アリータ:バトル・エンジェル,ホームシアター,プロジェクター,映画

アリータ:バトル・エンジェル(原題:Alita: Battle Angel)

2019年公開のロバート・ロドリゲス(Robert Anthony Rodriguez)監督によるアクション映画。あの「アバター」や「タイタニック」でタッグを組んだ2人、ジェームズ・キャメロン(James Francis Cameron)とジョン・ランドー(Jon Landau)も本作の製作に務めている。

原作となるのは、木城ゆきとによる漫画「銃夢(ガンム)」。正直に言うと私は結構人気が高かったらしいこの漫画を知らない。漫画のタイトル自体は人気があったせいか何度か目にしたことはあったものの、漫画そのものは読んだことがない。この映画をPRで見た時に初めてネットで調べて知った漫画。もちろん漫画がキライなわけではないし、漫画を読まない年代でもないが(どの年代だ)、連載されていたらしい「ビジネスジャンプ」を愛読していなかったと言うこともあるかもしれない。それだけ人気漫画だったらどこかで内容も目にしていてもよさそうなものなのだが…たまたま目にしていなかったということだろうか。

Blu-ray仕様:本編122分 アスペクト比:2.35:1
英語:7.1chDTS-HDマスター・オーディオ (ロスレス)  日本語:5.1ch DTSデジタル・サラウンド
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収録音声に関しては4K UHD版のみドルビーアトモス対応+3D版同梱になっている。「20世紀FOXがディズニーに買収された影響がこんな所にもか!」と思いつつも迷うことなく私は4K UHD版を購入した。ちなみに本作はディズニーに完全買収される前に20世紀FOXとして製作公開されているので、事実上20世紀FOX単独映画としては最後の映画となるのだろう。あの「スター・ウォーズ」上映の頃から長年見てきた20世紀FOXのオープニングロゴがもう劇場では見られなくなるのだろうかと思うと寂しい。

この長年見てきたこのオープニングロゴも劇場では見納めだろうか。

「アリータ:バトル・エンジェル」あらすじ

天使が戦士に覚醒める
天空に浮かぶユートピア都市“ザレム”と、そこから排出された廃棄物が堆積する荒廃したクズ鉄町“アイアンシティ”。ある日、サイバー医師のイドはクズ鉄の山から少女の頭部を発見し、新しい機械の身体を与えアリータと名付ける。記憶を失ったままのアリータだったが、襲ってきた敵からイドを守るために戦った際、自分に驚異的な戦闘能力が備わっていることに気づいてしまう。彼女は、300年前に創られた“最強戦士”だったのだ。自分と世界の運命に立ち向かうアリータの戦いが今、始まる!

™ and © 2019 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. © Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

出演は、ローサ・サラザール(Rosa Salazar):演技・声、クリストフ・ヴァルツ(Christoph Waltz)、ジェニファー・コネリー(Jennifer Lynn Connelly)、マハーシャラ・アリ(Mahershala Ali)、エド・スクライン(Ed Skrein):演技・声、キーアン・ジョンソン(Keean Johnson)、エドワード・ノートン(Edward Harrison Norton)など。

イド役のクリストフ・ヴァルツって「007」の宿敵ブロフェルドではないか!

初めは人とCG人物との共演に違和感…最終的には…

原作を読んでいない私の個人的な感想を結論から先に言ってしまうと、見始めた時はCGによるアリータというキャラクターの造形に対する違和感はあったものの、最終的には私としては珍しく本作の4K UHD版と3D版に関して“総合的な出来映え”には「絶賛」だった。後に述べるが特に3Dは実写映画として秀逸だ。元になっている原作が凄くいいのかは正直わからないが、本作の出来は素晴らしいと感じる。原作を読んでいない私でも十分理解できるほど、テンポの速い展開ながら分かり易くストーリーが構成されている。

顔の生毛まで表現されたCGによるアリータ。最初に見たときは不気味でしかなかった。


はじめは顔のバランスに違和感を覚えるが途中からすっかり見慣れてしまう。

主人公のアリータがサイボーグという設定であり、顔のパーツも敢えてなのか漫画的に目が大きく描かれ、尚且つ映像もCGであるため、初めは超リアルな人造人間的に見えて「不気味の谷」でしかなかった。それが最初に述べたキャラクターの造形に対する違和感を覚えたところだ。しかし、それも最初の頃だけで話が進むにつれて感情移入でき、最終的には全く違和感がなくなっていた。それどころか本当に可愛く強い女性らしさも感じさせられ、すっかり魅了された。見慣れたはずの今でも静止画の映像を見るとやはり生身の人間とは違う造形バランスだけに不気味な存在に見えるが、動画となって快活な彼女が画面内で動くと、その「不気味の谷」を超えて生々しく、また活き活きとした生身の人間のように見えてくるから不思議だ。

