ダークナイト・ライジング,ホームシアター,映画,感想

ダークナイト ライジング(原題: The Dark Knight Rises)

家キネマ用AV機器の、プロジェクターや音響のテストには必ず使う映像ソフト「ダークナイト ライジング(原題: The Dark Knight Rises)」。2012年制作、クリストファー・ノーラン監督のアクション・ヒーロー映画。言わずと知れたDCコミックス出版の漫画「バットマン」の実写版なのですが、ダークナイト・トリロジーとしては3作目にあたり、「バットマン」の実写版としては第7作目にあたります。

本編165分で、1.78:1(16:9ビスタ)&2.4:1(シネスコ)の混合、英語:5.1ch DTS-HD マスターオーディオ、日本語:5.1ch  ドルビーデジタル仕様。

実写版が7本も製作されるほど支持されるヒーロー映画なのに、日本では結構好き嫌いが分かれる映画でもある。子供の頃見た時に「何か、かっこ悪い」と思った”ライダーマン”みたいに頬からあご先にかけて仮面から出てるからか?それとも絵面が暗いからか。その考察は後述するとして・・・。

プロジェクターには厳しい映像

映像が基本的に夜のシーンが多く正直、我が家の様な安物のプロジェクターにはなかなか厳しい映画です。気にしなければ問題無いのですが、細かい所で暗部が潰れます。夜のゴッサムシティ(劇中の街)の夜景。遠方のビル群の灯り、闇夜から出現する黒ずくめ衣裳のバットマンのアクションシーン。調整してアンダーを持ち上げれば、黒浮きする上に明るいシーンが白飛びする。逆に明るいシーンに合わせるとアンダーが潰れる。プロジェクターのネイティブコントラストの低さに嘆きたくなる。何故ここまでプロジェクター泣かせの映像ばかりを・・・と逆恨みしそうになりますが、安物のプロジェクターでこの映画を可もなく不可もなく映し出せるセッティングが出来ればひとまずは合格としたい所。暗部の階調が素晴らしいと良く聞く、JVCのハイエンド機あたりなら文句なく投影できそうですが、価格が70万以上する高級機です。おいそれと手が出せるものではないので今は諦めています。

ビスタとシネスコの混合映像

この映画はBlu-ray版の再生中に画面サイズがビスタ(1.78:1)とシネスコ(2.4:1)に都度切り替わります。DVD版はビスタサイズでレターボックスのシネスコ(2.4:1)で固定されています。IMAXカメラで撮影したシーンは1.78:1のビスタサイズ(IMAXスクイーズ)、通常のカメラ撮影したものが2.4:1に画面の比率が切り替わります。見ていて途中で気づき「あれ?」と思ったのでBlu-rayのパッケージ裏をみると確かに「混合」と書いてありました。なかなか、おもしろいことするなぁ、と思っていたら最近では結構こういう「混合」映画ソフトは存在しているようです。映像に集中して見ている分にはそれほど気にならないですが、映像の迫力が増す感じは確実に伝わってきます。何故かと思ったらIMAXカメラで撮影したシーンで、画面比率も変わってたんだと気づく程度。映画に集中していると案外気づかないものなのですね。

パッケージ裏(下半分)

 

拡大(枠内ブルーレイ映像欄に”1.78:1ビスタサイズ混合”と表記され、枠下右側に※印で” IMAX撮影のシーンは、ビスタサイズになります。”と表記されている)

DTS-HDマスターオーディオの素晴らしい音響

音響に関しては、さすがDTS-HD マスターオーディオで収録している事もあり、素晴らしい限り。リアスピーカーからも響くゴッサムシティの喧噪。バットモービル「タンブラー 」が疾走する地響きや「バットポッド」のエンジン音、上空を駆け巡るヘリ型戦闘機「ザ・バット」の爆音と、さらに爆発音がサブウーファーを通してとんでもない音を響かせる。クリアで凄い音。あくまでもBlu-rayでの話ですが、このサラウンド音響を実感するためだけでも見て損はない映画です。ご近所迷惑にならないギリギリの大音響で鑑賞してもらいたい。「バットポッド」で思い出したが、アン・ハサウェイ扮するキャットウーマンがバットポッドに乗って疾走するシーンはバットマンが乗るよりもカッコイイ! 最初からキャットウーマンのために作られたのかと思うほど、美女とバイクの組み合わせはズルいくらいカッコイイ! Uターンに痺れた。

