動画配信サービスにディズニーが参入し、Disney+(プラス)の話が上がっていたがその前に「Disney Deluxe(ディズニー・デラックス)」という動画やその他ディズニー関連コンテンツの配信サービスを開始しているので悩んだあげく、お試しで加入してみた。コンテンツ内容やボリュームを考えると月額700円は割高に感じるが、約一ヶ月間(加入から31日間)は無料視聴できる。多くの懐かしい過去のディズニーアニメをはじめ、ピクサースタジオ映画、テレビアニメ版も含めたスター・ウォーズ映画、マーベル・コミック映画、ピクサースタジオなどによる各ショートストーリーが見放題になるのは現在ディズニー・デラックス(ディズニー・シアター)しかない。他社でも配信されているが、ディズニーオリジナルの映画は全て有料なので2本視聴したら月額とほぼ同額かそれ以上になってしまう。
お試し加入する前から、配信される解像度は最高でFull HDで4K UHD未対応なのは分かっていたこと。しかし、配信される映画の音声までもがさまかのサラウンド未対応だったとは。この現代においてディズニー“シアター”と謳った映画配信がステレオ音声とは…これで月額700円。アンプを前回紹介したドルビーサラウンドモードやNeural:Xモードに切り替えるとそれなりに聞こえるが、古いディズニーアニメはいいとしても、スター・ウォーズ・シリーズやマーベルヒーロー・シリーズの映画も全てサラウンド未対応なのは今時どうなのかと思ってしまう。
あと、Amazon上のアプリについてはインターフェースの反応や操作性も少々悪い。そして、何故か再生までに時間がかかる。Amazon Fire TV上のディズニーシアターアプリの問題なのかもしれないが、有線LANで視聴しているにもかかわらず、再生すると音声が先に流れ出し、遅れて映像が映し出されるので、ほとんどの映画できちんとアタマから見ることができないのは今時考えられないアプリの仕様と遅さ。Amazonビデオやその他の配信サービスは普通にサクサク動くので我が家の回線速度の問題ではないと思う。ディズニーシアターでは、ごくたまに視聴中でもローディングのウェイト表示がでることすらある。人々に夢の世界を見せる企業が視聴中にローディングとは…一気に現実の世界に引き戻される。もう一度言っておこう、これで月額700円。
さらに、シネスコ表示で日本語字幕が黒帯の部分に表示されてしまい、設定などで字幕を移動することもできない。アナモフィックレンズを装着している我が家では結構ダメージが大きい。字幕が全く画面外で見えない。シネスコ映像では画面が小さく見える16:9のビスタサイズであくまでも視聴しろということだろうか。しかも、英語音声でも日本語字幕を選択すると、ディズニーアニメ映画やピクサー映画でよくあることなのだが、劇中に登場する看板等の英語文字までがカタナカ表記に変わってしまい、映画の中のキャラクターは英語で喋っているのに文字だけが日本の世界観に。このワケのわからないチグハグ感が見るに堪えない(ここでは視聴するに堪えないと言うべきか)。
Blu-rayなどではこのチグハグ感の出る表示をしない選択もできるが、ディズニーシアターではそのモード選択はない。英語がよくわからない日本人が選べるのはキャラクターが日本語で喋る「日本語」音声にするか、劇中の主要な看板までも日本語文字にしてしまう「字幕モード」かの2択。ディズニーは視聴者が字幕にする意図をなんだと思っているのだろうと考えてしまう。アテレコの声優が、本業ではない今人気なだけの俳優やアイドルなど誰であろうと常に日本語音声で映画を視聴する人や、そんなこと考えずに楽しめる小さな子供が居る家庭にとっては良いかもしれない。ただし、Amazon Fire TV上のアプリを使わなければという条件が付く。もう私にとってはディズニーの懐かしアニメ以外に全く魅力がない状態。金の亡者でもあるディズニーは月額700円という金額程度では、このクオリティーがMAXなのか。ちなみに映画以外のコンテンツは情報として結構楽しめるので、それで相殺としたいのだろうか。
えぇ〜…と、いうわけでディズニー・デラックスは無料視聴できる間になるべく、古いディズニーアニメを懐かしんで1ヶ月後に解約だな。ディズニー・プラスに期待するしかないか。
Disney Deluxe
https://www.disney.co.jp/deluxe.html
この記事へのコメントはありません。