喜怒哀楽の表情がハッキリしておりそれが違和感をなくす。

このキャラクターに、このサイバーパンクな世界観となると観る人を選ぶような気がするのは否めない。さらに、元が漫画なので原作が好きで愛読していた人は、大抵は端折られて凝縮されることが多い映画ならではのストーリー展開や多少の設定の違い、キャラクターに対する違和感(元が漫画なので実写となるとどうしても違和感を覚えるだろう)をどう思ったのだろう。私は原作漫画を見ていないからこそ面白かったといえるのだろうか。

サイバーパンクな世界にも、でっかいチョコレートは売っているようだ。

「アリータ:バトル・エンジェル」続くのか?

この映画、本作で完結ではないようだ。原作となっている漫画「銃夢」は全9巻なので今回の映画化された部分は、最初の頃のほんの一部なのだろう。本作は最終的にスッキリと完結させているわけではなく続編があるかのように終わる。その辺り「続編が見たい!」となるか、「スッキリしない!」となるかは観た人の感想になるのだろうが、私はどちらでもよい感じだ。まだ続編があるのかないのかも分からない時期からこんなことを言うべきではないのかも知れないが多分…映画の続編は大抵が1作目を超えられない。しかも、20世紀FOXがディズニーに完全買収された今後となっては尚更、仮に続編が出ても本作は超えられないだろうと予想できる(特に3D版は。詳しくは下の 『秀逸!「アリータ:バトル・エンジェル」の3D』の項で。)やはり1作目のインパクトはかなり強く印象に残る。「面白かった」と思えた本作を印象の良いまま残すには1作までで止めても良いのかも知れない。

ハンター(賞金稼ぎ)のザパン(エド・スクライン)。「俺と一杯つき合え」とアリータを誘ったら…


アリータにやられる。よく見ると首のパイプを握られているのだな…ゥエ。

この実写化された「アリータ:バトル・エンジェル」が原作に忠実なら、続きがどうしても知りたければ漫画を読めばいいことだ。本作で「アリータ」と名付けられた主人公のサイボーグ少女の名前は漫画では「ガリィ」らしいので、映画を先に観てしまった私にとってはしばらく名前で違和感を覚えるかも知れないが…どの道、私は時間的考えても古本を買ってまで漫画を見る時間はない。

「アリータ:バトル・エンジェル」は少しグロテスクな表現があるので子供向けではない。

本作の世界観としてそこら中にサイボーグ人間が登場する。CGとはいえなかなかグロテスクなサイボーグ達だ。そのサイボーグ達が戦いに敗れる(破壊される)姿もグロテスク。小さな子供には不向きに感じる。原作の漫画自体も「ビジネスジャンプ」掲載という「ビジネス」という大人単語と「ジャンプ」という元は少年向け漫画雑誌の名前がヒュージョンしてしまっているのだから、原作に沿っているのか映画の内容も微妙に大人向け。ストーリーもそうだが、アリータと人間との間柄はライトな表現で子供でも観ることが出来るほど大変ロマンチックな描かれ方をしている。しかし、ストーリーの展開上必要であろうと思われる残酷な表現シーンもあるので小さな子供たちに見せるわけにはいかないだろう。

アンドロイド同士の戦いは、小さなお子様には見せられないほど容赦ない。

全CGであるはずのキャラクター「アリータ」の絶妙な人間味

Blu-ray特典のメイキング映像を観ればなるほどと思えるのだが、この映像技術の進歩というべきだろうか、「アバター」でCGと人間を同一スクリーン上に共演させたジェームズ・キャメロンのノウハウが詰まっている。殆ど違和感がないのが凄い。格闘シーン等も含めて演技中の動き、表情などは殆どアリータ役であるローサ・サラザール本人であり、後ほど編集でキャラクターのCGに置き換えられている。本人でも予測不可能で不規則な表情筋のちょっとした動き、例えば敢えて演じているのかも知れないがちょっとした痙攣のような(眉や口の端が一瞬ピクッと動くような)動きも殆ど拾われているので、より人間らしく感じさせる。

