Blu-ray仕様:本編96分 アスペクト比:1.78:1
英語:5.1ch DTS-HD Master Audio、日本語:2.0ch モノラル
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Blu-rayに収録されている日本語吹替えは、1984年4月7日 フジテレビ「ゴールデン洋画劇場」初放映版を収録。テレビ放送時にカットされ吹替のない部分は英語字幕に切り替わる。U-NEXTでは日本語吹替え版は無く字幕のみ。
「キャノンボール」あらすじ
アメリカ東海岸コネティカットから西海岸カリフォルニアまでの5,000キロを走破する公道レース“キャノンボール”。レーサーの資格不要、ルール無用、妨害自由のレースである。そんなやりたい放題のレース参加者は、タフガイJ.J.マクルーア、相棒のビクター、アストン・マーティンに乗り007気取りのシーモア、牧師になりすましたコンビ、日本の名車スバルに乗って最新科学装置を武器にする東洋人チームと多種多様。見事、勝利の栄冠を手にするのは……?
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出演はバート・レイノルズ(Burt Reynolds)、ドム・デルイーズ(Dom DeLuise)、ジャック・イーラム(Jack Elam)、ファラ・フォーセット(Farrah Leni Fawcett)、サミー・デイヴィスJr.(Sammy Davis Jr.)、ディーン・マーティン(Dean Martin)、ロジャー・ムーア(Sir Roger George Moore)、ジャッキー・チェン(Jackie Chan Kong Sang/成龍)、マイケル・ホイ(MICHAEL HUI/許冠文)、ジェイミー・ファー(Jamie Farr)、タラ・バックマン(Tara Buckman)、エイドリアン・バーボー(Adrienne Jo Barbeau)など、豪華な俳優陣が出演する。
サミー・デイヴィスJr.が出演しているのを今回改めて観て「え〜、出演していたんや。しかも結構、ガッツリと…」と驚いた。当時、全く意識していなかったし記憶にもない。
車でルールを無視してレースする映画
本作はアメリカと香港の合作映画。ただノリだけでアメリカを横断しているようなルール無用のカーアクション映画。この時代はただ猛スピードで車が走るだけで面白かった。登場する車がランボルギーニ・カウンタックLP400S(ノーズウィング付き)だったり、フェラーリ308GTSだったり、アストンマーティンDB5だったり…かと思えば、ダッジの救急車だったり、ロールス・ロイス・シルバーシャドウだったり、スバル1600スウィングバック4WD(改造車)やモーターサイクルのハーレーダビッドソンだったりする。この統一感のない各々の車で警察の目をかいくぐり(取り締まられても誤魔化し)、ズルをしてでも優勝して賞金を獲得するというレースゲーム。スピードが出るだけでは勝てないのだ。
緩いレースゲーム
カーアクション映画と銘打っているが、現代のカーアクションを期待するとズッこけるほど緩い。勿論走ってはいるが、ほとんど如何にズルい事をするかが焦点であり、カーチェイスもあるけど全く迫力がない。ついでにジャッキー・チェンの格闘シーンも無理矢理に入れ込んだ感があり(その時に映画イージーライダーのピーター・フォンダ(Peter Fonda)がカメオ出演している)、その映像もビックリするほど迫力が無い。「何だこのグダグダの映画は」と今となっては思う。カーアクションと言うよりもお笑い要素の強いコメディ映画。女性2組レーサーが警官をお色気で逃れようとするなど、昔のコメディ映画は無駄にお笑いとしてのお色気要素がある。
その他にもサニー・デイヴィスJr.なんてビンタされてるし、ジャッキーチェンの扱いなど今では考えられない出演の仕方だ。レース中は夜間に車のライトを消して赤外線ゴーグルを付けて走行するので、夜間シーンのジャッキー・チェンの顔はほとんどゴーグルで見えない状態。007の歴代ジェームズ・ボンドで有名なロジャー・ムーアは、お馴染みのアストンマーティンを運転しながらもシーンが変わる毎に隣に座っている美女(ボンドガール的な人?)がコロコロ変わる。常に甘い言葉を掛けてただの優男に見える。しかもパトカーの追跡を阻止しようと煙幕を噴出するスイッチを押したら007の映画のようには格好良くいかず車内に煙が充満するなど、あのロジャー・ムーアが完全にお笑い要員になっている。
有名人が車で走る、必死さのかけらもないグダグダの「お祭り映画」。当時はこれがめちゃくちゃ面白いと感じた。…若かったのだな。私にとって今は映画内容に関わらず懐かしさがあればこその面白さがある。現代の若い人は、馴染みのない俳優陣がただ好きずきに車に乗って爆走するこの映画を観て「面白い」と思うかどうかは疑問。
Blu-rayも同等なのだろうか。安かったら懐かしの映画保存版として欲しいが意外とBlu-rayの発売は遅く、2011年12月に発売されているため今は1,000円以上してしまうので考えもの。いつかどこかでワゴンセールでもしないだろうか…1,000円切ったら即買い。
「キャノンボール」は現在(2018年8月7日時点)、U-NEXTは見放題登録されているので無料視聴(字幕版のみ)できる。Amazonビデオではプライム登録されておらず有料レンタルで「字幕版」のみ。NETFLIXは登録されていない。
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