Apple TV 4K,ドルビーアトモス,Dolby Atmos,OPPO

Fire TV(Amazonプライムビデオ) でドルビーアトモス視聴するには

ドルビーアトモス視聴にも対応するFire TV Stick 4K。あの小さなデバイスで4K UHD映像とドルビーアトモスを楽しむ事が出来るのは凄い時代になったものだとつくづく感じる今日この頃。

しかし、家庭で実際にドルビーアトモスを楽しもうと思うと、なかなかハードルが高い。まずドルビーアトモスが視聴できる環境作りから入ることになるのだが、一般家庭で5.1chサラウンド再生に必要なスピーカー配置は何とかなってもドルビーアトモスを楽しむためには、そこからさらに天井にスピーカーを設置するなど少なくとも“お手軽”にはいかない。それでも、天井に音を反射させるイネーブルドスピーカーでの対応や最近ではサウンドバーにも組み込まれるなど、以前に比べれば少しは手軽にドルビーアトモス環境を構築できるようになってきた。

そうした中で、Fire TV Stick 4KやFire TV CubeなどでAmazonプライムビデオのドルビーアトモス対応コンテンツを視聴しようとした際に、もう1つの壁があることを最近知った。

(追記:本記事は「Amazonプライムビデオ」のドルビーアトモスについて記述。Netflixのドルビーアトモス視聴に関しては下記の関連記事を参照)

Fire TV(Amazonプライムビデオ)でドルビーアトモス再生できない原因の1つは視聴環境

その「もう1つの壁」をたまたま知ったのは、当ブログの読者様より相談があり、利用しているA/Vアンプはドルビーアトモスに対応しているのに、Fire TV Stick 4Kでドルビーアトモスが視聴できないということらしい。私は4K UHD/ドルビーアトモス対応の古いFire TV(第3世代)を使っているのだが特に難しい設定をすることなく、思うようにつないでドルビーアトモスを視聴できているので、何か他に原因があるのではと思い、設定を見直すなど色々試したのだが何をやっても上手くいかず。後に読者様よりFire TV(Amazonプライムビデオ)はどうやら4K UHD映像でないとドルビーアトモス視聴できないという事を知った。

私の場合は、フルHDプロジェクターを使っていた時に、A/VアンプをmarantzのSR8012に変更した時点でドルビーアトモス視聴できていたので、まさかそこに原因があるとは思ってもみなかったのだが、どうやらFire TVの入力先としていたプレーヤーであるOPPO UDP-203がFire TVの4K UHD映像を受けてフルHD映像にダウンスケール変換し、それをフルHDのプロジェクターに送っていたようで、音声自体はプレーヤーがドルビーアトモス音声データをA/VアンプSR8012に送っていたというプレーヤーの「粋な計らい」のおかげで視聴できていたようだ。

FX-AUDIO-TUBE-03J+

当時(2018年頃)の「家キネマ。」の接続概略図。出力先モニターはいずれもフルHD。これでドルビーアトモス視聴は可能だった

A/Vアンプが4K&ドルビーアトモス対応でもアンプの接続先がフルHDの場合はドルビーアトモス再生は出来ない

私も追って確認したところ、確かにFire TV(Amazonプライムビデオ)におけるドルビーアトモス音声データは4K UHDの動画コンテナのみに含まれているようで、4K UHD視聴できない環境下はどう頑張ってもドルビーアトモスで視聴することはできない。

この件でアレコレと模索していた時はてっきりA/VアンプであるmarantzのSR8012が勝手に対応してくれていると思っていたが、色々と接続を変えて調べていたらどうやら違っていたようでアンプの接続先を全てフルHDに変えてFire TVをアンプに直接繋げると同様に4K UHDと認識されずドルビーアトモス出力できなくなることを確認し、アンプではなくプレーヤーが変換してくれていた事が後で分かった。

しかし、そこで諦めてはいけない。逆に考えればフルHD環境下でもFire TVから4K UHDコンテナをアンプに送れるようにできれば同時にドルビーアトモス音声も送る事ができるということだ。ウラ技的な発想だが、フルHD環境下で4K UHDを伝送させるための工夫をすれば良いのではないかと考えた。

Fire TVの出力先を4K UHDと認識させるエミュレーター

色々思案した結果、1つのデバイスを思い出した。「4K UHD仮想ディスプレイ・エミュレーター」というモノ。4K UHD/60HzのEDID情報をもつ小さなデバイスで、出力元の機器にあたかも4K UHDの出力先が接続されているかのようにエミュレートするものだ。