すごく良い表情をする。バランスとして目が大きかったのが、結果的に表情が観ている側として読み取りやすかったのだろうか。

「アリータ:バトル・エンジェル」のドルビーアトモス

トップスピーカーからも結構派手に出力される。映画全編において効果的に使われていて、且つバランスが取れている。特に「モーターボール(インラインスケートみたいなものを履いて格闘を交えながらボールを奪い合いレースをする、この世界のゲーム)」のシーンではドルビーアトモスの威力が発揮される。スタジアムの歓声から、インラインスケートのローラーの音、バトルによるSE等どれもメリハリのある音で上々の出来だ。

ドルビーアトモス が大胆に使われる「モーターボール」のシーン。

チャプター28では、コース内に一部パイプ状になっている部分でアリータが吹っ飛ばされてパイプ内を滑りながら回転してしまうシーンがある。そこが非常にドルビーアトモスならではの音の移動感で楽しいのだ。フロント左からトップ左、トップ右に移りフロント右へと順に音が移動するのでパイプ内を地面から天井へとぐるぐる回るように聞こえるのが楽しい。吹っ飛ばされたアリータには申し訳ないが2回転くらいしかしないので、つい「もっと回転してくれ」と思った。

この後アリータが吹っ飛ばされた時にパイプ内を滑って回る。アトモス効果が絶大のシーン。

4K UHD版のHDR効果が高いのか?Blu-rayとわざと変えてる?

他のどの作品を観ても金属の質感を表現する際のHDR効果は高い。この「アリータ:バトル・エンジェル」の世界でサイボーグは人間の顔に金属ボディと一体になってできていることが多いので、本作に関してもHDRの恩恵は十分に感じることができる。また、オープニングシークエンスでイドがアリータの頭部を見つけた時の夕日で逆光のシーン。アリータの頭部を持ったイドが影で真っ黒に潰れることもなく、また逆光となっている夕日が白飛びすることもなく美しく描き出される象徴的なシーンだ。

HDR効果も高い。周りの鉄クズも光が当たっているとこは眩しく輝き、影になるところはディティールも残しつつしっかりと黒く沈む。

ベクター(マハーシャラ・アリ)が影のボス的なノヴァ(エドワード・ノートン)に遠隔で操られている際に目の色がブルーに変わるのだがこれが4K UHD版とBlu-rau版とでは全然色が違う。4K UHDでは輝くコバルトの如く鮮やかなブルーに見えるのだが、Blu-rayではただの紺色に見える。カットによっては目の色が変わったことに気づかないほど。わざとHDRの効果を誇張するためのわざわざ編集しているのかと思ったくらい。

4K UHD HDR版。ノヴァに操られている時はベクターの目の色がブルーに変わるのだがBlu-rayではここまでの差が感じられない。


Blu-ray版。ピクチャーモードはCinema。全体的に色味が暖色系に転ぶので、ブルー系がHDR表示と比較すると若干緑がかって見えてしまっている。iPhoneで撮影すると余計に緑がかって見えるが実際の見た目はそれほど悪くない。いずれにしても目の色は4K UHDほど鮮やかではない。


Blu-ray版。ピクチャーモードは使用しているBenQ HT3550にある D.Cinemaの色味(Rec.709 100% :家キネマでの調整済)。だいぶ4K UHD HDRに近づくが流石に追い込みきれず、輝度も足らない。

秀逸!「アリータ:バトル・エンジェル」の3D

観た瞬間に「これは3Dカメラで撮影しているな」と分かる程、ちゃんとした3D映像。久しぶりに実写での良作3D映画を観た気がする。後に調べたら、「アバター」や「トロン:レガシー」、「トランスフォーマー/ダークサイドムーン」に使用された、ジェームズ・キャメロン自身も開発に携わった3D撮影システム「フュージョン・カメラ・システム」を用いて撮影されていたことが分かった。どうりで「アベンジャーズ」などとは3Dの立体感や見え方が違うはずだ。DLPプロジェクターのおかげか本作においてもクロストークは皆無。

街並みのCGはそれほど他の3D映画と大差がないが中々の立体感。


本作はカメラのフォーカスにより奥や手前がボカされてもそれほど立体感を損なわない。これはCGだけではなく共演する人物の実写においても同様。

アリータ自身はCGキャラクターなので当然3D化されているのだが、実写で出演している演者の“人としての立体的な造形”や存在感、奥行き感がとても自然なのでスグに分かってしまうほど。ポストプロダクションによる3D化技術が以前と比べれば上がったとはいえ、マーベルやディズニー対して「ホラ!やっぱり違うやないか」と言ってやりたいほど見え方が違う。

