「IMAX次世代レーザー」の名称がいつの間にか「IMAXレーザー/GTテクノロジー」になっていた。109シネマズ公式サイトでIMAX次世代レーザーが「旧名称」となっていたので名称が変わっただけのようだ。
さて、今回は珍しく公開から比較的すぐにチケットを購入し、いつもの109シネマズ大阪エキスポシティのIMAXで「キャプテン・マーベル」を鑑賞することができた。もちろん3D上映版。
109シネマズのロビーでは1週間後の2019年3月22日に公開の「バンブルビー」推し状態だったのでそれも楽しみだが、今回は「キャプテン・マーベル」。何度見ても相変わらず壁のようにでかいスクリーンを横目にしながら席をさがし、始まるまでを楽しみに待っていたのだが、公開から初週末というのに思っていたより鑑賞者(映画館にとってのお客さん)の入りが少ないのが気になった。3D版は字幕なので人気ないのだろうか(吹替はIMAXではない2D版のみ)。
久々にスカッとするマーベルヒーロー映画
ヒーロー誕生映画らしいヒーロー映画。ここ最近のヒーロー誕生映画では必ずピンチが訪れ互角で戦い、最後はギリギリで勝利するモノが多い気がする。敵であるヴィランが同等の強さやそれ以上の強さを持つのも場合によっては面白いのだが、たまにはピンチの微塵も感じさせないくらい圧倒的な強さで敵を打ちのめして欲しいとも思う。映画を見終わった後のスッキリ感が違う。「ドラゴンボール」の孫悟空が初めて「スーパーサイヤ人」になったときのような圧倒的な強さは、やはり見ていてワクワクし、気持ちがスカッとする。
そう言う意味で私にとっての物足りなさがこの映画では補われていた気がする。「そうそう!ヒーロー映画はこうでなければ」と思うほど圧倒的な強さをみせる「キャプテン・マーベル」。笑ってしまうくらい強い。エエ歳こいたオッサンが映画館で「うぉー!!」と叫んだ(心で)。気持ちいい!
ニック・フューリーが片目の理由と猫のグース
1990年代の話なので全編通して若かりしニックがS.H.I.E.L.D.のエージェントとして登場する。CGでの若返りは違和感が全く無かったので凄い技術だなとつくづく思う。そして、本作ではニック・フューリーが片目になる意外な理由が明らかになる。原作とは違い「え…」と思うような理由だった。ネタバレになるので言いたいけど言えない。気になる人は本作を観てもらいたい。
それと、本作で登場する猫の「グース」が意外と活躍する。エンドロールのグースの眼の写し方も素晴らしい。「あぁ、こういう見方したな」と思い出した。昔飼っていた猫が窓から外を眺めているときに、私はその猫の眼の水晶体を横から眺めて「めっちゃ透明やな…」とぼんやり見ていた事を思い出す。
ポストプロダクションでの3D変換
3Dは「Stereo D」と「Legend 3D」による3D映像化なのだが、ちょくちょく違和感アリだった。やはり通常のIMAXカメラ(2D)で撮影した後の編集による3D変換はカメラレンズによる前ボケが上手くない。ボケた映像は3D化しにくいのか平面的に見えてその奧のフォーカスした(ピントが合っている)モノや人物が立体的になっているように見える。結果的にカキワリのように見えてしまうので、そういったシーンが所々に見られたのは少し残念に思うポイントだった。
「キャプテン・マーベル」のオープニングに感動する
スタン・リーが2018年11月に亡くなってからの本作上映。亡くなる前に本人の撮影は終わっていたらしく本作でもしっかりカメオ出演していた。さらに本作では感動する演出が施されていた。マーベル映画は本編のオープニングでマーベル・スタジオの立体ロゴが必ず登場する。普段はマーベルのヒーロー達がコラージュされたロゴなのだが本作はちょっと違った。ヒーローが全て様々なスタン・リーの写真に差し替わってロゴを形成し、その後に「THANK YOU, STAN 」の文字。制作スタッフによるスタン・リーに対するオマージュなのだが、これだけで感動した。後に販売されるBlu-rayや4K UHDにこのオープニングが入っているかどうかは不明だが、本作劇場公開時のみとなれば貴重なオープニングロゴだ。
これで「アベンジャーズ/エンドゲーム」への準備は整った。あとは公開(2019年4月26日)を待つのみだ。この2カ月ほどで大阪エキスポシティには何回行くことになるのだろう。
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