステレオ再生の場合、「M-DAX」という機能が使える。M-DAX機能はMP3、WMAやAAC等、圧縮オーディオフォーマットで省かれた信号を生成し、「オフ・弱・中・強」の3段階で圧縮する前の音に近い状態に復元する機能で、同時に低音域の量感を補正する。これが今まで“ながら聴き”する程度の音だった高圧縮のmp3ファイル音楽データが面白いほど補正されて“高音質風”に変わる。iPhoneに入れている高圧縮の古いmp3ファイルを再生して遊んでしまった。アナログ入力やPCM信号なら設定できてしまうのでAmazonミュージックなどでもM-DAX機能を使うことができる。

D-MAX機能(赤く光っているボタン)で音楽データは補正され解像度が上がった様に感じる。

JBL S3100の本来の音。ピュアオーディオとの差

JBL S3100とピュアオーディオ用の機器ではないAVアンプのSR8012だが相当良い感じに鳴ってくれる。ピュアオーディオ用のアンプで聴いているようなJBLらしい濃密でどっしりとした音になったのが結構衝撃的だ。ダイレクトモード、ピュアダイレクトモードで解像度がグンと上がり、量感といい、密度といい、厳密にはピュアオーディオ用の機器とは言えないだろうが、「全く違う」というほど大きく差があるようにも思えないくらい良い音で鳴る。真空管アンプや、独特のクセがあるアンプ以外のブラインドテストならピュアかどうか私の耳では判断できないかも知れないほど良くできている。これでさらにウン十万を投資してピュアオーディオ用のアンプを購入するのは余裕があればの話。スピーカーをJBL S3100に替えた時の衝撃とまではいかないが、パワフルなアンプに替えただけで以前に増してJBLらしい前に押し出される音に変化するのはオーディオの面白さなのだろう。映画鑑賞が主体の私にとっては個人的に十分満足できるアンプだ。

音楽ではオーディオ用ステレオスピーカーであり、映画ではフロントスピーカーであるJBL S3100をAVアンプとピュアオーディオ用のアンプを共存させてそれぞれ切り替えて鳴らすのはスピーカーセレクターを使えばできなくもない。しかし、今それを使ってまでピュアオーディオ用のアンプを購入しようとは思わないほど、このAVアンプは良く鳴ってくれる。全チャンネル11.1ch分のプリアウト端子(RCA端子)にも対応しているのでアンプだけ外部にする事も後からできる。他をじっくり聞いていないので強くは言えないが、私の様にあくまでもメインは映画鑑賞で、音楽も“それなりに良い音”で聴きたい人にとっては良いアンプだ。

SR8012



 


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