CGと人が共演していても人物がしっかり立体感をもっているのでCGと共演しても3Dに違和感がない。3Dはこうでなければ。ちなみにアリータが持っているのは自身の心臓。実際に持ったことはないのだが、この手に持った動く心臓の揺れ方が妙にリアルな揺れ方をする。芸が細かい。

そしてさらに…でた!出てきた!映画においては久しぶりに目の前に飛び出すカットがある。アリータと同様、サイボーグであり本作においては敵でもある「グリュシカ(原作漫画では「マカク」)」との終盤での戦いになるチャプター32。グリュシカがガラスをブチ破って登場するシーン。ツメに仕込まれたグラインドカッターという武器をガラス越しに放つ場面でカメラに向けて放つ(3D版を考慮したサービスショットだろうか)。そのカットは一瞬だが明らかに画面(スクリーン)手前に飛び出す。思わず一時停止し、視聴位置を左右にズラして見たりと遊んでしまった(本作の3Dは一時停止しても3Dのまま)。

この映像の2フレームほど後が1番飛び出して見える。

ストーリーや世界観などは好みの問題もあるので何とも言えないところだが、技術的な面で言っても実写版SF映画の中では総合的に見て良作な映画に久しぶりに出会った気がする作品だ。



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やはりジェームズ・キャメロンが携わっているおかげか本作はちゃんと3Dカメラで撮影され、見え方もやはり3D描写としては秀逸なので「アリータ:バトル・エンジェルは3D版をおすすめ」と言いたいところだが、そうなると必然的に4K UHD版の購入になってしまうので、4K UHD版が必要無い人には強くはおすすめしない。「3D映画が好きなのに何か最近の実写版3Dは違う様な気がするなー。と思っていて、お金に少し余裕があって、後に4K UHDに移行予定のある人は」という意外と条件が多いな、くらいに留めておくことにする。

「アリータ:バトル・エンジェル」はAmazonビデオで有料レンタル版のみ。U-NEXTは440ポイント(2019年11月3日時点)で視聴可能。NETFLIXは登録なし。

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コメント

    • うめ吉
    • 2020年 5月 19日 9:08pm

    いやあ、この作品はどういう方法で観るべきか迷いました。配信で観て、気に入ったらBD購入か。最初からBDか。3Dもキャメロンで期待出来るけどUHDとセットで高いし。でもBDはアトモスじゃないし・・・。そして何より大ヒットせず、続編制作も暗礁状態と聞くと作品の評価が気になる。で、ウチキネマー様の批評を読んで、これは間違いなかろうと清水の舞台から飛び降りるつもりでUHD+3D+BD版を購入してようやく観ることが出来ました。

    もう控えめに言っても最高です。3D、音響、画質、全て最高、サイバーパンク感たまらん、Junkie XLの音楽も最高、そうそうendingのDua Lipaのswan songも良い!とにかくラストの悲しみをこらえるアリータのかっこよさにシビれました。キャプテンマーベルが自分の中で思い切り期待はずれだったのとは対照的でした。ヒットしなかった理由がわかりません。こんなのは「スパイダーバース」以来の感想です。

    そういうわけでウチキネマー様には感謝感謝です。UHD+3D+BD版買って良かった。

    追伸:怪獣映画はお好きですか? 『ゴジラ キングオブモンスターズ』のアトモス、音の拡がり、低音が凄いですよ。家が壊れるかと思いました。

      • うめ吉
      • 2020年 5月 20日 7:13pm

      返信なんていつでも結構です。お仕事を優先してお時間あるときで構いません。お身体ご自愛下さい。

      • ウチキネマー@管理人
      • 2020年 5月 23日 4:22pm

      うめ吉さん

      「アリータ」良かったですか!
      私が個人的に映像、音などを絶賛しても所詮好みなんて人それぞれですし、本作に関しては特に好き嫌いが分かれそうなイメージがありますから、うめ吉さんにも気に入っていただけたなら良かったです。音、映像(3D含む)、画質に関して結構私の中でも久々の高印象だったのでブログ本文も長くなってしまっていますね。
      ヒットしない理由はやはりあの目の大きさというかバランスでしょうか。原作の漫画のイメージを現実的な人間にCGで起こしたらしたらああなっちゃった的な…。ブログにも書いていますが、私も初めは違和感アリアリで「不気味の谷間」でしかなかったですから。パッケージやポスターだけ観て面白そうとは思いにくいのかも知れませんね。
      そんな静止画では「不気味の谷間」でも劇中で動くと、これがまた全然違って見え、さらには可愛くも、かっこ良くも見えるのですよね。