Fire TVでドルビーアトモス

ドングルのような形状の4K UHD仮想ディスプレイ・エミュレーター

主な用途としてはPCを使った遠隔プレゼンなどで手元のPCの解像度が4Kであっても、遠隔操作するモニターの解像度がフルHDであった場合に解像度が合わず、モニターに映る画面も遠隔先のモニターに合わせて小さくなり、操作が困難になることを防ぐために利用するデバイスだ。


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これを使い、Fire TVの出力先がフルHDではなく4K UHDであるかのようにすればFire TVは4K UHD映像を伝送するのではないかと考えた。言葉悪く言えばFre TVを“だます”のだ。これを実現するにはこのエミュレーターの他にもう1つ必要なる機器がある。

4K UHD(2160p)とフルHD(1080p)を同時出力するスプリッター

Fire TVは1つのHDMI出力プラグしかなく、エミュレーターもHDMI出力プラグ。プラグ同士(オスーオス)は接続出来ず、ましてやそこからモニターに接続することは物理的に不可能。なのでHDMIスプリッター(1入力2出力のHDMI分配器)を用意する。

ただし、通常の4K UHD対応のスプリッターの場合、フルHDとなる出力先が1つでもあると互換性を保つために解像度が低い方(フルHD)に合わせて出力してしまうか、もしくはフルHD側の出力をスプリッターが止めてしまい何も映らなくなる。そこで、必要になるのが解像度が異なる4K UHD(2160p)とフルHD(1080p)を同時出力ができるスプリッターだ。そのスプリッターの入力にFire TVを接続し、出力側の1つに先ほどの4K UHD仮想ディスプレイ・エミュレーター、2つ目の出力側にHDMIケーブルでA/Vアンプに接続する。こうすることでアンプに4K UHD伝送が可能になる。

1つ注意が必要なのは4K対応のA/Vアンプが4K UHDデータとして受信してしまい、A/Vアンプ側からフルHDへのモニターに出力する際にダウンスケールするかどうかによっては映像が映らない可能性がある。多くのA/VアンプはフルHDへのダウンスケールに対応しているので問題無いと思うが、この辺りは利用しているA/Vアンプの振る舞いによるので、利用しているA/Vアンプの映像出力に関する設定をチェックする必要がある。

一先ず、一度にあれこれ接続すると純粋に解像度が無事4K UHD出力できているのか確認がしづらくなるので、スプリッターの出力先を直接テレビに接続。

Fire TVでドルビーアトモス

この様に接続。掲載画像の左側からACアダプタの電源ケーブル、入力1にFire TVからのHDMI入力、出力1にエミュレーター、1番右の出力2にフルHDテレビへのHDMIケーブルを接続。

上の写真と同じものだが、下記本ブログの関連記事で紹介している4K UHD/1080p同時出力するスプリッターは、現在生産終了(EDID情報を上位互換させる機能があったので何かと便利だったのだが)しているので同時出力に関しては同等の働きをするスプリッターの商品のリンクを貼っておく。

私の方で確認が取れているのは上記の生産終了の製品と、今回のケースでは出力ポートが余ってしまうが同時に4出力可能な下の製品。同等の働きをするスプリッターならもっと安価なものでも問題ないと思うが、この辺りの比較的安価な製品は説明があやふやなので「同時」といいながらあくまでも同じ解像度の場合が多く、異なる解像度の場合は片方が出力されなかったりするので注意して購入する必要がある(これまで色々失敗したので流石に学習した)。


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上記、商品リンクは実際に4K UHDとフルHDへの2画面(テレビを含めると3画面)同時出力に私が使っているスプリッターで下記の過去関連記事のもの。こちらは映像を最大4分配するので今回の用途だけに使うにはオーバースペックになる。一応、こちらのスプリッターでも試した結果は同様になった。2台以上の複数画面に出力したい時は、こちらを利用することになる。

Fire TVからフルHDのテレビへの4K UHD伝送に成功

一先ず4K対応のプレーヤーやA/Vアンプを介さず、スプリッターで分岐させたHDMIケーブルをダイレクトにフルHDテレビに接続した環境下でFire TVの設定画面をチェック。Fire TVの設定項目で「ディスプレイとサウンド」を選択し、ビデオ解像度が「自動(4K Ultra HDまで)」となっていることをフルHDのテレビ画面で確認できた。通常、フルHD環境下ではこの表示が出ない。