「ダークナイト」は好きか嫌いか ─(男性は多くが好き)

さて、冒頭に述べた「好き嫌いの分かれる映画」に関して。この「ダークナイト」シリーズおける”バットマン映画”はヒーローアクション映画なのですが「子供ではない男性向け」だと思っています。残虐かつ暴力的で小さな子供にも余り適さないし、黒一色に統一された数々登場するマシンの格好良さは、「軍用機っぽくて本当にありそうな」リアリティがあり、多くの男性にはツボだと思いますが、女性ウケは余り良くなさそうです。しかも「ダークナイト」の3シリーズ(ダークナイト・トリロジー)は、以前の「バットマン」シリーズに比べ、コミカルさも無くなりシリアスな展開が多く、そう言う意味での笑いどころは少ない。

「ダークナイト」は好きか嫌いか ─(女性は多くが嫌い)

現に「ダークナイト 女性ウケ」とGoogleで検索すると、笑ってしまうくらいネガティブな結果が引っかかります。1つの漫画が元になって拡散しているようですが…。元がヒーローコミックですから基本が稚拙で人間関係や恋愛の描写も薄っぺらい。しかもバットマン自体が一見、スーパーマンなどとは違い、黒ずくめで悪党の様にも見えるから、対比としていかにゴッサムシティの悪党をリアリティのある” より悪党 ”に見せるかに注力すると、どんどんダークでしめった世界観になる。そう考えると確かに、このシリーズの映画は女性にとって拾う所が1ミリもなさそうです。

共同制作国のイギリスでも12Aの設定に抗議

ダークナイト・トリロジー2作目の「ダークナイト」での記事ですが、イギリスでの年齢制限は、年齢制限を決める団体ブリティッシュ・ボード・オブ・フィルム・クラシフィケイション(BBFC)によって、「ダークナイト」は12A(12歳未満は保護者の同伴が必要)とされていました。元保守党党首イアン・ダンカン・スミスがタイムズ紙に送った手紙の中で「15歳にならない子どもたちに見せていいと判断したとは驚きだ。シュールでコミカルだったこれまでのバットマンの悪役と比べ、ヒース・レジャーのジョーカーは、すばらしい演技だが、ナイフで殺したり傷つけたりするのを好んだり、まるで本物のサイコパスの殺し屋みたいだ。実際にそんな事件が起こっている今のご時世で」と12Aには真っ向から反対の姿勢を示した。

実際に15歳になる娘をつれて見た後でね。

世のお父さん。「ダークナイト」は1人で見ましょう
家キネマのデートにも向いていません

私が想定していた事とは真逆をいくように、15歳になる娘と見てから抗議しているって、もう”ヤカラ”ですな。娘と「ダークナイト」を見に行った経緯はわかりませんが、多分ハナから単に” 自分が ”見たかった映画だったでしょ? そこに娘を同伴させちゃったもんだから、目をそらすようなシーンを見せられちゃった娘から猛抗議され、パパはピンチになって矛先をBBFCに向けたのかと思ってしまいます。少しコミカル要素が入った以前の「バットマン」映画は知っているようでしたので、シリーズで見ているなら「ダークナイト」の前作「バットマン ビギンズ」で十分、子供や女性には向いていない事が分かると思うのです。シリーズと思わず娘と見に行っちゃったのでしょうかね。そもそも娘が見たいと思う映画を考えもせず、自分が見たい映画を優先して連れて行ったのが目に浮かぶ。世のお父さん達が、未成年の子供の面倒を見るときにやってしまいがちな展開。大抵の場合この後パパはママに叱られます…。

映画を見ようと彼女を部屋に誘って「ダークナイト」シリーズを見ても多分、シラケます。仮に「面白かった」と言ってくれても多分、気を遣っているだけです。ましてや「どの辺が面白かった?」などとツッコんで聞いてはいけません。きっとあなたが思うような答えは多分、返ってきません。その答えを聞いて、こんどは逆にあなたがシラケてしまいます。「付き合って見てくれてありがとう」って彼女に対して”お礼”の一言がベストです。誰かと一緒に見たいなら男友達や兄弟で見ましょう。それくらい男女で隔たりのある映画です。

 

ダークナイト ライジング [Blu-ray]

 


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