      主題歌のDua Lipaの「swan song」いいですよね。歌詞も一部良く解らない詩的な部分もありますが、イメージはなんとなく分かりますし、アリータの心情をうまく表せていて良いですね。Dua Lipaのチカラ強い歌い方とも非常にマッチしています。

      続きが観たいような、もう私の中では高評価のこの1本で終わって良いような…複雑な想いです。続編がでたら多分、いや、絶対観ますもんね。で、大体続編は評価が下がると…。

      怪獣映画ですか?怪獣にはそれほど詳しくはありませんが怪獣映画も好きですよ。「キングコング:髑髏島の巨神」や「シン・ゴジラ」も鑑賞し、「家キネマ。」ブログにも掲載しています。
      「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」は観たいですね。私にとっては懐かしの怪獣でもあるキングギドラやモスラも登場するようなので是非観たいです。
      あ!通常Blu-rayでもアトモスですね!さすがワーナー・ブラザーズ!廉価版が出たら即買いです。でも基本的にゴジラ映画は映像的に暗部が多いので階調表現の高いHDRの方がいいでしょうかね…あれ!?UHDはフィギュア付きしかないのですか??? まぁ、そのうち単体UHDが販売されるかも知れませんが、なんという販売方法…。

      海外制作ゴジラと言えば、最初のハリウッド版「ゴジラ」(1998年)、あのメチャクチャティラノザウルスっぽいヤツを観て座席から転げ落ちそうになったので、ハリウッドが作る「ゴジラ」には少し身構えてしまうところがなきにしもあらずです。随分と海外でも浸透しましたが「怪獣」は日本の文化と言っても過言ではないですから、私達が納得できる「怪獣映画」を海外で作るなら相当な「オタク」の監督が作るべきだと個人的には思うのです。配給会社にも理解者がいないと難しいかも知れないですね。ディズニーなんかが作ると上層部の「ヨコヤリ」が酷そうで、笑ってしまうほど超絶に面白くないアメリカンナイズされた「怪獣映画」が仕上がってきそうです。(それでも観ちゃうかも)

        • うめ吉
        • 2020年 5月 24日 4:41pm

        返信ありがとうございました。
        実は私も漫画を知らずに観たので、それもあって気に入ったのもあったのかも。漫画原作ファンは確かに「もっとあの場面を描いて欲しかった」とかいう不満もあったようです。あとどっかで観たような場面ばかり、という意見も散見されましたが、そこは音楽や3Dなど他の面で十分フォローできていたと思います。
        swan songって白鳥は死ぬ前に最高の歌を歌う、という言い伝えからとったものらしいですね。つまり、アリータが、スタッフが「これで最後では無いぞ、これは始まりなんだぞ」というメッセージで、今となってはすこし悲しく聞こえます。でもyoutubeでアメリカ人のレビュー観ると軒並み大絶賛でアリータファンとして嬉しく思います。
        あと、ちなみに先日は中1の甥っ子に3D+日本語吹き替えで見せたのですが、アリータは若手女優の上白石萌音で意外と良かったので驚きました。一度試しに聞いてみて下さい。ちなみに私も日本語は声優命、で吹き替えで観るのは『アナ雪』『スパイダーバース』ぐらいです。
        『ゴジラ』は恐竜バージョンは観る意欲が無く、未見です。で、その後2014のハリウッドゴジラは全然バトルシーンが無くて、欲求不満が残り、今回どうなることかと思いましたら、監督が「どんなものにもゴジラを入れると最高になる」とか宣ったほどの頭おかしいゴジラオタクで、『パシフィックリム』とデルトロの関係を再現していて傑作になったのだと思います。こちらも『アリータ』同様、大ヒットしていないんですが、次回のvsキングコングに大期待しています。乱筆ご容赦を。

          • ウチキネマー@管理人
          • 2020年 5月 24日 5:19pm

          原作ファンにとっては、どんな内容に仕上がっても不満を覚えるでしょうね。私も普通に映画として楽しめましたから、原作知らなくて良かったです。

          swan songってそんなメッセージも込めていたのですね!確かに少し悲しい。。。
          日本語吹き替えは上白石萌音という女優ですか。幸いにもその方を存じ上げませんので日本語吹き替えで観るまで絶対にネットで検索しないでおきます。観ると絶対先入観ができてしまってダメな者なので。