Fire TVでドルビーアトモス

設定画面の「ディスプレイとサウンド」で「ビデオ解像度」項目に「自動(4K Ultra HDまで)」と表示されていればOK。下にも2160p/60Hzや2160p/50Hzなど4K解像度の表示が出ている。

実際に視聴して試したところ、通常のフルHDのテレビにAmazonプライムビデオの4Kコンテンツ映像を流し、しばらくしてから(再生始めは「HD」とのみ表示される)、Fire TVの情報表示をすると、画面下に「Ultra HD」の表示がされて4K UHDが伝送されていることが確認出来た(当然のごとく映像はフルHD画像で音声は2chのステレオ)。これで理屈的には同時にドルビーアトモスの音声データも伝送されるはずだ。配信動画のドルビーアトモス音声(メタデータ)はドルビーデジタル・プラスに梱包されているため、仮にドルビーアトモス環境でない場合は通常の2ch〜5.1chとして出力されることになる。

Fire TVでドルビーアトモス

フルHDテレビなのだが「Ultra HD」の表示がでて4K UHD伝送されているのが分かる。

接続が済んだら必ず、Fire TVの再起動を行うこと。また、私の場合だけかもしれないが、この方法で接続した場合に限りドルビーアトモス出力を行うにはFire TVの「ディスプレイとサウンド」設定画面で、「オーディオ」項目内にある「サラウンド音響」の設定は「自動選択」ではなく「常にDolby Digital Plus」にしておく必要があった。

A/Vアンプ(marantz SR8012)での出力を試すため、4K UHD機器を全て取り外し、出力先はフルHDのみにしてもドルビーアトモス音声出力になることを確認できた。スプリッターを外して直接A/VアンプにFire TVを接続するとドルビーアトモスが出力できなくなることも確認(アンプがフルHDまでの認識になってしまいDolby Digital Plusになってしまう)。これでAmazonプライムビデオで出力先がフルHDでもドルビーアトモス出力が可能なことが確認取れた。

電源を入れる順番によって上手くいかない場合があるので、その場合は電源を入れる順番を変えてみるといいかもしれない。それでも上手くいかない場合は、この方法でも「アンプが賢いので騙されない」という事だ。諦めよう。

以前、Apple TV 4K上のAmazonプライムビデオが5.1chになった原因も、もしかして…

以前に、Apple TV 4KでAmazonプライムビデオを視聴したときにドルビーアトモス視聴できるはずのコンテンツが再生するとアンプ上では「MultiCh In」となって5.1ch再生され、それからしばらくし期間をあけて改めて視聴すると何故かドルビーアトモス再生ができていた問題は、もしかすると何らかの理由でフルHDと認識してしまいAmazonプライムビデオからドルビーアトモス音声信号が伝送されなかったとも考えられる。しかし、仮にそうだとしたら何故フルHDとなったのかは今となっては原因が分からない。もう、配線が複雑すぎて…今更再現しようとは思わない。

NetflixはFire TV Cubeではないので確認とれず、U-NEXTはOK

私の場合はフルHD環境であった当時、Fire TVの入力先にしていたOPPO UDP-203のおかげで、たまたま出力先がフルHDであってもプレーヤーが4K UHD受信し、ダウンスケールを行なっていたので特に今回の様な接続を行わなくてもドルビーアトモス視聴できたが、その振る舞いは使用しているプレーヤーによるものなのでプレーヤーが違えばまた結果が違う場合があることを留意してもらいたい。

また、Fire TV上でのNetflixは対応できるFire TV Cubeでテストしていないので確認が取れていないが、Netflixはおそらく映像と音声は分離しておりAmazonプライムビデオの動画コンテナとは違うので今回の様なことをしなくてもNetflixはドルビーアトモスに対応しているのではないかと推測する(※追記:フルHDでもNetflixのドルビーアトモスは再生可能)。どちらが特殊とは言えないのだが双方で動画配信方法が違うため、今回のようなスプリッターを間に挟むと、どちらかが上手く行っても一方が正しく音声信号が伝送されない可能性もある。

U-NEXT(Fire TV Stick 4KでもOK)での数少ないドルビーアトモス視聴可能なコンテンツは元から4K UHDではないため出力先に関係なく出力が可能。またFire TV上でのApple TVアプリでのドルビーアトモス視聴はアプリ自体が対応しておらず現時点で不可となっている(4K UHD視聴はOK)。

あくまでも免責になってしまうが、A/Vアンプがドルビーアトモス対応になっているのに映像がフルHDのためAmazonプライムビデオのドルビーアトモスが出力できないという人は試してみてはいかがだろう。


 




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