先週から記事にしているマランツのAVアンプ、SR8012購入キャンペーンの応募で送られてきたAudioQuest(オーディオクエスト)製の総額48,081円(税抜)相当のプレゼント「音質チューンアップキット」についての続報。先週までで高級HDMIケーブルと高級電源ケーブルを紹介したが、我が家のシステムでは残念ながらその効果を発揮することはなかった。そして今回プレゼント3点目のUSBノイズフィルターに関しての報告。もう半分は諦めモードではあるが期待せずにはいられない。
カテゴリーとしてはオーディオになるのだが、オーディオカテゴリーは「家キネマ。」ブログには準備していないため、「その他」と、これまでの流れから「ホームシアター」カテゴリーにも入れている。
プレゼント其の3「JitterBug」
最後に紹介するのはオーディオ用USBフィルタの「JitterBug」。今回1番気になってたアイテム。価格は公式サイトによると7,700円(税抜)。本体は端子以外プラスチック製で何だかチープな作りだが、USB DAC等にUSBケーブルでPCやポータブルオーディオ機器などを接続する際の間に咬(かま)ますことによりノイズを除去するというアクセサリ。オカルト感がプンプンしてワクワクするが、こういうグッズこそオーディオ系のプレゼント商品の先頭に立つべきグッズである。“眉ツバ”どころか、“眉ヨダレ”もの。
Audioquestオフィシャルサイトには以下の様に紹介されている。
AudioQuestのノイズフィルターJitterBugはUSBライン(VBUS)と信号(データ)用フィルターです。itterBugのデュアル回路は、不快な雑音電流と取り巻く共振をある程度まで減らすとともに、ジッターとパケットエラーも減らします(パケットエラーが完全に無くなる場合もあります)。そしてその結果、サウンドや音楽、会話がより真に迫ったものとなり、より良いオーディオ体験をお楽しみいだけます。片端がUSBプラグ(オス)、反対側がUSBポート(メス)になっています。既にDragonFlyをお持ちの場合、JitterBugと併用すると楽しく手頃にアップグレードができます。コンピューターの空いているUSBポートにJitterBugをそのまま差し込み、さらにJitterBugのUSBポートにDragonFlyを差し込んでください。
文章の1カ所で「JitterBug」が「itterBug」になっている事には私も言えた義理ではないので目を瞑ろう。さて、このアクセサリをどこで使うかというと、我が家の場合ならUSBメモリに入れた音楽データをSR8012のフロントパネルを開けてUSBスロットに差し込む際に、このJitterBugを咬ますか、iPhoneからFOSTEXのヘッドホンアンプHP-A4BLにUSBで接続する際に利用することになる。
ここまで来て問題発生。USBメモリをSR8012に直接挿す場合は問題ないが、iPhoneをFOSTEXのHP-A4BLに接続する場合、HP-A4BLのUSBプラグ差し込み口がUSB「B」タイプになっている。JitterBugはUSB「A」タイプのオス/メスなので直接挿すことが不可能なのだ。
解説書には基本的にはDAC側のUSBの差し込み口に付ける様な図解になっているのでこれをiPhone側に付けるとJitterBugのオス/メスが逆方向に向けて接続する事になる。これで効果があるのかどうかも分からない。ここでもまた変換プラグが必要になるのか、もしくは、変換プラグを間に咬ますことによっては結果的にこのアクセサリの意味がなくなるのか…。いきなり変換プラグを購入するよりは一度逆向きのままでも咬ましてから確認後、変わらないようなら検討してみる事にした。
駄目かも知れないが試しに咬ましてみた
ちなみに、iPhoneをUSBケーブルAタイプ(オス)と接続するにはFOSTEX HP-A4BLの記事でも紹介したこのUSBカメラアダプタが必要になる。
バスパワーのDACなら効果を発揮するらしい
色々と試した結果の後、少しネットで調べてみたら通常の据え置き型のアンプやDACにはもとから対策がとられそこそこクリーン(完璧なクリーンとはならないだろうが)な信号が流れているので、その差をハッキリと認識するまでには至らないのかも知れない。JitterBugはどうやらUSBバスパワーを使う小型DACなどでは電源ノイズの除去に効果を発揮しているようで、例えばAudioQuest自身が紹介文にも書いているように同社の「DragonFly USB DAC」を使用する時など、そういった環境の人なら使えるアイテムになるのだろう。私も今後、もしバスパワーを使うDACを購入した際には改めて使い、その効果をレポートする事にしよう。
突き詰めればこそのアイテム
ここまで3点のプレゼントアイテムを紹介したが結果どれも私の環境にとってはその効果を発揮できなかったのは残念。だがしかしその高級感溢れるHDMIケーブルや、自分では絶対に購入しないであろう高価な電源ケーブルなど、プレゼントとしては私にとっては嬉しかったし、ずっと気になっていた事が試せたこと、自分の耳で確認できたことは大きかった。これで我が家のホームシアターをアップグレードする際の優先順位に迷いがなくなる。やはり音の変化に直接影響するスピーカーやアンプ、プレーヤーなどが第一優先でさらに突き詰めていくと、今回プレゼントで頂いた様なアイテム類に手を出すことになるのかと思う。現在、私の様な「自分が楽しめればいいや」程度のシステムでケーブルなんかに手を出してもその効果は、スピーカーを交換するほどの音質の向上は期待できないと思っておいた方がいいのだろう。しかもケーブルによる差があっても、人それぞれの価値観にもよるが費用対効果として考えると相当低く感じることもあるだろう。
今回紹介したJitterBugなど市場価格7,000円程のものなら、機会があれば条件次第では試して見る価値があるかも知れないが、電源ケーブルなどは2,000円程のものから40万円近いケーブルに替えるくらいなら、そのお金をスピーカーやアンプ、プレーヤーに投資した方がよほど違いがハッキリする。極端な言い方だがペアで1万円ほどのスピーカーに40万円近い電源ケーブルを使ってもペア40万円程のスピーカーと交換した時のような劇的な音質向上は期待できない。これらのアイテムはピュアオーディオで繊細な音を楽しんでいる人や、ケーブルによる音の変化自体を楽しんでいるオーディオマニアの人向き。リビングシアターで週末に映画やジャズをJBL S3100でガンガン鳴らして楽しんでいる程度の「家キネマ。」には、やはり“豚に真珠”だ。
現在もSR8012購入キャンペーンの続編をやっている。「普段恐ろしくて手が出せないが、プレゼントでもらえるなら高級ケーブルを試してみたい」と言う方は抽選ではないので確実にもらえるこの機会に。
現在のキャンペーンの対象期間は2018年9月28日(金)~2019年1月6日(日)まで 。
【応募締切は2019年1月15日(火)消印有効】
↓「SR8012 購入者限定 Audio Quest ケーブルプレゼントキャンペーン」↓
http://www.marantz.jp/jp/News/Pages/CampaignDetails.aspx?CPID=30
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