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アスペクト比とシネスコサイズ投影計画

以前OPPO UDP-203導入の時に話題に上げた、シネマスコープ投影計画。その時にシネスコサイズ投影の実現には、アナモフィックレンズ(アナモルフィックレンズ)とV(vertical=垂直)ストレッチ機能が必要になる。アナモフィックレンズは映画の画面比率「シネスコープサイズ」をプロジェクターで実現するためのレンズだが、プロジェクター用に製品になっているモノは非常に高価でなかなか手が出せない。最近ではデジタルカメラに取り付けて撮影するレンズが比較的安価なので、それをプロジェクターの投影時に流用する手もあるようだ。

もう1つの、Vストレッチ機能というのはプロジェクターの映像を垂直方向に伸長する機能で、通常では使わない機能。通常の投影時にこの機能を使用すると縦にビョーンと伸びた映像を見ることになるので、見づらく気持ち悪いだけで意味がない。

そもそも「それって必要なのか?」とお思う方もいるかも知れない。そんなレンズや、機能など無くても普通に映画は見ることが出来るし、むしろそれが通常の使い方だろう。ここから先の話しはただただ「こだわり」の世界。見た目に劇的に変化するわけでもないし、逆にセッティングによっては映像が甘くなる可能性もある。あくまでも「こだわり」。

映像比率(アスペクト比)の問題

通常テレビなどで映画ソフトをプレーヤーにセットして見た時、上下に黒い帯が出ていないだろうか?プロジェクターも基本的にはテレビサイズと同じ「16:9」という投影比率なのであの黒帯が出ている。多くの映画で使われるシネスコサイズはテレビよりもずっと横長の「2.35:1」や「2.40:1」等になっている。縦サイズを1としたら横サイズが2.35倍や2.4倍のサイズということだ。

しかも、上記2つの画面比率は一部で、他にもスタンダードサイズ「1.33:1=かつてのテレビ画面比率4:3」、ヨーロッパビスタ「1.66:1」や、アメリカンビスタ「1.85:1」などビスタサイズなんて2種類もあり、現在のテレビ比率を上記の表記に置き換えると「16:9 = 1.78:1」と、もう何を基準に何故そんなにバラバラなのか。

アスペクト比イメージ図

文献を読むと映像の進歩や映像歴史や映画機材会社の思惑とかで途中で読むのが嫌になった。そんなややこしく難しいこと覚えても、何のトクにもならないので、もう何とな〜く「そうなのか」で次に行っちゃおう。

もったいない黒帯映像

プロジェクター投影時、ビスタサイズの映画ならほぼ16:9に近いので、そのままの映像で問題無いのだが、問題は画面比率23.5:1等のシネスコサイズ。これを通常のテレビ比率16:9(1.78:1)の画面に入れるとなると映像の横サイズをカットせずに入れているので、上下に映像がない黒い帯を入れて対応している。それを「レターボックス(LB)」と言うが、それって何だか勿体ない気がしないだろうか。プロジェクターはテレビと違い、フレームが無いので黒帯はそれほど気にならないし、設置場所やズームレンズで画面を自由に拡大縮小ができるので上下の黒帯を拡大して、投影している画面外に追い出してしまえば済むといえば、確かにそうだ。

しかし、プロジェクターの機械的に考えると、拡大することにより画質が多少粗く事にもなるうえ、黒帯部分は実質無くなっていない。相変わらず映像を映していないまま画面外に追い出されているだけ。なので実際の映像はプロジェクターの映像チップを100%使っているわけではなく、約75%(3/4)を使って映像を投影し、残りの25%(1/4)は黒帯の投影だけに使われている事になる。せっかくフルハイビジョンや4K等でキレイになってもその一部が黒帯に使われているって考えると・・・税金ではないけど、頑張って10,000円稼いでも2,500円持っていかれるみたいな…。

シネスコ投影イメージ図

上図の様なイメージ。図で表すとやっぱり勿体ない気がする。「レターボックス」とは正にこの状態。洋画などは字幕を下の黒帯に出して何とかその意義を果たそうとしているようだが、邦画ではただの黒帯。

アナモフィックレンズとVストレッチ機能

これを何とかしたいので、アナモフィックレンズの導入を検討している。アナモフィックレンズは映画撮影時に使用されるカメラレンズで横方向のみを圧縮してフィルムに収めるためのレンズだ。これをプロジェクターで使用し、横方向に圧縮した(=縦に伸びた)映像を逆からレンズに通すことで投影時に横方向に伸長して復元し、映像を映し出すことができる。では横方向に圧縮した映像はどうやって作るのか、それはプロジェクターの映像を黒帯を埋めるのに必要な比率分、縦方向に伸ばせば良いわけで、それに必要なのがVストレッチ機能なのだ。

レターボックスイメージ

Vストレッチイメージ

OPPO UDP-203やプロジェクター本体に搭載されているVストレッチ機能はアナモフィックレンズを使用することを想定に搭載されている。また、別付けのビデオプロセッサー等ではもっと詳細に比率を調整できる機能を持ったものもある。

プロジェクターの投影比率が16:9(=約1.78:1)なのでシネスコの2.35:1に合わせようとすれば、縦方向の黒帯の部分まで約1.33倍すれば良いことになる。縦長に1.33倍に伸びた映像を横方向に1.33倍すればシネスコサイズの2.35:1に極めて近くなるということ。これでプロジェクターの映像チップを100%使用した上で光学的に横方向に伸ばし、シネスコープサイズを実現することができる。

シネマスコープイメージ & 字幕移動イメージ

Vストレッチ機能はプレーヤーのOPPO UDP-203に搭載されているし、下の黒帯に表示されていた洋画の字幕もOPPO UDP-203なら字幕移動ができるので問題なし。

※追記:OPPO UDP-203ではVストレッチをしても字幕は別表示なので移動する必要はなかった。

高すぎる!アナモフィックレンズ

参考:デジタルホビー http://digitalhobby.biz/

で、肝心のアナモフィックレンズだが横倍率1.33のレンズを探さなければならない。アナモフィックレンズはそもそも値段が高いのだが、比較的安いのが見つかった・・・・
香港のレンズメーカーSLR Magic社の「Anamorphot 1.33x 50」税込価格135,000円也

やっぱり高額(光学)!
……実装はもう少し先だな。

 

 


コメント

    • チャーリー
    • 2018年 8月 31日

    シネマスコープにこだわり、良いですね
    私も黒帯嫌いなので、HandBrakeというソフトで
    黒帯を全部外してウルトラワイドモニターで
    シネマスコープフルサイズで映画を鑑賞するのが
    好きです(手間がかかりますが…)

      • ウチキネマー
      • 2018年 8月 31日

      チャーリーさん >

      プロジェクターの映像チップの25%を黒帯が占めるってもったいないですし、
      何よりシネマスコープは、やはり「映画を観ている」って気分になります。

      普段はプレーヤーであるOPPO UDP-203でVストレッチを掛けて
      アナモフィックレンズを通し、プロジェクターで鑑賞していますが、
      現在、ドルビービジョンにはVストレッチが無効になるという残念仕様。
      今後4Kプロジェクターに買い替えるまでには何とかしてほしいものです。

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