          いや、巨大T-REX(ゴジラ)映画はお勧めしません。アメリカ人に「KAIJU」が浸透していない頃ですので、挙句「神」扱いにまで上りつめた日本のゴジラとは対照的な扱いとなり、ただの「巨大な恐竜=モンスター」としかみえていませんから。観るなら「こんな考えもあるよね」的な寛大な心を持ってご覧になってください。
          「ゴジラ キング・オブ・モンスター」はオタクな監督でしたら期待大ですね!

    • もみじ
    • 2019年 11月 05日 12:09am

    ウチキネマーさんこんばんは。
    僕も日本の原作も知らないですし、好きなブロガーさんの評価も思ったほどではなかったので
    BDを購入して観たのですが、アリータ可愛いし(笑、画も音質も予想以上の出来栄えだったので
    結局UHDも買ってしまったという良くある無駄使いパターンになってしまいました・・・
    このUHDはHDR10+とDolby Visionのどちらも収録されている数少ない作品みたいですね。
    我が家のX920はどちらも観れないので「HDR10が一番観やすいんじゃ!」と自分に言い聞かせて観ています(笑
    でもこ~ゆ~出来栄えの作品を有機で観ると「液晶から変えてホントに良かったなー」と実感いたします・・・

    話かわりますが「20世紀FOXのオープニングロゴ」は代々続いてきた伝統的なオープニングなので
    マーベル同様、今後も変わらない気がいたします・・・

      • ウチキネマー@管理人
      • 2019年 12月 20日 12:41pm

      こんにちは、もみじさん。

      まずはコメント頂いていたにもかかわらず
      私が気づかずに長い間、放置してしまっていた事をお詫び申し上げます。

      さて、残念ながら現在においてもプロジェクターはHDR10+、及びDolby Visionは非対応です。
      既存のHDR規格は基本的にテレビ用の規格で、各家庭の投射距離(スクリーンとの設置距離)によってピーク輝度が変わってしまうホームユースのプロジェクターには対応し切れないというほうが正しいでしょうか。
      簡単に言ってしまえば各プロジェクターメーカーはHDR収録された映像を投影するにあたり輝度や色深度をこれまでのSDRよりも拡張したものを単純にHDR対応プロジェクターとしているようです。言い換えれば輝度のピークが1000nitすら届かなくてもHDR対応プロジェクターといえるのですよね(そもそも多くのプロジェクターのANSIルーメンの数値がテレビよりも低いのでそこまでの数値に届かないです)。なので、その分暗部の階調表現に多くの情報を入れるようにしているので、SDRよりは確実に階調表現が豊かなので見た目にその差は歴然としています。

      HDR10+ならメタデータを扱えるので、その時々のシーン毎に最大輝度情報を伝達しながらピークを抑えたり伸ばしたりできるのでシーンによる色域や輝度深度の情報がHDR10より豊かになるのですよね。DolbyVisionはHDR10の10ビットに対して12ビットという実に4倍の色域深度を持たせることができるので、バンディングは人間に感知できないほどの階調表現ができ、さらにHDR10+と同様フレーム毎にメタデータを持たせてシーン毎に輝度を動的に設定できる規格なので映画全編通して隔たり無くHDR効果を発揮することが出来るというものですよね。「そりゃ現代の家庭用プロジェクターには無理だわ」となりますが、テレビなら可能なので、もみじさんのように大型テレビ視聴の方が今後も対応しやすく、よほど恩恵を受けることができます(対応テレビに買い替えは必要ですが…)。なので実は「HDR10が一番観やすいんじゃ!」と心から言い聞かせなければならないのは、基本映画はプロジェクター使用の私の方です(笑)。

      20世紀FOXのオープニングロゴはマーベルのようになるのでしょうかね。ディズニーオープニングロゴと20世紀FOXオープニングロゴの2つ流し…。マーベルは映画配給会社というよりも映画制作会社の印象が強いので心の中で「制作会社と配給会社のロゴ」という見方ができたのですが、元々映画制作、及び配給会社となっていた2社のロゴが流れると少し混乱しそうです。それはそうと本編が始まるまでに配給会社や制作会社のオープニングロゴだけでそこそこ時間取られそうですよね。「なっかなか本編始まんねー」ってなりそうです。

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